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岩井克人「貨幣論」を読みなおしてみました。 残念ながら岩井氏は貨幣の本質に辿りつけずに終わったよ... 岩井克人「貨幣論」を読みなおしてみました。 残念ながら岩井氏は貨幣の本質に辿りつけずに終わったように思えます。 それでは貨幣史から、本当の貨幣の機能と貨幣の価値の源泉について考えてみましょう。 岩井克人氏は著書の大半でマルクスの労働価値論を振り返りながら貨幣とは何かを掘り下げようと論を進めていきます。 金貨については妥当な答え(貨幣商品説)にたどり着いたに見えましたが、磨り減った金貨や、兌換紙幣(兌換といいながら、実は全額兌換し得るか国民には見えず)に論を進めると、それは完全に妥当性を失います。そして、紆余曲折しながら、岩井氏は貨幣の価値とは、歴史過程での奇跡(つまり謎のまま)としてしまっています。貨幣は貨幣だから貨幣としての価値を持つ、といったところでしょうか。 これに対しシェイブテイルは貨幣の機能と価値の源泉について次のように考えます。 1.貨幣の機能:物々交換の加速 下のコラムの貨幣
2012/05/19 リンク