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実はこの本、原著しか持っていないので、訳書は読んでいない。なのに訳書のほうをとりあげているのは、2... 実はこの本、原著しか持っていないので、訳書は読んでいない。なのに訳書のほうをとりあげているのは、2007年6月24日付の朝日新聞に出ていた、柄谷行人氏の書評が面白かったからだ。といっても、書評のほとんどはごくふつうの、本の内容紹介。ただ、最後の段落に、なんだかいろいろ思い入れみたいなものがかいま見えちゃってるのが興味深い。こう書いてる。 著者は、「ウィキノミクス」は資本主義において活用される原理であって、社会主義ではないことを幾度も強調する。しかし、われわれはここに、資本主義的発展がそれ自体を否定するものを不可避的に生み出す、という「弁証法」の例を見出すことができる。 なんつうか、江戸の仇を長崎でというか、敵の敵は味方というか、ふられた相手にまだ未練たっぷりというか、そんな印象。著者にはっきり否定されてもやっぱり、ご執心だった「あっち」方面のあれこれの面影をここに見出したいのだろうか。 い
2007/06/25 リンク