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財務事務次官を退任直後の昨年8月、がんで亡くなった香川俊介氏(当時58)の追悼文集「正義とユーモ... 財務事務次官を退任直後の昨年8月、がんで亡くなった香川俊介氏(当時58)の追悼文集「正義とユーモア」が発行された。全245ページで、政財界やスポーツ界などの53人が執筆した。 消費税を導入した竹下登内閣で、香川氏が官房副長官秘書官として仕えた縁から小沢一郎自由党代表との関係は深かった。小沢氏は「私への自民党の恨みつらみ」が、関係の近かった香川氏の後の人事にも影響したのではと「心のしこり」だったと吐露。次官になったことで、「一番『心の荷』が下りたのは実は私ではないか」と記した。 小沢氏は官房副長官時代に香川氏と消費税導入へ各党間の調整に走り、「政局の最もドロドロした機微に触れる仕事を二人三脚で取り組んだ」とも記したが、具体的には「政治史の中で公にされることは永久にあり得ないものばかり」と明かさなかった。「自分も最後のご奉公に全力を尽くさねばならぬ」と締めくくっている。 香川氏は民主党政権の2