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今年の「かわいい」
tumada.medium.com
Y Combinator が実施しているスタートアップ入門講義である Startup School の翻訳の許可を取り、FoundX Review にてすべて公開しました。 全部読むのに 2 時間ぐらいしかかからないと思いますが、その2時間をかけるだけで初期の成功率はぐっと上がるのではないかと思います。ぜひ何かに取り組んでみる前に一度読んで、何か詰まった時にまた読み返してみてください。 FoundX Startup Resource というページにもすべてまとめていますが、Medium のほうでもご案内しておきます。 基礎 スタートアップのアイデアを評価する方法YCパートナーであるKevin Haleが、アイデアを評価するプロセスと、創業者が自分のスタートアップについてどう考えるかについて説明します。
東京大学 FoundX では FoundX Startup Resources という学習用のサイトを開設しています。本サイトはでは起業家やスタートアップの従業員の皆様に向けた記事をまとめているほか、検索機能もついています。 今回紹介する「スタートアップ入門者向けリソース」では、最低限知っておきたいスタートアップの記事を 10 個に絞って紹介します。ぜひスタートアップを今まさに始めようとしている方々、スタートアップに入社した方々にご紹介ください。 基礎 スタートアッププレイブック (Sam Altman)Y Combinator の Sam Altman がまとめた、スタートアップの基本的な考え方がまとまっています。まずはこれを読み込むところから始めると良いと思います。FoundX では冊子にしたスタートアッププレイブックも配布しています。(馬田) スケールしないことをしよう (Paul
Google で「OKR 失敗」と検索してみると色々記事が出てくるようになりました。そして失敗の一つの理由は、どうやらOKR の「運用」面にあるようです。 もし運用が問題なのであれば、OKR と一緒に CFR を普及させることで、ある程度失敗の回避が可能なのではないでしょうか。ということで本記事はCFRを整理する記事です。 CFR とはGoogle に OKR を導入したとも言われている John Doerr が書いた Measure What Matters の第二部では、CFR と「継続的パフォーマンスマネジメント」の話に充てられています。 CFR はそれぞれ以下の頭文字を採ったものです。 Conversation: 対話Feedback: フィードバックRecognition: 承認CFR は同書で「OKRに血を通わせる手段」だとも書かれている、運用上で重要な概念です。 しかし CF
スタートアップのノウハウに関する翻訳を公開している FoundX Review (前BFORE) を始めて、約 1 年が経っていました。 この 1 年間で 150 を超える記事を出すことができています(私が忙しいときは更新できませんでしたが…)。Y Combinator, Andreessen Horowitz, Sequoia といった方々のご協力・許可もあり、彼らがこれまで蓄積してきた優良な記事を、徐々に日本語でも読めるようにできていることを嬉しく思います。 今後も FoundX Review の中で検索すれば、「スタートアップのノウハウにすぐに辿り着ける」ような状態にしていければと思います。何か困ったことがあれば FoundX Review の中で検索してみて下さい。また、メルマガへの登録をいただければ、毎週記事のまとめが届きます。 今回の記事ではこの1年、特に閲覧数の多かった記事を
「東京工業大学エンジニアリングデザインプロジェクト」では、単に思いついたアイデアを発表するだけでなく、プロトタイプの実装まで含めて実践しています。「プロトタイプ」といっても、ひとつだけ作ればいいわけではなく、段階に応じて複数個作ってもらって… スタートアップの最初期に検証したい仮説(学びたいこと)の一つは「顧客にニーズがあるかどうか」と、もう一つは「製品が提供するアウトカム(顧客にとってのプログレス)が価値を持つかどうか」です。 後者の検証をする場合、ベータ版ぐらいまで作りこまなくても仮説の検証が可能な場合があります。そこでこの記事では、いくつかの MVP と、2019年に使えるツール群、その探し方について解説します。 一部手作業型 MVP(オズの魔法使いMVP)この MVP はランディングページ(LP)や注文表面だけを作り、裏側の処理は手作業でやる、といったものです。 例えば Zappo
2019年7月5日の Customer Success Cafe「カスタマーサクセスと、ひとりひとりのためのコミュニティマネジメント」で登壇した際の資料を公開しました。合計で 400 ページほどなので少し分量多めですが、この数年取り組んできたコミュニティ活動について、自分なりにまとめようと頑張ったつもりです。 皆さんのコミュニティづくりの参考にしていただければ&コミュニティ運営に関係ありそうな人に共有いただければ嬉しいです。
アイデアコンテストの審査員などから「なかなか良いアイデアが提出されなくて…」という話を時折聞きます。出てきたアイデアを見てみると、課題の解像度が低かったり、解決策がふわっとしていたりして、評価者側から見ると「これは!」というアイデアになかなか出会えないようです。企業の新規事業アイデアコンテストやスタートアップのコンテストでも同様のことを聞きますし、初めて研究に取り組む学生から同じ悩みを聞いたりもします。 そこで良いアイデアに辿り着くために、デザイン思考の講座に参加してみたり、インスピレーションを受けるようなイベントに行ってみたり、スタートアップのアイデアを考える方法を読んだりするようですが、そういうやり方にこだわる前に… まず 1,000 時間を捻出する、という目標を立ててみるのはどうでしょう。 有名な「1 万時間の法則」があります。グラッドウェル氏が提唱した 1 万時間の法則自体は(量だ
植物が育つためには、光や水、二酸化炭素といった環境が必要です。植物は大地に根を張り、それらを吸収しながら効果的に栄養へと変えるプロセスも持っています。植物はまるで自然と育っていくようにも見えますが、必要な環境が揃っていなければ育つことはありません。要素の一部が不足していれば育ちは遅く、根も張れず、枯れてしまうこともあるでしょう。 植物と同様に、子供を育てるのも大変です。たった二人の両親だけで育てていこうとするのは困難を極めます。だから彼らを見守ったり、何かを教えたりすることを私たちだけの負担にしないように、私たちは子供たちにとっての祖父母の近くに住んで育児の応援を頼める環境を作ったり、保育所を使おうとしたり、地域でのコミュニティ活動に参加したりして、子供が育ちやすい環境を整えることも多いはずです。 同様に、私たちの興味関心を情熱へと育て上げていくためにも、それを支える環境が必要なのではない
2005年のスタンフォード大学の卒業スピーチで、スティーブ・ジョブスは仕事について「たまらなく好きなことを探そう (You’ve got to find what you… 一方、「やりたいことが見つからないのですが、どうすればいいですか?」という質問に対して、「情熱を探そう」以外によくある答えの一つが「情熱に従え (Follow your passion)」というものです。 しばしばこの「情熱に従え」といったアドバイスをしている大人を見かけます。たとえば Dropbox のドリュー・ハウストンも MIT の卒業スピーチで、犬が追いかけてしまうテニスボールを情熱に例えて「自分のテニスボールを見つけよう」と述べています。 前回の記事でも参照した The Passion Paradox で紹介されている、こんな CEO も情熱をとても重視していたそうです。 彼は数兆円の時価総額の会社を経営し、
2005年のスタンフォード大学の卒業スピーチで、スティーブ・ジョブスは仕事について「たまらなく好きなことを探そう (You’ve got to find what you love)」と説きました。そして彼は「まだ見つけていないのなら、探し続けよう」と続けます。言い換えれば、「情熱を傾けられる仕事を探そう」というアドバイスを、社会に出ていく学生たちに送っています。 https://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html私もスティーブ・ジョブスのような起業家をゲストとして講演にお招きして、学生の皆さん向けに話をしていただくことがあります。そんなとき、学生から最も頻繁に出てくる質問は、 「やりたいことが見つからないのですが、どうすればいいでしょうか?」 というものです。起業家が来るたびに、その質問は繰り返されます。それに対して「探
東京大学の卒業生・研究者・現役生向けのスタートアップ支援プログラム(インセプションプログラム)である FoundX では、エビデンスを用いたプログラム設計をしていきたいと考えています。 従来のプログラムの状況これまでの国内外のアクセラレータプログラムの評判や内容などを聞いていると、その内容は主催者による勘と経験と根性の、いわば「3K」的な構成になっているようです。具体的に言えば、基本的には Y Combinator の形式を模倣しながら、優れたプログラムオーナーが自らの直観に従ってプログラムの構成を決めていく、という形のようです。 しかし Y Combinator の Paul Graham が「スタートアップは極めて反直観的だ」と言うように、直観的に良いと思われるスタートアップ支援の方法が本当に良いかどうかは分かりません。 たとえば最近の研究でも、コミュニケーションを促進するためにオープ
会社全体だけではなく、チームにもビジョンやミッションは不可欠であり役に立つと言われています。そこでスタートアップ支援プログラム(インセプションプログラム)である FoundX のミッションは、以下のようなものにしようと考えています。 「By enabling and spreading innovation, create scholē for all people, and make our society more open and enlightened (イノベーションを可能にし広げることで、ゆとりを生み出し、よりひらかれた社会を作る)」 それぞれの言葉の位置づけを表でまとめると以下のような形となります。 FoundX では、こうしたミッションとある程度方向性を共有できるスタートアップを支援していきたいと思っていますし、このミッションに賛同いただける方々と一緒に運営していきたいと思
Sequoia Capital による「データに基づくプロダクト開発」の連載記事をすべて翻訳しました。 長文になりますが、メトリクスを活かした製品開発をしたいというチームの皆さんにはぜひ目を通しておいてもらいたい記事群です。リテンションやエンゲージメントといった基礎的なところから、どうやってそれを活かしていくか、どのようなメトリクスを設定するかを考えるときに役立つのではないかと思います。 たとえばQuick Ratio ((新規+復帰)/離脱) や Lness、Dx/Dx の話など、あまり日本では見かけないようなメトリクスの話も含まれています。 スタートアップの方のみならず、プロダクトマネージャーやカスタマーサクセスの方々にもぜひ読んでいただきたい記事なので、ぜひご活用ください。お盆休みの読書にもどうぞ。 データに基づくプロダクト開発:導入用の記事ですプロダクトの進化:初期から成熟するまで
2018/6/6 に発売した『カスタマーサクセス』の本の帯にコメントを寄せた関係で、6/12 に CS Hack というイベントで登壇と、『カスタマーサクセス』をジグソー法で読むファシリテーションをしてきました。 「帰ってから会社でやりたい」という話をいくつかいただいたので、やり方について簡単にまとめておきます。また記事後半には講演内容の補足を付けています。 ジグソー法についてVisible Learning で有名な Hattie の分析によれば、ジグソー法はかなり効果的な部類の教育法として、2017 年の調査からランクインしています。スコアで言えば 0.4 以上が効果的と言われる中で、ジグソー法は 1.2 のスコアという高さです。参考まで、宿題は 0.29 です。 ジグソー法は東大 CoREF や東大 FD の説明が詳しいです。ここで簡単に流れを説明すると、以下のようになります。 ジグ
2018 年 1 月、グローバル知財戦略フォーラム 2018 の特別講演に登壇させていただきました。そして本日 (5/31) Web でイベントの報告書が公開され、その報告書に掲載されている講演の書き起こしを独立行政法人工業所有権情報・研修館のご厚意により、私の Medium でも共有させていただけることになりましたので、下記に全文を共有します。(合わせて少しだけタイトル付けたり修正したりスライド画面を入れたりしています) 講演の全スライドは「変革のためのスタートアップ思考 (1) / スタートアップの考え方を理解する」と「(2) スタートアップの考え方を新規事業創出とスタートアップ連携に活かす」に掲載しています。 以下、講演の書き起こしです。 スタートアップとは、全ての起業を指すわけではなく、短期間で急成長する事業体をいいます。本日は、成功したスタートアップに共通する思考法や行動法のエッ
RevOps (Revenue Ops)、DesignOps、Customer Ops などの言葉がこの一年で一気に出てきました。 DevOps から派生したであろうこれらの概念は、ソフトウェアエンジニアの皆さんが活躍できる領域が広がりつつあるということを意味しているように思います。そこで本スライドでは、こうしたワードが出てきた背景であるサブスクリプション化の波などについて解説し、xOps を実現するうえで参考になるフローの概念と共通の目標設定(エラーバジェットなど)について書いています。 技術論というより組織論の話に近いのかなと思います。
最近スタートアップのアドバイザーになる人が増えてきているようで、それ自体は良いことだと思うのですが、アドバイザーに多くの株を渡してしまう起業家(特に初回の起業家)が中にはいるようです。 配分を考える前に:出資してもらえないかを考えるただ個人的には、アドバイザーには基本的に株を渡さない、という姿勢を基本的にはお勧めしています。そもそも善意の人なら無償である程度は応援してくれるはずですし、本当に事業に可能性を見出してくれているならフルタイムで参加してくれるはずです。可能性を感じてくれているものの関わることが時間的に難しい人であれば、エンジェル投資をお願いをしてみてください(Venture Hacks でもまずはそうお勧めされています)。 またアドバイザーの評価は、相談時間を確保してくれるとか、インプットをしてくれるとか、あるいは箔がつくとか、そういう評価基準ではなく、結果や成果(採用や商談、紹
競合の海外スタートアップ名 このノート部分には文献の出典を書いてください 一言で言うと? Magic Moment はどこ? 誰のどんな状況のジョブを片付けようとしてる? ジョブが片付くとどんな進歩 (進捗) が生まれる… 1 枚 10 ~ 15 分ほどの記入時間がかかります。ただしすでにスタートアップの概要を知っている場合です。未知のスタートアップの探索や調査を行うともう少しかかると思います。 チームメンバー各自が 4 ~ 10 枚(社)ぐらい事前に記入してきて、そのあと持ち寄り、紹介して 1 ~ 2 時間ほど議論しあうと知識や分析が共有されていい感じになります。 スタートアップの情報の獲得の仕方は『既存アイデアのサーベイ手法』を参考にしてください。検索に役立つリンクは以下に抜粋しておきます。これらのサイトで調べたい領域のキーワードを入力すると関連スタートアップが出てくると思います。 C
欧米の学部課程では大量の読書をするのが習わしとなっていて、多くの授業でリーディングリストが配られるか、分厚い教科書が指定されます。 プロダクトマネジメントの領域についても同様で、リーディングリストを作って公開している方が何人かいらっしゃいます。 そこで今日は参考になるリーディングリストをいくつか紹介します。 PM リーディングリストのリストSlack の Head of Search, Learning, & Intelligence である Noah Weiss がまとめた、70 を超える Product Manager のためのリーディングリストHarvard Business School の PM の授業である Product Manager 101/102 で参照されるリーディングリストThe Ultimate Guide to Product & Design in the T
先日のプロダクトマネージャー向けの講演のなかで、個人的にフォローしておくとよいと思う欧米のプロダクトマネージャーを紹介しました。 特に組織のトップのポジションになっている PM の中には、おそらく社内への効果も考えて、自分の考えを頻度高く発信している人たちがいます。そうした人たちによる「PM は何に気を付けるべきか」などのアドバイスは、他の組織の PM や、これから PM を目指す人にとっても有用ではないかと思います。なお、以下は 2018 年 2 月現在の肩書です。 Josh Elman (Greylock & ex-Twitter/Facebook PM)Julie Zhuo (Product Design Director, Facebook)Brandon Chu (GM, Shopify)Dan Hill (Director of Product, Airbnb)Jackie B
プロジェクトの初期はやるべきことが多く、タスクが溢れてしまいがちです。そして「タスクが溢れている」というプレッシャーが精神的な負荷となり、焦ってさらに考えがまとまらなくなって、さらにプレッシャーが……という悪循環に陥りがちな学生の皆さんをしばしば見かけます。 タスクをポストイットに書き出してまずは落ち着くそんなときはタスクをとにかく書き出すことを学生の皆さんにはお勧めしています。不安と同様に、溢れたタスクは書き出すことで落ち着きが得られます(そして意外とやるべきタスクがそれほど多くないのに驚くことも多いです)。 そのうえで何から手を付けるかを考えるために、Lean Enterprise in Action のレーダーをアレンジしたものを使ってみることがあります。今日はその優先度のレーダーについて書きます。 レーダーの元ネタ https://www.slideshare.net/kdmsnr
ここ数年、各社でプロダクトマネージャーへの注目度が高まっているのか、プロダクトマネージャー研修の依頼があることを周りでたまに聞きます。私も今回プロダクトマネジメントのことを喋ってほしい、と言われていろいろ調べていました。そうした中で「各社はどうやって新卒 PM を育てているか」が何かしら参考になるのではないかと思い、少しだけ調べてみたので共有しておきます。 APM/RPM プログラム新卒プロダクトマネージャーの教育プログラムとしては Google の Associate Product Manager Program が有名です。 Facebook や Twitter にも同様の Rotational Product Manager Program (RPM) があり、Yelp や Oath (元 Yahoo!) にも APM プログラムがあります。 これらのカリキュラムのページを見てみる
3人が入っている Facebook Messenger グループに何個か属しています。この 3 人チャット、一回あたりの会話が短くても、グループ自体は長く続く傾向があって、何かをきっかけにふとまたチャットが始まって情報交換などが起こることがあります。 確かに3人のチャットは一対一のチャットよりも負担ではないですし、会話が始まるきっかけも多く、またお互い反応がなくてもいい気楽さがあったりで、情報交換や雑談にちょうどよい距離感なのかなと思います。 増田先生の『なぜ3人いると噂が広まるのか』でも「3人いれば友情が続く」と言われています。実際に調査結果でも、三角形をなすリンクはそうでないリンクよりも長く保たれやすいそうです。 増田『なぜ3人いると噂が広まるのか』この本では、たとえば共通の友人Bがいて、自分と友人Aが疎遠になりそうになった時に、友人Bがたまたま声をかけて3人で集まったりすることがある
学生に対して 90 万円で 90 %の株式を持っていくダークエンジェル投資家がまだいることを Twitter で知りました (返信で私のスライドを参照していただき、ありがとうございます)。 こうしたアンフェアな契約は、自分の知らないところでまだまだあるんだろうなと思います。 そこで今回は「突然投資家から投資(出資)のオファーをもらったとき」に「その投資家が悪い人なのか良い人なのかをある程度判別するため」の tips を紹介したいと思います。 以下に紹介する作業を終えるのに合計数日間かかるかもしれませんが、実働はだいたい5時間ぐらいでいいと思うので、少しだけ立ち止まってチェックしてみてください。これからの数年間、その投資家と付き合っていくかもしれないなかで、5時間ぐらいの時間を調査に投資するのはそれほど悪いことではないはずです。 なお、契約内容自体は個々の事情が反映されるので今回は踏み込みま
既存企業の立場の方々向けに、スタートアップ的な新規事業やスタートアップ連携を行う前に知っておきたいスタートアップの考え方を解説しました。 主に「逆説のスタートアップ思考」の内容ですが、一年間の進展部分を追加したうえで、スタートアップとの連携の重要性が増した経済的な背景なども解説しています。 Slideshare の容量オーバーのため 1, 2 で分割しています。(PV を稼ぐ目的とかではないです…) (1) 背景とスタートアップの考え方、行動方法について
日本企業のスタートアップ投資額が 5 年で 27 倍になったというニュースが年始にありました。このニュースにある通り、日本のスタートアップへの資金環境はかつてないほど良くなってきています。 一方、今後は資金供給だけでは十分ではない部分、たとえば「スタートアップと大企業の連携」は今後の国内のスタートアップエコシステムの活性化にとって重要なトピックだと考えています。 その理由は、スタートアップが成長していく上で、国内で初期顧客が早く見つかる環境になることや、提携などを通して新たな成長の機会を見つけることが重要であり、そのために国内の大企業は顧客やパートナーとして欠かせない存在と考えるからです。 また大企業側にとってみても今後、事業会社から事業投資会社へとシフトという流れがある中で、スタートアップとの連携は事業にとってますます欠かせなくなってくるはずです。 スタートアップエコシステムについては先
就職活動の解禁日が迫ってきました。4 月から新卒として初めて会社に就職する人も多いのではないかと思います。 学生の皆さんからキャリアの相談を受けることがありますが、具体個別な状況についてすぐに理解できないときは「最初は『上司ガチャ』のようなもので、最初の就職先で運良く良い上司に当たるかどうか次第」という話をした上で、「最初の就職先がつらいなら転職してもいいと思いますし、キャリアの初期に転職することには、自分にあった職を探索できるというメリットもあります」という考え方を紹介することがあります。 キャリアの初期にこうした「探索」を勧めるのは私だけではありません。Google で 10 年人事担当をして、Work Rules という Google での人事について書いたラズロ・ボックも、最初の 10 年間は自分のキャリアを実験してみることを勧めています。実際、外資系の社会人や IT 系の人なら、
Bill Gates は「ほとんどの人は 1 年でできることを過大評価し、10 年でできることを過小評価する」と言ったそうです。 この原因は、人は10 年でなされる技術的な進歩を過小評価するということだけではなく、一つの技術進歩が引き起こす二次影響について過小評価してしまうことにも起因するように思えます。 たとえば二次影響の一つの例として、「自律走行車は、テック系企業や製造業よりも、不動産業や小売業で億万長者を生み出すだろう」と言われたらどう思われるでしょうか。そんんなまさか、と思われる方もいるかもしれませんが、過去の事例を見るとそれは十分に起こりえるように思います。 過去を振り返ってみると、二十世紀初頭、T型フォードの急激な売れ行きから、「自家用車がすべての家庭に行き渡るだろう」ということを予想していた人は多かったのではないかと想像します。しかし「車の普及によってウォルマートのような郊外
日本企業のスタートアップ投資額が 5 年で 27 倍になったというニュースが年始にありました。このニュースにある通り、日本のスタートアップへの資金環境はかつてないほど良くなってきています。 国内でのスタートアップの数が増えるに連れて、大企業とスタートアップとが連携する活動が増えつつあります。また活動の幅も広がり、コーポレートアクセラレータ、CVC による出資や M&A など、どの活動を選択していくべきかも考える必要性が増してきました。そうした中でスタートアップと大企業との連携は複雑になってきている、と言えそうです。 そこで今回、500 Startups Japan がまとめた二つのレポートに関するイベントを実施します。 世界の大企業はスタートアップ革命にいかに対応するべきか? (2016 年 6 月翻訳)スタートアップとの連携による イノベーションの実現:世界のトップ企業が実践
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