三井不動産がDX人材育成、事業部門からDX部門へ1年間の「社内留学」

三井不動産がDX人材育成、事業部門からDX部門へ1年間の「社内留学」

全社を挙げたDX（デジタルトランスフォーメーション）の推進――。多くの企業が目指しているが、実際には...概要を表示 全社を挙げたDX（デジタルトランスフォーメーション）の推進――。多くの企業が目指しているが、実際には大企業になるほど全社で足並みをそろえるのは難しい。約10年間にわたってDXに取り組んできた三井不動産も例外ではない。「事業部門では、DXが自分から遠いものと考える社員がまだ多い」。三井不動産の宇都宮幹子執行役員DX本部副本部長兼DX一部長はこう打ち明ける。 事業部門の中にDXを推進する人材を増やすため、三井不動産は2024年から新たな人材育成策を開始した。育てたいのは、自社のビジネスに詳しくデジタル技術にも明るい人材である。三井不動産はこうした人材像を「DXビジネス人材」と名付けた。 DXビジネス人材を育てるため、2つの制度を開始した。事業部門のビジネス人材にDXスキルを身に付けさせる「DXトレーニー制度」と、DX本部の専門人材に自社のビジネス知識を習得させる「ビジネスインターン制度」である