先週、「なめらかな社会とその敵」を勁草書房から出版しました。 帯には中沢新一さんと青木昌彦さんからこれ以上ない推薦の言葉をいただきました。 276ページとコンパクトな量ですが、過去13年分の研究と思索をまとめた本です。 勁草書房の編集者から執筆を依頼されたのは6年以上前ですが、「なめらかな社会とその敵」というタイトルで本を書こうと決めたのは10年も前になります。 この複雑な世界を、複雑なまま生きることは可能なのか。境界のない、なめらかな社会はいかにして可能なのか。本書は、この問いへの処方箋を情報技術に見いだしています。 私的所有の生物学的起源からはじまり、オートポイエーシス、伝播投資貨幣PICSYに分人民主主義Divicracy、自然知性から構成的社会契約論にシュミットの友敵論まで、「なめらか」というキーワードを通したひとつの物語として、来るべき300年後の社会システムを描いています。 専