ロシア軍の戦争犯罪が次々に明らかになりつつあり、非常に厳しい。チェチェンやシリア、東ウクライナで組織的にやってきたのだから予測できたことだとはいえ、こうつきつけられると気が滅入る。この蛮行に対しきちんと追及して責任を取らせなければならない。 しかし、これで「ロシア人は野蛮だ」と人種主義や憎悪に行くのはいかにも軽率だ。ましてや在日ロシア人を攻撃するのはもってのほか。人や社会は条件さえそろえばいくらでも野蛮になれる。ドイツのホロコースト、アメリカの東京大空襲やソンミ村、イギリスのドレスデン空襲、なにより日本人も中国でなにをやってきたか。 ここで挙げた人々のほとんどが「普通の人」だったのと同様、ロシア人もほとんどは常識のある普通の人々だ。普通の人だからこそ虐殺するし略奪もする。ロシアの文化歴史から現代になってなぜあのような非道が生み出されたのか、相手への敬意を持ちつつ誠実に、甘えず調べて考えて…