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「ぼくがたふれたらひとつの直接性がたふれる」――。吉本隆明の初期の詩「ちひさな群(むれ)への挨拶(... 「ぼくがたふれたらひとつの直接性がたふれる」――。吉本隆明の初期の詩「ちひさな群(むれ)への挨拶(あいさつ)」の一節だ。大学に入った年、この詩と出会った。自分が倒れたら「直接性」が倒れてしまう、だからたたかうのだという詩句は胸に迫る。鮮烈だった。読む人自身への期待感を高める詩だ。 左翼思想家の先頭に立つ吉本隆明は、鮮鋭な批評でも読者を魅了。特に『言語にとって美とはなにか』(1965年)と『共同幻想論』(68年)は文学・思想界全体に、多大な影響を与えることになる。 『言語にとって美とはなにか』は言語の本質を照らす、独創的な原理論。言語は「指示表出と自己表出の織物」である、と。さらにそこに「話体」「文学体」という概念を織り込む。作品でも、作者でもない。言語構造で、文学表現を解き明かすのだ。卓抜な表現力、徹底した論理の美しさは、新しい批評の世界を創り出した。記紀歌謡から、現代の詩歌、散文まで、そ