かつて子どもたちから圧倒的な支持を得た雑誌『学習』と『科学』。会社は2009年まで19期連続の減収傾向に苦しみ、『学習』と『科学』も休刊を余儀なくされることに。経営陣は自ら「底なし沼」と呼ぶほどの状況でした。そんな同社をV字回復に導いたのが、2010年12月から社長を務める宮原博昭さん。組織をいかに立て直して危機を脱したのか、その経営手腕に迫ります。 株式会社学研ホールディングス 代表取締役社長 宮原博昭さん 1959年生。広島県呉市出身。防衛大学校卒業後、貿易商社を経て、1986年に株式会社学習研究社(現・学研ホールディングス)入社。学研教室事業部長、執行役員、取締役を歴任し、2009年学研ホールディングス(以下HD)取締役に就任。2010年12月、学研HD代表取締役社長に就任。 約20年にわたり、減収にあえいだ学研 ――学研という会社がなぜ経営危機に陥ったのか、当時を振り返っていかがお