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時間が深い闇に飲まれそうな夜道は 突然ひとり生きることが恐くなる 見知らぬ誰かに追われているような ... 時間が深い闇に飲まれそうな夜道は 突然ひとり生きることが恐くなる 見知らぬ誰かに追われているような そんな気配に捕らわれ 逃げたい衝動にかられた 急いで潜り込んだ 細い路地を抜けるとそこは 切れかけた街灯の カチカチとナる音が聞こえた 暗闇に沈む月明りにさらされた孤独 道端に転がった自分の影が せせら笑いを浮かべ俯く あの時 お前の腕をつかんで 引き止めたかった でも 失ってばかりの俺には あの「愛」は重すぎたんだ 空っぽになった部屋に戻れば 薄暗い蛍光灯が照らした窓が 何者でも無いちっぽけな俺を映した 煙草に火をつけ冷たいベッドに寝転ぶと 雨染みのついた天上を見上げ ぼんやり立ち込める煙を目で追った 今日という一日が 頭の中を駆け巡る どれだけ走れば 明日にたどり着けるのか 疲れた身体を起こし 吸い殻の火をもみ消すと 捨てられない夢が俺の中で燻ぶる かび臭い部屋に無残に捨てられた 思い出