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今年の「#文学」
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床上時間を制限することで睡眠の持続性を改善できる。20分以内に眠れなければ,寝床から出て,眠くなってから寝床に戻るべきである。寝床は睡眠または性行為以外の活動(例,読書,飲食,テレビを見る,または請求書の支払い)に使用すべきでない。
反抗挑発症(反抗挑戦性障害とも呼ばれます)は、否定的、反抗的、不服従の行動を繰り返し起こす病気で、多くの場合、権威のある人物が対象になります。 反抗挑発症のある小児は、頑固で気難しく、人の言うことを聞かず、怒りっぽくなりますが、身体的攻撃性や実際に他者の権利を侵すことはありません。反抗挑発症は軽度の素行症とみなされる場合もありますが、これら2つの病気には明確な相違点があります。反抗挑発症とは異なり、素行症の小児は良心に欠けているようにみえ、他者の権利を繰り返し侵害し、怒りっぽいという徴候がときにみられないことがあります。 就学前や青年期初期の小児の多くは、ときおり反抗的な行動をとるものですが、反抗挑発症と診断されるのは、反抗的な行動が6カ月以上続いていて、対人関係や学業成績に深刻な影響を及ぼしている場合だけです。 反抗挑発症が起こる原因は解明されていません。成人が大声で口論する家庭の小児に
蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、皮膚とそのすぐ下の組織に生じる、広がりやすい細菌感染症です。 この感染症の最も一般的な原因はレンサ球菌またはブドウ球菌です。 患部の皮膚に発赤、痛み、圧痛がみられるほか、しばしば皮膚を触ると熱く感じたり、一部の人では発熱や悪寒が生じたり、より重篤な症状が現れたりすることもあります。 医師の診察や、ときに臨床検査の結果に基づいて診断されます。 この感染症の治療には抗菌薬が必要です。 (皮膚細菌感染症の概要も参照のこと。) 蜂窩織炎の原因 蜂窩織炎は最も一般的にはレンサ球菌(Streptococcus)とブドウ球菌(Staphylococcus)が原因です。レンサ球菌は、感染範囲を抑えようとする組織の働きを妨げる酵素を作り出すため、皮膚の中で急速に広がっていきます。ブドウ球菌によって引き起こされる蜂窩織炎は通常、覆われていない傷口や皮膚膿瘍(膿がたまった空洞)の周
Karen Blackstone, MD, George Washington University;Joanne Lynn, MD, MA, MS, The George Washington University Medical Center 死を覚悟するということは、人生での役割を終え、家族や友人との仲を整理し、避けられない運命を安らかに受け入れることを意味します。死期を迎えた患者と家族の多くで、スピリチュアルな側面や宗教的な側面が重要になります。ケアチームのメンバーに聖職者がいるホスピスや病院施設もあります。患者と家族に、聖職者やスピリチュアルな面での指導者の知り合いがいない場合は、プロの介護者がスピリチュアル面で適切な支えが得られるよう手助けをしてくれます。 死が迫っている患者と家族は、家族や友人、場合によっては聖職者の助けにより、しばしば深い安らぎが得られます。 深い悲しみの過
執筆者:Larry E. Johnson, MD, PhD, University of Arkansas for Medical Sciences 食事によるナイアシン欠乏症(ペラグラを引き起こす)は,先進国ではまれである。臨床症状には3つのDが含まれる:すなわち,色素沈着を伴う限局性の発疹(皮膚炎 = dermatitis),胃腸炎(下痢 = diarrhea),および認知機能低下(認知症 = dementia)を含む広範囲の神経脱落症状である。診断は通常,臨床的に行い,食事による補給(経口または,必要な場合筋肉内投与)が通常奏効する。 ナイアシン(ニコチン酸,ニコチン酸アミド)誘導体にはニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)およびニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)が含まれ,これらは酸化還元反応における補酵素である。これらは細胞代謝に不可欠である。 ナイアシ
執筆者:Brenda L. Tesini, MD, University of Rochester School of Medicine and Dentistry コロナウイルスは、かぜから致死的な肺炎まで様々な重症度の呼吸器疾患を引き起こす一群のウイルスです。 コロナウイルスには様々な種類があります。その多くが動物に病気を引き起こしますが、7種類のコロナウイルスは人間に病気を引き起こすことが知られています。 これら7種類のヒトコロナウイルス感染症のうち4種類は、かぜの症状を引き起こす軽症の上気道疾患に関係するウイルスです。 しかし、7つのヒトコロナウイルス感染症のうち3つは、より重症になる可能性があり、最近では、死に至ることもある肺炎の大規模な集団発生を引き起こしています。 SARSコロナウイルス2(新型コロナウイルスの正式名称)は、新しいコロナウイルス感染症(COVID-19)の原因
執筆者:Andrew Skodol, MD, University of Arizona College of Medicine シゾイドパーソナリティ障害は,社会的関係からの離脱および全般的な無関心ならびに対人関係における感情の幅の狭さの広汎なパターンを特徴とする。診断は臨床基準による。治療は認知行動療法による。 (パーソナリティ障害の概要も参照のこと。) シゾイドパーソナリティ障害では,他者と意味のある関係をもつ能力が制限される。 米国の一般集団の約3.1~4.9%がシゾイドパーソナリティ障害を有している。男性の方がやや多い。シゾイドパーソナリティ障害は,統合失調症または統合失調型パーソナリティ障害の家族歴がある人々でより多くみられる場合がある。 併存症がよくみられる。患者の最大半数は,少なくとも1回のうつ病エピソードを生じている。患者はしばしば他のパーソナリティ障害も有しており,最も
執筆者:Andrew Skodol, MD, University of Arizona College of Medicine 境界性パーソナリティ障害は,対人関係の不安定性および過敏性,自己像の不安定性,極度の気分変動,ならびに衝動性の広汎なパターンを特徴とする。診断は臨床基準による。治療は精神療法および薬剤による。 (パーソナリティ障害の概要も参照のこと。) 境界性パーソナリティ障害患者は孤独に対する耐え難さを有する;見捨てられることを避けるために死に物狂いの努力を払い,他者が救助またはケアをしてくれるよう仕向ける形で自殺のそぶりをみせるなどの危機を生み出す。 米国での境界性パーソナリティ障害について報告されている有病率は様々である。推定有病率の中央値は1.6%であるが,実際は5.9%にのぼる可能性もある。精神障害に対して入院治療を受けている患者では,有病率は約20%である。この障害
ためこみ症では、持ち物を捨てたり、手放したりすることがどうしてもできなくなる結果、物がたまっていき、住んでいる場所が散らかって用をなさなくなります。 収集家とは異なり、整理した状態で物をためることはなく、ほとんど価値のないものでも手放すのに困難を覚えます。 あまりに多くの持ち物をためこんでいて、それを手放すのに大きな困難を抱えており、ためこみのために強い苦痛を感じているか、日常生活に支障をきたしている場合に、この病気の診断が下されます。 特定の抗うつ薬と認知行動療法が治療に役立ちます。 ためこみの症状はしばしば青年期に始まります。最初は軽度のこともありますが、年齢が上がるにつれて徐々に悪化し、30代半ばになる頃には大きな問題を引き起こすことがあります。約2~3%の人がこの病気をもっていると考えられています。有病率は女性と男性で同じです。 症状 ためこみ症の人は、物を手に入れて取っておくこと
執筆者:Laura D Kramer, PhD, Wadsworth Center, New York State Department of Health ウイルスは最も小さな寄生体であり,典型的な大きさは0.02~0.3μmであるが,最大では全長1μmに及ぶ非常に大きなウイルス(メガウイルス,パンドラウイルス)も近年発見されている。ウイルスの複製は完全に(細菌,植物,または動物の)細胞に依存する。ウイルスは,タンパク質およびときに脂質で構成される外被,RNAまたはDNAのコアのほか,ときにウイルス複製の最初のステップに必要な酵素を保有する。 ウイルスは,基本的にはゲノムの性質および構造,ならびに複製方法に従って分類されており,各ウイルスが引き起こす疾患に従って分類されているわけではない。すなわち,DNAウイルスとRNAウイルスに分けられ,それぞれの遺伝物質は一本鎖の場合と二本鎖の場合が
自己愛性パーソナリティ障害は、優越感(誇大性)、賞賛されたいという欲求、および共感性のなさの広汎なパターンを特徴とします。 自己愛性パーソナリティ障害の患者は自分の能力を過大評価し、自分の業績を誇張し、他者の能力を過小評価する傾向があります。 自己愛性パーソナリティ障害の診断は、自分の重要性と才能についての誇大な、根拠のない感覚、無条件に賞賛されたいという欲求、特権意識などの特定の症状に基づいて下されます。 基礎にある葛藤に焦点を当てた精神療法が役立つことがあります。 パーソナリティ障害(人格障害とも呼ばれます)とは、本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたしている思考、知覚、反応、対人関係のパターンが長期的かつ全般的にみられる人に対して用いられる用語です。 自己愛性パーソナリティ障害の患者は、自分の価値を過大評価しています(これを誇大性といいます)。また患者は自尊心に問題を抱え
回避性パーソナリティ障害は、拒絶、批判、または屈辱を受けるリスクのある社会的状況や交流を回避することを特徴とします。 回避性パーソナリティ障害の患者は、自分が拒絶されたり、批判されたり、恥をかいたりすることを恐れるために、そのような反応を経験する可能性のある状況を回避します。 回避性パーソナリティ障害の診断は、拒絶されたり否認されたりする恐れ、また社会的に無能力である、魅力がない、または他者に劣っているという感情のために対人的接触を伴う状況を回避するなどの、具体的症状に基づいて下されます。 この障害の患者には、認知行動療法、他の精神療法、抗不安薬や抗うつ薬が有益なことがあります。 パーソナリティ障害(人格障害とも呼ばれます)とは、本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたしている思考、知覚、反応、対人関係のパターンが長期的かつ全般的にみられる人に対して用いられる用語です。 回避性パ
執筆者:James Fernandez, MD, PhD, Cleveland Clinic Lerner College of Medicine at Case Western Reserve University 自己免疫疾患とは免疫系が正常に機能しなくなり、体が自分の組織を攻撃してしまう病気です。 自己免疫疾患の原因は不明です。 症状は、自己免疫疾患の種類および体の中で攻撃を受ける部位によって異なります。 自己免疫疾患を調べるために、しばしばいくつかの血液検査が行われます。 治療法は自己免疫疾患の種類によって異なりますが、免疫機能を抑制する薬がしばしば使用されます。 (アレルギー反応の概要も参照のこと。) 免疫系が異物や危険物質から体を守るためには、まず免疫系がそれらを認識しなければなりません。このような物質には、細菌、ウイルス、蠕虫などの寄生虫、特定のがん細胞がありますが、このほか
反社会性パーソナリティ障害は、結果や他者の権利を軽視する広汎なパターンを特徴とします。 反社会性パーソナリティ障害の患者は、自分や他者がどうなるかを考えることなく、また良心の呵責(かしゃく)や罪悪感を覚えることなく、自分の望むことを追い求めます。 反社会性パーソナリティ障害の診断は、結果や他者の権利の軽視、自分が望むことを手に入れるためにうそをついたり、操作したりすることなどの症状に基づいて下されます。 反社会性パーソナリティ障害は治療が困難ですが、認知行動療法、メンタライゼーションに基づく治療、および特定の薬が攻撃性と衝動的行動を軽減するのに役立つことがあります。 パーソナリティ障害(人格障害とも呼ばれます)とは、本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたしている思考、知覚、反応、対人関係のパターンが長期的かつ全般的にみられる人に対して用いられる用語です。 反社会性パーソナリティ
炭水化物、タンパク質、および脂肪は、食物に含まれている主要な多量栄養素(毎日大量に必要とされる栄養素)です。食物の乾燥重量の90%を占め、食物のエネルギーの100%を供給しています。3つともエネルギー(単位はカロリー)を供給しますが、1グラム当たりのエネルギーの量は次のように異なります。 炭水化物とタンパク質は1グラムにつき4キロカロリー 脂肪は1グラムにつき9キロカロリー これらの栄養素はエネルギーを供給する速度も異なります。最も速いのが炭水化物、最も遅いのが脂肪です。 炭水化物、タンパク質、脂肪は腸で消化され、次の通り最も小さい基本的な構成単位にまで分解されます。 炭水化物は糖になります タンパク質はアミノ酸になります 脂肪は脂肪酸とグリセロールになります 体はこれらの基本的な構成単位を使って、他の炭水化物、タンパク質、脂肪など、体の成長、維持、活動に必要な物質をつくります。 炭水化物
患者がDNR(蘇生処置拒否)を指示した場合、主治医がその患者の診療記録に記載します。これによって、心肺蘇生を試みてはならないことが医療スタッフに伝えられます。心肺蘇生が行われないため、後続の蘇生処置(心臓への電気ショックや挿管しての人工呼吸など)も行われません。この指示は、終末期の患者にとって必要がなく、かつ望ましくない、体に負担をかける治療を回避するのに役立ってきました。終末期の心肺蘇生の成功率は極めて低い値です。(医療における法的問題と倫理的問題の概要も参照のこと。) 重篤な病状のケア計画の一環として、医師は重篤な病状の患者と、当面の病状に照らした心肺停止の可能性について話し合い、心肺蘇生処置と起こりうる結果について詳しく説明し、心肺蘇生を希望するかどうかを尋ねます。本人が心肺蘇生に関する意思決定を下せない場合は、権限をもつ代理人が決定を行うことがあります。 DNR指示は「治療を拒否」
執筆者:Christine Moutier, MD, American Foundation For Suicide Prevention 自殺とは、死に至るように計画した、自身に害をなす、意図的な行為によって命を経つことです。自殺行動には、自殺既遂、自殺企図(自殺未遂のこと)、および希死念慮が含まれます。 自殺は多くの要因の相互作用の結果として生じるのが通常で、その中でもうつ病が最も一般的かつ重大ですが、これだけが自殺の危険因子というわけではありません。 自殺の方法には、銃器の使用など死に至る確率が高いものもありますが、致死率の低い方法を選択したからといって、必ずしも自殺の意図が強くなかったことを意味するわけではありません。 自殺念慮の表明や自殺企図は、真剣に受け止めなければならず、助けを差し伸べるべきです。 危機的な状況にある人や自殺を考えている人は、全米自殺予防ライフライン(1-80
自己愛性パーソナリティ障害は誇大性,賞賛への欲求,および共感の欠如の広汎なパターンを特徴とする。診断は臨床基準による。治療は精神力動的精神療法による。 (パーソナリティ障害の概要も参照のこと。) 自己愛性パーソナリティ障害患者は自尊心の調節に困難を有するため,賞賛および特別な人物または機関との関係を必要とする;優位性を維持するために,他者を低く評価する傾向もある。 自己愛性パーソナリティ障害の推定生涯有病率には大きな幅があるが,米国の一般集団では最大6.2%にも上る可能性があり,女性より男性に多い。 併存症がよくみられる。患者は抑うつ障害(例,うつ病,持続性抑うつ障害),神経性やせ症,物質使用障害(特にコカイン),または他のパーソナリティ障害(演技性,境界性,妄想性)を有していることも多い。 NPDの病因 自己愛性パーソナリティ障害に寄与する生物学的因子に関する研究はほとんど行われていない
回避性パーソナリティ症(avoidant personality disorder)は,拒絶,批判,または屈辱を受けるリスクを伴う社会的状況または交流を回避することを特徴とする。診断は臨床基準による。治療は精神療法,抗不安薬,および抗うつ薬による。 (パーソナリティ症の概要も参照のこと。) 回避性パーソナリティ症患者は強い不全感を抱いており,否定的に評価される可能性のあるあらゆる状況を回避することで不適応的に対処する。 米国における回避性パーソナリティ症について報告されている有病率は様々であるが,推定有病率は約2.4%である。回避性パーソナリティ症は男女で同等に生じる。 併存症がよくみられる。患者はうつ病,持続性抑うつ症,強迫症,または不安症(例,パニック症,特に社交恐怖症[社交不安症])も有していることが多い。患者が他のパーソナリティ症(例,依存性,ボーダーライン)を有していることもある
不安は誰もが普通に経験する神経質、心配、困惑の感情です。不安は幅広い精神障害、例えば全般不安症、パニック症、恐怖症などでもみられます。このような障害はそれぞれ別のものですが、いずれも特に不安と恐怖に関連した苦痛と日常生活への支障を特徴としています。 不安に加え、患者が息切れ、めまい、発汗、心拍数の上昇、ふるえなどの身体症状を経験することもよくあります。 不安症は患者の日常的行動を大きく変化させることが多く、例えば特定の物や状況を避けるようになったりします。 この種の精神障害は、確立された具体的な診断基準に基づいて診断されます。 多くの患者では、薬物療法、精神療法、またはこれらの併用が大いに役立ちます。 不安は本来、脅威や精神的ストレスに対する正常な反応です。正常な不安は恐怖に根ざしており、生きのびるための重要な機能として働いています。人が危険な状況に直面すると、不安が引き金となって闘うか逃
執筆者:Lawrence R. Lustig, MD, Columbia University Medical Center and New York Presbyterian Hospital 良性発作性頭位めまい症はよくみられる病気で、頭の位置が変化して内耳にある後半規管が刺激されると、それに反応して、短時間の回転性めまい(動いたり回転したりしているような感覚)が生じます。 頭を動かしたときに、自分自身か周囲のものが動いたり回転したりしているかのような感覚が短時間(通常は1分未満)生じます。 吐き気を感じ嘔吐することもあり、眼球の動きが異常になることもあります。 診断は、症状の内容と症状が起こる状況、および身体診察の結果に基づいて下されます。 ほとんどの場合は、エプリー法を1回または2回行うことで症状が和らぎます。 回転性めまいがある人は、自分自身か周囲のもの、またはその両方が、動いた
およそ半数の人が少なくとも一度は不眠を経験しています。 ジフェンヒドラミンを含有する処方または市販の睡眠補助薬は、不眠症の治療には適していません。 不眠症に対する最善の治療法は認知行動療法で、この治療では睡眠を改善するために行動を修正します。 睡眠が妨げられると、ときに日中の活動に支障をきたすことがあります。不眠症または日中の過度の眠気があると、日中に眠気、疲れ、いらだちを覚え、集中力が低下したり活動に支障が出たりします。日中の過度の眠気がある患者は、仕事中や運転中に眠り込んでしまうことがあります。 不眠症には、いくつかのタイプがあります。 寝つきが悪い(入眠障害):精神的にリラックスできず、考えごとや悩みごとがあるときに、寝つけないことはよくあります。一般的な就寝時刻とされている時間帯に、体の寝る準備ができていない場合もあります。すなわち、体内時計が地球の明暗サイクルと同期していないこと
前立腺炎では、前立腺に痛みと腫れ、炎症、またはそれらの両方が生じます。 細菌感染が原因で発症することがあります。 陰嚢と肛門の間の部分や腰、陰茎、精巣に痛みが生じます。 切迫した尿意を頻繁に催し、排尿、勃起、射精、排便の際に痛みを感じることがあります。 尿と、ときに前立腺から分泌される体液を培養します。 細菌感染は抗菌薬で治療します。 前立腺炎の症状は、原因にかかわらず、温坐浴やリラクゼーション法、薬で治療します。 前立腺は男性にある腺で、膀胱のすぐ下にあり、尿道を取り囲んでいます。この腺は近くにある精嚢とともに、男性の射精液(精液)となる液体のほとんどを作り出します。前立腺は、若い男性ではクルミほどの大きさですが、加齢とともに大きくなります。 前立腺炎の発症原因は通常は不明です。細菌感染が尿路や血流から前立腺に広がる結果、前立腺炎を起こすことがあります。細菌感染は、徐々に発生して繰り返し
セロトニン症候群とは,通常は薬物に関連した,中枢神経系におけるセロトニン作動活性の亢進によって生じる,生命を脅かす可能性のある病態である。症状としては,精神状態の変化,高体温,自律神経および神経筋の活動亢進などがある。診断は臨床的に行う。治療は支持療法による。 セロトニン症候群は,治療目的での薬物使用,服毒,または最も一般的には2つのセロトニン作動薬を使用した際の意図しない薬物相互作用によって生じることがある(セロトニン症候群を引き起こす可能性のある薬物の表を参照)。セロトニン症候群は全年齢層で起こる可能性がある。 重度のセロトニン症候群の合併症には,代謝性アシドーシス,横紋筋融解症,痙攣発作,急性腎障害,播種性血管内凝固症候群(DIC)などがある。これらの合併症の原因としては,おそらく重度の高体温および過剰な筋肉の活動が含まれる。 (熱中症の概要も参照のこと。)
離人感・現実感消失症では、身体または精神から自分が切り離されたような感覚が持続的または反復的にあり、自分の生活を外から観察しているように感じること(離人感)や、自分が外界から切り離されているように感じること(現実感消失)があります。 通常は強いストレス、特に小児期の情緒的虐待やネグレクト、その他の大きなストレス(身体的虐待の経験や目撃)が引き金となって発症します。 自己または外界から切り離されているような感覚は、周期的に起こることもあれば、持続的にみられることもあります。 検査を行ってほかに考えられる原因を否定した後、症状に基づいて診断を確定します。 精神療法(特に認知行動療法)がしばしば役立ちます。 (解離症の概要も参照のこと。) 一時的な離人感や現実感消失はよくみられる症状です。約半数の人が、生涯に少なくとも一度は、自己(離人感)または外界(現実感消失)から切り離されているような感覚を
メニエール病は、日常生活に支障をきたすほどの回転性めまい(自分や周囲が動いたり回転したりしているような感覚)の発作が繰り返し起こり、変動のある低周波の難聴、耳鳴り(耳鳴)を特徴とする病気です。 症状としては、日常生活に支障をきたすような重度の回転性めまいが何かに誘発されるわけでもなく突然生じ、吐き気や嘔吐があり、通常は耳が圧迫される感覚と難聴を伴います。 医師は通常は聴覚検査と、ときにMRI検査を行います。 減塩食と利尿薬によって発作の強さと頻度を減らせる場合もあります。 回転性めまいの症状の緩和にはメクリジンやロラゼパムなどの薬が役立つことがありますが、発作を防ぐことはありません。 メニエール病は、内耳に正常に存在している液体の量が過剰になることで起こると考えられています。(内耳の概要も参照のこと。)耳の中の液体は、内リンパ嚢という、袋のような構造の中に入っています。この液体は分泌と再吸
複視とは、1つの物が二重に見えることをいいます。複視は片眼だけを開けているときに起こることもありますが(片眼複視)、より一般的なのは、両眼を開けているときに起こる複視(両眼複視)です。両眼複視は、どちらかの眼を閉じるとなくなります。複視の原因によっては、眼痛、眼球の突出、または筋力の低下などの他の症状がみられることもあります。 原因 単眼複視は、眼の表面から網膜(眼の奥にある光を感じる構造物)へ至る光の伝達が何かによってゆがめられたときに起こります。物が三重以上に見えることもあります。複数見える像のうち、1つの像は質(例えば、明るさ、コントラスト、明瞭さ)が正常で、もう1つの像(または残りすべての像)は質が劣っています。 片眼複視の最も一般的な原因は以下のものです。 眼のレンズの濁り(白内障) 角膜の形の問題(例えば、円錐角膜といって、角膜が正常な丸い形ではなく円錐のような形になってしまう
熱中症(heat illness)には,筋痙攣(muscle cramps)および熱疲労(heat exhaustion)から熱射病(heatstroke)(生命を脅かす緊急事態となる可能性がある)まで,様々な重症度のいくつかの疾患が含まれる。米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)による熱関連死亡の現推定値によると,米国では年間700人以上が熱中症により死亡している(1)。世界の気温が上昇し続けるにつれて,今後数十年でその数は大幅に増加すると予想されている(2)。 熱疲労の患者は,熱を放散する能力を維持しており,中枢神経系の機能は正常である。熱射病では,熱放散のための代償機構が機能しなくなり,中枢神経系の機能が障害される。高体温および精神状態に変化のある患者の全例で熱射病が考慮されるべきである。 高体温(体温
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