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飯田泰之の検索結果1 - 40 件 / 92件

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飯田泰之に関するエントリは92件あります。 経済、 社会、 政治 などが関連タグです。 人気エントリには 『客が減ったのは客しかいないからだ|飯田泰之』などがあります。
  • 客が減ったのは客しかいないからだ|飯田泰之

    コロナ5類移行で注目される飲食店の状況ですが,各種報道によるとなかなかに厳しい状況が続いています.各種データも4月時点ではコロナ前よりも2~3割の人流減が続き,飲食店予約状況に至っては半減に近い状況です.それにともって,「夜の街」も業態変化や業態は同じでも提供する価値を変えて行かざるを得なくなるでしょう. もう一つの変化 先日のエントリでは習慣消費としてのナイトライフに焦点を当てましたが,今日はもう一つのポイント.集団での飲み会の減少についてです.所属組織による濃淡あれど...コロナきっかけで部署全体とかプロジェクトメンバーでの飲み会(イメージとしては10人~30人程度の飲み会)の減少傾向を感じている人は多いでしょう. 少し前までなら,コロナを「気にする度合い」が人によって異なるのでやりにくい……という事情もあったでしょう.しかし,今年度に入ってからも回復が鈍い現状はそれだけでは説明がつか

      客が減ったのは客しかいないからだ|飯田泰之
    • アベノミクスで「雇用と賃金」は結局どうなったのか、数字で徹底検証する(飯田 泰之) @gendai_biz

      アベノミクスで「雇用と賃金」は結局どうなったのか、数字で徹底検証する 雇用は500万増、じつは実質賃金も… 突然の辞意表明以来、その安倍政権の各政策について数多くの評価・批判が行われている。なかでも安倍政権発足時、またはそれに先立つ自民党総裁選以来の看板であった経済政策についての評論は多い。 ある者はその功績を讃え、ある者はそれを誹(そし)る。このように、大いに評価が分かれる議論考えるにあたっては、その成果を数字から検討するとよいだろう。ここでは雇用・賃金と当初のアベノミクスの「1本目の矢」である金融政策の関係を中心に考えていきたい。 なお、統計データ自体は客観的な事実であるが、その取捨選択が恣意性を免れることはない。ご存じの向きもあるだろうが、筆者はアベノミクス――そのなかでも大胆な金融政策の効果は大きく、今後もその強化や財政政策と連携してのさらなる発展が必要であると考えている点にご留意

        アベノミクスで「雇用と賃金」は結局どうなったのか、数字で徹底検証する(飯田 泰之) @gendai_biz
      • 出産費の保険適用は筋悪だと思うよ|飯田泰之

        岸田政権の掲げる異次元の少子化対策.次の一手は出産の保険適用のようです.私も出産に保険が適用されないのはおかしい……と思っていた時期がありました. しかし,出産への保険適用には2つの問題がある.ひとつは周産期医療に関連した問題.そしてもうひとつは「社会保険とは何か」に関する根本的な問題です. 結論として,出産費用への支援は一律給付金増額で行うべきです.なのですが,今日はむしろその理屈に注目してください.保険適用もするし給付金も支給すればよいといっている人がいますが...ダメです. 保険適用のために まずは軽め(?)の話題から.正常分娩に保険適用をする……ためには, ・分娩費用の公定価格を定める ・そのための「標準的な正常分娩時の医療行為」を定める 必要が生じます.これまで各医療機関が様々な形で工夫してきた周産期医療のありかたを画一化・固定化することがサービスの向上につながるとは到底思えない

          出産費の保険適用は筋悪だと思うよ|飯田泰之
        • 西浦教授によるGoTo論文の解説と批判|飯田泰之

          京都大学の西浦教授と北海道大学大学院の安齋麻美さんによる論文,「“Go To Travel” Campaign and Travel-Associated Coronavirus Disease 2019 Cases: A Descriptive Analysis, July–August 2020 」が公開され,大きなニュースになっています. メディアなどの報道では,「「GoToトラベル」の開始後に、旅行に関連する新型コロナウイルス感染者が最大6~7倍増加した」「旅行関連の新型コロナ発症率は約1.5倍に」といったセンセーショナルな取り上げ方になっていますが,この理解は正しくありません. 何が書いてあるのか,そしてどのような意味を持つのかについて少し整理してお話ししましょう. ※昨日の一連のツイートでは,どうもわからないところが多く,混乱している部分もあったためここにまとめておきます(実際

            西浦教授によるGoTo論文の解説と批判|飯田泰之
          • GDP速報値と台風・暖冬の影響|飯田泰之

            2020年2月17日,昨年度第4四半期(2019年10月~12月期)GDPの第一次速報値が発表されました.実質GDPの成長率は前期比▲1.6%(年率▲6.3%),名目GDPの成長率は前期比▲1.2%(年率▲4.9%)と散々な数字です.

              GDP速報値と台風・暖冬の影響|飯田泰之
            • 【告知】経団連 21世紀政策研究所 報告書「中間層復活に向けた経済財政運営の大転換」がリリースされました|飯田泰之

              過日(6/2),経団連のシンクタンク21世紀政策研究所より政策提言報告書「中間層復活に向けた経済財政運営の大転換」がリリースされました. 特筆すべきは,同報告書が従来型の財政危機論・財政破綻論を批判し,積極財政を提言するものとなっている点です.緊縮傾向が強いといわれることの多かった経団連で積極財政に関する研究会が開催され,積極財政を提言する報告書がリリースされたことの意味は小さくないのではないかと考えます.論争の潮目は変わりつつあります. 【目次】 第1章 エグゼクティブ・サマリー(永濱利廣) 第2章 ネットの資金需要の不足と国債 60 年償還ルール(会田卓司) 第3章 財政破綻論への反論(永濱利廣) 第4章 新しい価値観に基づく投資の活性化(青木大樹) 第5章 好循環実現のための高圧経済政策と労働市場・社会保障改革(星野卓也) 第6章 公共部門の賃上げ・雇用増、競争政策の強化(鈴木章弘)

                【告知】経団連 21世紀政策研究所 報告書「中間層復活に向けた経済財政運営の大転換」がリリースされました|飯田泰之
              • 再エネTF資料のロゴ問題について|飯田泰之

                規制改革を担当する河野太郎大臣の説明では「チェックの不備」であり,ファイル自体が有害なもの(ウィルス?)などではないとのことですが...…そういう話じゃないんです. 内閣府規制改革推進室の記者会見については以下の記事でまとめられていますが... 前置き 内閣府で規制改革関連の案件を扱う部署が規制改革推進室です.同部署の主要な業務,そして内閣府における規制改革関連の会議体が規制改革推進会議です. 私は2016年から2019年まで内閣府規制改革推進会議の委員でありました.農業ワーキンググループ(以下WG,のちに農林WG)を中心に,保育・雇用WG,投資WG,規制改革ホットライン担当などを経験しました.農林WGでは座長として,農業用ドローン,都市でのいわゆる「野菜工場」(建屋内水耕栽培施設),森林経営管理,木造建築などの規制改革を議論しました. 現在話題のTFは担当部局は規制改革推進室ですが,規制

                  再エネTF資料のロゴ問題について|飯田泰之
                • 貨幣発行益(seigniorage)とは何か|飯田泰之

                  某所で貨幣発行益についてのお話をしてきたのですが……貨幣発行益について頻繁に話している人なのに貨幣発行益を理解していないという現象(?)があるようで... 1万円札を発行したら即1万円の貨幣発行益があるわけではないんです.そして,1万円札を発行したらある意味で1万円の貨幣発行益が得られることになるんです.本日は,この禅問答みたいな状況を整理してお届けするエントリです. 金融資産とは何か まず,ここで資産と負債について整理しておきましょう.誰かの負債は必ず誰かの資産です. 例えば,私がA氏に100万円を借りたら――私は100万円の負債を追うと同時に,A氏は100万円の債権という資産を保有することになるわけです. そして,私たちが普段使用している貨幣(現預金)もまた金融資産でなんです.銀行預金は銀行の負債です. そして,銀行には預金の一定割合にあたる額を日銀当座預金残高として保有する義務があり

                    貨幣発行益(seigniorage)とは何か|飯田泰之
                  • 緊急支援策のタイムリミット|飯田泰之

                    政府の緊急経済対策をうけて,経済政策をめぐる議論が活発に行われています.その規模への問題,あまりにも限定的な家計給付などその問題を指摘する声は強いです. その一方で,下記の記事でも指摘したように,政府の経済対策メニューはメディアが報じるものよりも多様です.今後の運用次第で,一定の成果を期待できるものも少なくありません. 「どう運用すれば一定の成果を期待できる」のか――一言でいうとそのスピード感が重要です. ……とここまでは多くの論考が指摘するところでしょう.倒産してしまったビジネスはとりもどせないのです.その一方で,どのくらいのスピード感が必要なのでしょう. 中小企業の緊急支払い能力 ここでは中小企業の資金的な余裕を概観してみましょう.使用するデータは法人企業統計です.経済対策として無条件での給付,幅広い緊急融資が必要になるのは家賃や借入金の返済といった,売り上げとは無関係に迫られる支払い

                      緊急支援策のタイムリミット|飯田泰之
                    • コロナショック、日本の「経済対策」に決定的に足りていないこと(飯田 泰之) @gendai_biz

                      コロナショックの経済的影響、求められる経済政策の対応に関する議論は多い。これから求められる政策についての言及は今後さらに増加するだろう。 本稿でも、フェーズ別にもとめられる施策、与党各党が提示する対策案の得失を論じる。ただし、「これから何をするか・すべきか」も重要であるが、その前に、まさに今お困りの方のためにも「今何が行われているか」に注目しておきたい。 現在、利用できる主な制度 ごく短い期間に需要が半減またはそれ以上に悪化していることで、既存の措置、政府が急ぎ実施した措置の周知が不十分な状況にある。 例えば、SNSなどでは「ヨーロッパではコロナショックによる休業に対して賃金の6割を補償している(のに日本政府は何をしているんだ)」といった批判は多い。また、筆者が出演するラジオ番組でも観光関連企業で働くリスナーから「ほとんど仕事がなく、休業が多いため給料が半減した」との声をいただいた。 しか

                        コロナショック、日本の「経済対策」に決定的に足りていないこと(飯田 泰之) @gendai_biz
                      • 【公開記事】GDP(2020å¹´4-6月期)一次速報解説|飯田泰之

                        本日(2020年8月17日)は国民経済計算の一次速報公表日.前期比の年率換算27.8%という衝撃的な数字が速報で流れています. まず.この「年率換算」という謎の習慣はやめるべき……「仮に今後も同じ経済成長率が続いたなら1年後にGDPが何%減るか」という換算ですが,今次のような大きなショックが1年間持続するという想定は全く合理的ではありません.今回の発表による経済収縮を落ち着いて観察すると, 前期(1-3月期)比 :実質▲7.8%,名目▲7.4% 前年同月比   :実質▲9.9%,名目▲8.5% (内閣府・国民経済計算) となっています.前年同期比の方が落ち込みが大きく感じるのは,1年前との比較のため.消費税増税ショックと1-3月期の落ち込みを含む数値を含むからです.前年同期比を使う際の注意点についてはマガジン版「移動平均・前年同期比にはご注意を」を参照ください.ちゃんとした季節調整値が得ら

                          【公開記事】GDP(2020年4-6月期)一次速報解説|飯田泰之
                        • 必要な緊急経済対策の条件|飯田泰之

                          コロナショック対応の経済対策立案が進められていますね.現時点ではその規模感は不明ですが,4月半ばまでに収束するという超楽観シナリオであったとしても最低12兆円の追加財政措置が必要でしょう.その量的な側面についてWedge Infinityに寄稿しています.

                            必要な緊急経済対策の条件|飯田泰之
                          • 為替レートと交易条件|飯田泰之

                            円安によって輸入品の円建価格(要は国内価格)に上昇圧力が働いています.過日のエントリ(→日銀政策決定会合とOREINT)の通り,為替レートは金融政策の目標ではありません.金融政策は国内の景況・物価を目標に運営されるべきです.したがって・・・現下の円安による輸入価格上昇が国内の物価指数にどの程度上昇圧力をもたらすのかは今後も要注目. その一方でこの記事はもうひとつの「裏読み」が必要です.円安によって(円建てでの)輸入品価格が上がっているということは,同じ理由で輸出品価格の円換算額も同じくらい上がっているはず. 下記は輸出物価指数の推移です.国際価格(図中の「契約通貨ベース」)は2020年にコロナショックで低下したのちに2022年にかけて回復,その後は横ばいです.一方,円換算額は2020年の1.4倍まで上昇しています. 円安が嫌われる理由,そして何故か為替レートが国力を表すかのように感じる大き

                              為替レートと交易条件|飯田泰之
                            • コロナ禍と自由|飯田泰之

                              今年も早年の瀬.コロナ禍でむかえる二度目の年末です.この1年半,感染拡大抑制のための方法論や経済対策など,さまざまなフィールドでそれぞれの分野の専門家による議論が行われてきました.一方で,コロナ禍が私たちに突きつけたもうひとつの,そしてより基礎的な,課題がある.それが………… 「自由」とは何かという論点ではないでしょうか.私たちの社会における自由のもろさについては『中央公論』の連載でも指摘してきました. 12月号の「時評2021」で、経済学者の飯田泰之さんは「コロナの2年間が突きつけるもの」を寄稿。「不況対策のツールに財政出動を用いるべき」という伝統的な見解が復活した点などを取り上げたうえで、経済・社会活動のベースにある自由が「社会の空気感に大きく左右される脆い存在」だったことを指摘。 pic.twitter.com/WViAaaNMQ3 — 中央公論編集部 (@chuokoron) No

                                コロナ禍と自由|飯田泰之
                              • コロナ禍で考える 飲酒とコミュニケーション【谷口功一】【飯田泰之】

                                『公研』2022年11月号「対話」 ※肩書き等は掲載時のものです。 昨今大きく変容している飲酒とコミュニケーションの文化。コロナ禍で飲食店への自粛要請、メディアの発信が飲食店にどのような影響をもたらし、人々にどのようなコミュニケーションの変化を与えたのか。夜のまちを研究している先生方に、とあるスナックでお話しいただいた。 コロナ禍で変化する人の動き 飯田 オミクロン株の大流行が終息しました。これまでにない大規模な感染拡大になったため家族や自分自身、またはごく身近なところで感染事例が多かった。それが人々の行動自体に変容をもたらしました。今次の感染拡大を経て、未知の恐怖であるコロナに対しての相場観が形成されつつあるように感じています。その一方で、一部の活動はなぜか元に戻っていない。 谷口 2020年のコロナ禍初期は出張もほとんどなく、たまに羽田空港に行くとまるでゾンビ映画でも見ているかのような

                                  コロナ禍で考える 飲酒とコミュニケーション【谷口功一】【飯田泰之】
                                • 【公開記事】GDPマイナス27.8%(?)の規模感について|飯田泰之

                                  昨日のエントリ(「【公開記事】GDP(2020年4-6月期)一次速報解説」)に続いて,2020年4-6月期のGDP一次速報についてのお話.予想通り,今朝の新聞各紙は「年率換算」27.8%減との見出しが並びました.この数字は前期比7.8%減が今後1年間続いたとしたら……という実感・実態両方になじまない表記だというのは昨日指摘したとおりです. ところで!? 何%かどうかはさておき,GDPはどのくらい失われたのでしょう. なぜか今回の話題……金額で話す人が少ないんですよね. 政策論議においても,ボリューム感なしに……「○○兆必要!」とか「そんな必要はない!」といっていても何を論じているのかわかりません.普段絶対に触れることのない金額なだけにまずは大雑把な量感を持つようにしましょう. 日本の2019年の名目GDPは約560兆円です.昨年の一年間で日本国内で新たに生産された価値(付加価値)であり,国

                                    【公開記事】GDPマイナス27.8%(?)の規模感について|飯田泰之
                                  • 「GoToキャンペーン」をめぐる「西浦博vs.飯田泰之・中田大悟」論争から素人が推測した、理論疫学に「科学的エビデンスが低いことで知られる研究」がある理由 - kojitakenの日記

                                    中央公論新社から出ている西浦博のインタビュー本を読み終えたが、本の終章は昨年10月上旬、つまりまだ第3波が立ち上がる前のインタビューで、それに現在話題になっている、GoToキャンペーンと感染拡大の関係に関する研究への言及があった。以下引用する。下記引用文は西浦博の発言。 たとえば、僕の研究室で水面下でやっていた研究では、7月22日にGoToが始まった直後の4連休(7月23〜26日)の段階で、観光を理由とした旅行に伴う感染者が地方でどれくらい増えるかを見たのですが、やっぱりしっかり増えているんですよ。でも増えるということを分かってやっている政策なので、その中で重症の人を減らそうかとか流行が悪くなるのを防ぐにはどうしようか、と考えることになります。 (西浦博(聞き手・川端裕人)『理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!』(中央公論新社, 2020)266頁) ところがそれから3〜

                                      「GoToキャンペーン」をめぐる「西浦博vs.飯田泰之・中田大悟」論争から素人が推測した、理論疫学に「科学的エビデンスが低いことで知られる研究」がある理由 - kojitakenの日記
                                    • 飯田泰之 on Twitter: "最近とある大手出版から 「社会学者のAさんと対談しませんか」 と依頼があった.でもAさんは全く社会学者じゃない.というか批評家・思想家として業績ある人. わかりやすい専門はないけど社会問題を語る人をとりあえず社会学者と呼ぶ…… https://t.co/woWkwjiMZL"

                                      最近とある大手出版から 「社会学者のAさんと対談しませんか」 と依頼があった.でもAさんは全く社会学者じゃない.というか批評家・思想家として業績ある人. わかりやすい専門はないけど社会問題を語る人をとりあえず社会学者と呼ぶ…… https://t.co/woWkwjiMZL

                                        飯田泰之 on Twitter: "最近とある大手出版から 「社会学者のAさんと対談しませんか」 と依頼があった.でもAさんは全く社会学者じゃない.というか批評家・思想家として業績ある人. わかりやすい専門はないけど社会問題を語る人をとりあえず社会学者と呼ぶ…… https://t.co/woWkwjiMZL"
                                      • 経営者は嫌いだけど「日本には経営者が足りない」という人々|飯田泰之

                                        今日のX界隈でにわかに昔の経済教室が話題になっていたので,脊髄反射.X界隈の「地方嫌い/ブルーカラー蔑視/学歴大好き」はこれまでも指摘されてきましたが,個人的にはこれに「中小企業経営者嫌い」を付け加えてもいいんじゃないかと思う. まずPB黒字目前の日本は積極財政状態ではない. 「転職で所得上がる社会への条件整備必須」ならば高圧経済状態の維持が必要. 何より中小企業への嫉妬・怨嗟が透けて見えて(続 →衰退途上国からの脱却 「積極財政で成長」幻想、捨てよ 松元崇・元内閣府事務次官 https://t.co/HvyKcNDpGl — 飯田泰之 (@iida_yasuyuki) August 11, 2024 当該記事では日本の生産性の低さを中小企業の温存に求め,雇用のセーフティーネットを整備したうえで低生産性企業の淘汰を進めるべき...といっているんだけど,これ本気で言ってるとしたらあまりの会計

                                          経営者は嫌いだけど「日本には経営者が足りない」という人々|飯田泰之
                                        • 西浦教授からのリプライと追加的な論点|飯田泰之

                                          議論の経緯 1/21に Journal of Clinical Medicineに掲載された安斎・西浦論文に関しては,多くのメディアでGoToトラベルの開始が旅行関連の感染を大幅に増加させたことに学術的なエビデンスが示されたというニュアンスで取り上げられていました(東京新聞「 旅行に関連する新型コロナウイルス感染者が最大6~7倍増加した 」 など). これに対し,中田大悟氏と私がかなり似通ったロジックで同論文がGoToの開始から感染拡大のデータ上のエビデンスとはなっていないのではないかと疑問を呈したのが発端です.中田さんの主張はtwitterで,私のものは本note内に記載されているためリンク先をご参照ください. これに対して,西浦教授からリプライ(「西浦教授が「Go To トラベル研究」への批判に答える」,なお会員制サイト記載時の原題は「「Go To トラベル研究」に対するコメントへの公

                                            西浦教授からのリプライと追加的な論点|飯田泰之
                                          • ふたつのギフテッド|飯田泰之

                                            さて本日は本の紹介・感想にかこつけて,最近時々話題にしている.「凡庸な優秀さ」についてのお話です. 映画や,最近だとマンガやそのドラマ化などで話題の「ギフテッド(gifted)」ですが,今回紹介するのはこちらの書籍. 連載中にも何度か目にしたことがある,朝日新聞の連載をもとにした書籍.読後第一の感想は……「二人の著者(記者)は正直な人だな」です.その理由は後程. ギフテッドとは ギフテッド(gifted)という単語そのものは「与えられた人」...…ここから「天賦の才能を神からgiftされた人」という意味になる.talentedと似てるけど,talentedはスポーツや芸術・表現等の分野での特異な才能/giftedは知的な才能について用いられる傾向があるそうな――ただし,上の連載・書籍ではやや広い定義として, ・並外れた才能ゆえに高い実績をあげることが可能な子ども ・実際目に見えて優れた成果

                                              ふたつのギフテッド|飯田泰之
                                            • 脱資本主義と脱成長論(公開版)|飯田泰之

                                              家の中にあるもの資本主義じゃなきゃまず入手できてないものばかりで興味深い笑 https://t.co/OqT0lEPn54 — 飯田泰之 (@iida_yasuyuki) February 13, 2023 元tweetはスウェーデンの自動車部品メーカーに転職して,スウェーデン情報を発信したり,移住・転職エージェントをされている方の発信.(単に営業tweetなのかもしれないのでさらにツッコむのは野暮ではある^^) 住居費がバカ高い/給料はたいして高くない東京に住み続けることのデメリットについては本マガジンでも繰り返してきたところ.海外の話までもちださんでも,そして金銭的な貧富に限定しても東京は豊かな地域とはいいがたい.「所得中央値-住居費中央値」でみると東京は47都道府県中40位以下です. なので,元ツイートの人の満足さは理解できる・・・けど,これ「脱資本主義」ではなく「バッキバキに資本主

                                                脱資本主義と脱成長論(公開版)|飯田泰之
                                              • 火元を叩く経済対策を――GoToの効果と限界|飯田泰之

                                                経済的意味でのコロナ禍は「不況のすごいヤツ」ではありません.全く別種のショックです.何が特殊かって……そのひとつが影響の業界・業態差の激しさ.4・5月の緊急事態宣言下での飲食サービス・旅行観光業の状況を思い起こすとさもありなんと思われるかもしれませんが,むしろこの業界差はここに来てさらに拡大しています. 回復を見せる「モノ」経済 そこそこ回復が見られ,通常の意味での不況対策が求められる業界/いまなお緊急事態にある,むしろ深刻化している業界。。。両者がさらに分離しつつある.まずは,参考までに商業販売の推移からみてみましょう. 小売は大幅な落ち込みから,すでに前年並みの水準まで回復しています.卸売の回復の弱さは,企業・店舗の先行き不安を表しているとも考えられますが,最悪の状況からは脱却したと言って良いでしょう.この傾向は,鉱工業出荷指数等でも確認できます.消費財関連の出荷は消費増税後の水準程度

                                                  火元を叩く経済対策を――GoToの効果と限界|飯田泰之
                                                • 経済学っぽい議論の進め方と一律給付金|飯田泰之

                                                  そういえば本マガジンのタイトルは「経済学思考の実践」です.経済学って独特の美学みたいなのがありまして,その美意識(?)にはまっている話をみると妙に気分が良くなったりします.そして,経済学者の大多数が「これキレーに結論出てるよね」と思う結論ほど社会的影響力がなかったりする.これも経済学あるある. というわけ(?)で, 本日のテーマは「一律給付金の消費刺激効果はいかほどか」です.これは政策上の論争点でもあるのですが,以下その政策的含意ではなくロジックの立て方とエビデンスの使い方の方に注目してみてください.

                                                    経済学っぽい議論の進め方と一律給付金|飯田泰之
                                                  • 「自然」の思想と自然利子率|飯田泰之

                                                    「止まらない円安」とか「利上げの必要性」とか言ってた人お元気にされてますか? 本日のお話は, ・現時点の日本に利上げが必要ない理由 について, ・「自然な金融政策」なんてものはないよ という点から説明します. 数日前まで利上げ時期尚早論を主張すると「永遠に金融緩和を続けることはできない」のような意味不明な批判をうけるものでした.しかし,永遠に短期金利を0や0.1%に据え置くべきだと主張しているひとは非常に稀です.GDPギャップが+1%を超え,基調インフレ率(≠コアコアCPI,こんなの→◆)が2%を超えている(または両指標の将来見込みが高くなっている)状態での利上げであれば...少なくとも私はまったく反対ではありません. また,利上げ後即の株価急落をうけて……正面からの弁護は難しくなったとの思いからか「米国の指標悪化などの不運はあったがいつかはやらなけれなならないことだった」という言い訳的な

                                                      「自然」の思想と自然利子率|飯田泰之
                                                    • 【全文無料】年金を安全資産で運用するのなら積立やめちゃえばいいよ|飯田泰之

                                                      さて四半期ごとに行われるGPIF(年金積立金管理運営機構)の運用報告ですが,今回報告の1-3月の運用実績は大幅にマイナスになりました. 3月はコロナショックの状況が不透明なことから,日経平均が16,000円台,ダウ平均も18,000ドル台まで沈んでいた時分ですから,まぁそうなるでしょう.現在のGPIFは資産の25%を国内株・25%を海外株で運用しているので相場の状況によって損得が出るのはいたしかたないことです.やや長期でみるとGPIFの運用利回りは2%台と健闘しています(下図:出典はこちら). 現在の株式相場をみていると……4-6月期の収益は(3月末がひどすぎましたから) 大幅のプラスになると思われますが,年金運用のニュースって損したときは大々的に取り上げられるのに,プラスになったときはほとんど注目されないんですよね. 損失が出たら大クレーム,利益が出ても無関心ということでは機構の方々も気

                                                        【全文無料】年金を安全資産で運用するのなら積立やめちゃえばいいよ|飯田泰之
                                                      • 前Q(前田久) on Twitter: "飯田泰之氏が白饅頭の商業媒体への売り出しに一役買っていた(本の帯を書いたり、対談したりしていた)のにも唖然としたけど、う、ううむ……。"

                                                        飯田泰之氏が白饅頭の商業媒体への売り出しに一役買っていた(本の帯を書いたり、対談したりしていた)のにも唖然としたけど、う、ううむ……。

                                                          前Q(前田久) on Twitter: "飯田泰之氏が白饅頭の商業媒体への売り出しに一役買っていた(本の帯を書いたり、対談したりしていた)のにも唖然としたけど、う、ううむ……。"
                                                        • 固定費と実感可処分所得|飯田泰之

                                                          先月の『中央公論』特集に「日本に横たわる格差と格差 " 感 "」という小文を寄稿しました.特集そのものは親ガチャ問題に代表される格差の継承についてなのですが,テーマの真ん中は多くの人が書くようなので,少し変化球で「主観的な格差意識」に注目しています. 上記記事では「理想の家族」という幻想が主観的格差を生み出すという点に注目していますが,今回は東京一極集中から主観的格差が生まれる理由についてお話します. 固定費とシュワーベの法則 所得格差や資産格差--それ自体も確かに問題なのですが, ・日本の所得格差は過去10-20年で横ばいかやや改善気味 ・そもそも日本の所得格差や資産格差は海外に比べるとかなり小さい にもかかわらず,意識調査では「格差を感じる機会が多い」「格差が拡大している」という回答が増加している. このような客観的格差と主観的格差(格差意識)の乖離の原因として,あげられるのが固定費の

                                                            固定費と実感可処分所得|飯田泰之
                                                          • 二次補正予算の評価と経済成長率予想|飯田泰之

                                                            この手のコメント祭りはたいてい「点数をつるならば?」という質問がついてくるのですが,苦手なんですよね.予想よりも規模・内容ともにまずまずよかったと思うので,いちおう75点(優良可でいうと良~良上)と答えときましたがまぁテキトーです.

                                                              二次補正予算の評価と経済成長率予想|飯田泰之
                                                            • コロナ対応を間違えれば、長期不況になりかねない。感染者数高止まりで見えてきた日本経済の希望と不安とは/飯田泰之氏インタビュー - wezzy|ウェジー

                                                              2020.12.23 08:30 コロナ対応を間違えれば、長期不況になりかねない。感染者数高止まりで見えてきた日本経済の希望と不安とは/飯田泰之氏インタビュー 新型コロナウイルスの新規感染者数は12月21日現在、全国で2500〜3000人が確認されており、過去最多の水準が続いている。また、12月8日に発表された7-9月期の実質GDP(季節調整値)は前期比5.3%とプラス成長であったが、4-6月期の前期比7.9%の反動に過ぎず、いまだ厳しい状況が続いている。 その一方で、世界的に株高が起き、日銀短観の景況感も改善しつつあるのも確かだ。コロナ禍のいま、日本経済でいったい何が起こっているのか、新型コロナウイルスによる経済への影響や必要な対策、そして2021年以降の経済の見込みについて、明治大学准教授の飯田泰之氏にお話を伺った。 コロナ収束後はビジネスチャンスが生まれる――2020年の経済について

                                                                コロナ対応を間違えれば、長期不況になりかねない。感染者数高止まりで見えてきた日本経済の希望と不安とは/飯田泰之氏インタビュー - wezzy|ウェジー
                                                              • 飯田泰之『財政・金融政策の転換点』(中公新書) 7点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                                                                1月23 飯田泰之『財政・金融政策の転換点』(中公新書) 7点 カテゴリ:政治・経済7点 先進国では1980年代に退治したと思われていたインフレが復活し、景気対策は金融政策中心で財政政策は最低限度で良いとされていたスタンスがゆるぎ財政出動が叫ばれるなど、近年のマクロ経済政策は大きく揺れました。 本書のはしがきに「常識はそれが「常識」になった時点から崩壊が始まる」(ii p)とありますが、まさにここ最近のマクロ経済学ではさまざまな常識が書き換えられてきたのです(例えば、ブランシャール『21世紀の財政政策』における、かなりの規模の財政赤字を問題なしとする立場など)。 本書は、まずは財政政策と金融政策の標準的な理解を押さえながら、財政政策と金融政策の融合、「高圧経済論」といった新しい潮流を探っています。 メディアなどで見かける著者のイメージからすると、中公新書ということもあって「やや硬め」かもし

                                                                • イベント・観光自粛の経済効果|飯田泰之

                                                                  新型コロナウィルスの経済的影響についてコメントを求められることが多い日々です.先日も文春オンラインにこんなインタビューが載りました. 今次のような感染症拡大,さらにはテロ等の突発的事件の経済的影響は供給面・需要面に分類されます. 供給面について典型的なものはサプライチェーンの寸断です.中国での生産や物流が停滞することで,部品調達が困難になり,日本国内での生産活動が停滞するというもの.典型的には半導体や自動車産業への影響が懸念されます.より直接的に繊維製品については完成品の供給が滞ると考えられます. その一方で,あくまで感染拡大自体が今月中で一段落すると仮定してですが,製造業各社はここ10年,部品供給先の多様化やBCP(危機に対する事業継続計画)を整備しており,供給サイドへのショックは被害等の状況が確定するならば回復も比較的早いと考えられます. その意味で,供給ショックのインパクトはこの後の

                                                                    イベント・観光自粛の経済効果|飯田泰之
                                                                  • 【全文無料】劣後ローンとDES|飯田泰之

                                                                    先日,三原じゅん子先生主催のオンライン勉強会で,求められる経済政策についてお話しさせていただきました.そこでの提言について, 飲食・小売卸売などを平均的に見ると5月末で手元資金がなくなり、7月末には債務超過に陥るという飯田泰之先生の話は深刻。債務超過になるともはや借入は難しい。返済順位を低くする #劣後ローン #劣後債 を認めることで、それらを自己資本的に扱い債務超過を回避するというアイデアは興味深い。 https://t.co/qKu5cvbDNx — 細野豪志 Goshi Hosono (@hosono_54) May 8, 2020 との感想をいただきました.今回はその劣後ローン・劣後債提言の説明です.勉強会の内容は,本マガジンのエントリで書いてきた, ・「緊急支援策のタイムリミット」(本編は無料です) ・「融資型支援制度の賞味期限 」(全文無料です) の要約……つまりは, ・企業毎

                                                                      【全文無料】劣後ローンとDES|飯田泰之
                                                                    • 実証分析をめぐるメンドイ話|飯田泰之

                                                                      あーあーあー^^ またこういう「データ」が出てきてしまった.そして相も変わらず「増税のせいで婚姻・出産が減っている」みたいなtweetpostがちらほら... 計量経済学の入門講義で必ず勉強するはずの「トレンドをもつ変数同士」なわけです.長期的に上昇している国民負担率と同じく長期の下降トレンドにある出生・婚姻の単純な相関とりゃ...そりゃバリバリマイナスなわけですよ. 例えば...大学進学率と癌での死亡率はともに戦後上昇を続けています.両方+トレンドあるから相関係数もかなり高い.でも両者の因果なんて誰も言わないでしょ? ところが,同様の見せかけ上の相関だったとしても・・・国民負担率と婚姻数みたいな「なんか関係あってもおかしくない」データ同士だとついついトレンド問題が頭から消えちゃうんだよね. ついでにこの国民負担率と出生・結婚はトレンド以外にも見せかけ上の相関をつくりやすい関係がある.国民

                                                                        実証分析をめぐるメンドイ話|飯田泰之
                                                                      • 【全文無料】融資型支援制度の賞味期限|飯田泰之

                                                                        現下のコロナショックに関する緊急支援策は, ・給付(個人一律給付・持続化給付金など) ・雇用助成(雇用調整助成金など) ・減免猶予(税・社会保険の減免猶予) ・融資(実質無利子・無担保融資) を柱にしています.いまあなたが受けられる支援にはどのようなものがあるのかについては,自民党のHPにまとめられています. ここでチェックした上で,取り扱い官庁・機関のHPで詳細を調べてみてください.「わかりにくい!」と非難囂々だった各省のHPでの制度解説ですが……(わかりにくいと批判されることが多いですが)日々改善されていますので,ぜひチェックください. 緊急支援のタイムリミット コロナウィルスによる経済への影響はこれまでの不況とは全く異なり,不連続的です.どんな急激な不況でも売上が前月の半分以下になるなんてコトはあり得ませんからね.そして,自然災害の経済的影響とは異なり「誰が困っているか」を特定するの

                                                                          【全文無料】融資型支援制度の賞味期限|飯田泰之
                                                                        • 飯田泰之 on Twitter: "データも修正されたようなので,西浦論文の解説です.分野が違うためちょっと苦労しましたが,その問題点や当該論文から言えることはなにかなどについてまとめました →西浦教授によるGoTo論文の解説と批判|飯田泰之… https://t.co/F42XSazusG"

                                                                          データも修正されたようなので,西浦論文の解説です.分野が違うためちょっと苦労しましたが,その問題点や当該論文から言えることはなにかなどについてまとめました →西浦教授によるGoTo論文の解説と批判|飯田泰之… https://t.co/F42XSazusG

                                                                            飯田泰之 on Twitter: "データも修正されたようなので,西浦論文の解説です.分野が違うためちょっと苦労しましたが,その問題点や当該論文から言えることはなにかなどについてまとめました →西浦教授によるGoTo論文の解説と批判|飯田泰之… https://t.co/F42XSazusG"
                                                                          • 五輪延期の経済損失と公共事業の経済効果|飯田泰之

                                                                            コロナウィルスの流行はいまだ収束の兆しを見せていません.目下,オリンピック・パラリンピック東京2020大会の開催自体が危ぶまれる状況になっています.2月~3月はじめまでは日本国内,または中国での早期収束が果たされれば予定通りの開催も検討可能だったかもしれませんが――世界的な流行に拡大したため,これを7月までに平時モードに移すのは不可能でしょう.すでに予選会の中止が続いていることも延期,または中止を不可避なものにしつつあります. その経済的影響について,議論が始まりそうなので,少し先回りしてお話ししておきましょう. 今日の結論は 「五輪延期の直接的な経済損失は想像されるほど大きくない」 からの 「公共事業の効果は中長期計画で決まる」 というお話です. 前者については,そもそも「オリンピックの経済効果」自体がほとんどないので,延期・中止の損失も大きくない.正直,コロナショックの影響の方がよほど

                                                                              五輪延期の経済損失と公共事業の経済効果|飯田泰之
                                                                            • 所得と消費のデカップリング|飯田泰之

                                                                              過日(2020/1/9)に投稿した,『家計調査(家計収支編)』での勤労者世帯の可処分所得(手取り収入のようなもの)動向で指摘した通り, データを見る限り収入はそこそこ上がってきている.参考までに,勤労者世帯平均の月の可処分所得額の推移を再掲しておきましょう. その一方で消費関連で明るいニュースを聞いたためしはないわけです.このような,所得と消費の分離(デカップリング)の状況を,ここでも,『家計調査(家計収支編)』勤労者世帯データとその年間収入五分位を使ってみていきましょう.

                                                                                所得と消費のデカップリング|飯田泰之
                                                                              • 民主的に決めてはいけないこと|飯田泰之

                                                                                新幹線の社内誌という性格からか,『月刊Wedge』は地方創生について,結構な頻度で突っ込んだ特集を組む.経済誌でさえ結構「?」な記事を出すコトが多い話題だけど,『Wedge』ははずさないなぁ……という印象. 今月号(2020年2月号)も読み応えがあります.

                                                                                  民主的に決めてはいけないこと|飯田泰之
                                                                                • おい,小池!!(全文公開版)|飯田泰之

                                                                                  今回は東京都における太陽光発電パネル設置義務化の話.私は断固反対です.そして,本条例案は小池百合子氏の「自由」への姿勢を明確に示すモノでもある. 太陽光パネル設置を促進すべきだと考えている人も,本条例案にはぜひ反対して欲しい.大げさに言うと,本条例案は現代の自由と民主主義に対する挑戦とすら感じる. おことわり  太陽光パネル製造過程で生じるCO2の問題,耐用年数が過ぎた後のパネルが産業廃棄物になる問題を指摘する論考もありますがーートータルで環境負荷を上げるのか,なんだかんだで低下させるのか,いずれが正しいのかを論じる知識が私にはありません.基本的にはCO2総排出量は抑制できるとの見解が主流のようで,ここ(太陽光パネルの環境負荷は大きいので普及促進は問題だ)を論点にしても説得的な反対論にはならないでしょう. また,太陽光パネル生産の多くが海外生産となっていることへの批判的な見解もあるようです

                                                                                    おい,小池!!(全文公開版)|飯田泰之

                                                                                  新着記事