注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
1P 父が最期に欲したのは、私の処女だった。ガンを宣告され、余命幾ばくもなかった。だが、父の願いを... 1P 父が最期に欲したのは、私の処女だった。ガンを宣告され、余命幾ばくもなかった。だが、父の願いを聞き入れる事が出来なかった。母さんの手前という気持ちもあったが、その時既に、私は処女じゃなかった。父の最期に無念を残したくない。十七歳の私はそう考えた。 「やっぱり、親子でそういうのはよくないよ。ごめんね。」 「はは。そうだな。いや、お父さんの方がどうかしていたよ。」 その後、父は、その事に二度と触れなかった。気の迷いだったのかも知れない。しかし、気の迷いだとしても、その時、そう思ったのは、事実だったんだ。父は、医師が宣告した余命を使い切ることなく、死んだ。私が処女じゃなかったという事実は、遂に、父に話す事はなかった。 父は私にとって、理想の男性だったのだと思う。父が死んだ後、私は、自慰にふけった。小学校四年生までお風呂に一緒に入っていた、楽しかった旅行の思い出、晩御飯…そんななんでもない思い
2021/09/13 リンク