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【ローマ=石田博士】アスベスト(石綿)を長年使用していたイタリア北部トリノ近郊の建材工場の従業員... 【ローマ=石田博士】アスベスト(石綿)を長年使用していたイタリア北部トリノ近郊の建材工場の従業員や家族、近隣住民ら数千人に、がんや呼吸器系の病気が多発していた。イタリア最大のアスベスト被害とされる事件について、トリノの高等裁判所は3日、約2千人が二つの工場のアスベストが原因で死亡したと改めて認定した。 判決は、工場を運営していたスイス企業エテルニットの経営者が安全対策を怠り、空調設備でアスベスト粉末を周辺に広げて「深刻な環境災害を起こした」とした。その上で経営者の控訴を棄却し、昨年2月の一審判決(禁錮16年)を上回る禁錮18年を命じた。地元自治体への約5千万ユーロ(65億円)の賠償も命じた。 イタリアは欧州有数のアスベスト産出・製造国だった。問題の工場は1907年に操業を開始。アスベストの危険性が指摘されるようになった86年に閉鎖された。同国でのアスベスト使用は92年に禁止された。
2013/06/06 リンク