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『モーツァルトの脳』はモーツァルトに関するいくつもの逸話を使い、それらを素材に音楽を司る脳の機能... 『モーツァルトの脳』はモーツァルトに関するいくつもの逸話を使い、それらを素材に音楽を司る脳の機能を分析するのだが、本書は大方が期待するようにモーツァルトの天才には肉薄しない。あるいは予想とはかなり異なる方法でモーツァルトの天才に近づくと言ったほうがよいだろうか。 すでに紹介したように、本書ではモーツァルトが九声、演奏時間十数分の「ミゼレーレ」を一度聴いただけで記憶してしまい、後日それを完全に楽譜に起こしてしまったという逸話をもとに「音楽と記憶」について脳科学の薀蓄を紹介する。同じように音程の話が、読譜の話が、音色についての知覚の話が続くわけだが、それらの知識に触れて読者が理解するのは、モーツァルトの脳は、そうした音楽を理解する機能が並みはずれていたということだ。簡単にいえば、である。 桁違いの記憶力があると何が起こるのか。モーツァルトがあっという間に曲を作ってしまう話はしばしば聞かされるが
2011/08/11 リンク