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今年の「#文学」
honkuimusi.hatenablog.com
あらすじ・概要 師匠を亡くした杖職人イクスの前に、杖を修理してほしいという少女ユーイが現れる。師匠の遺言によりそれを引き受けたイクスだったが、その杖に使われていたのはとんでもない素材だった。杖を修理するために、ユーイとイクスは素材の手がかりを求め、あちこち調べ回ることになった。 「わかり合えない」ことを絶望として書かない作品 粗削りな部分もあるし、Amazonの低評価レビューも一理あると思ってしまうけれど、個人的には好きなファンタジーでした。 世界観としては魔法があって、冒険者がいて……というありがちなものなのですが、「その世界において魔法とは何か?」「なぜ社会は冒険者を必要としているのか?」という設定がしっかり用意されているところが好ましいです。 設定が世界観に深みを与え、しかもそれが押しつけがましくないので心地よかったです。 人物描写はあっさり目でキャラクターの心の内を知るシーンも少な
この間大阪市立図書館に寄付をしてみたので、そのレポートです。 寄附をしようと思ったきっかけ 私は大阪市立図書館のヘビーユーザーなんですけど、市内で一番大きい中央図書館はともかく、地域ごとの図書館には全然新しい本が入らなくなってきているんですよね。しかも新しい本が入っても新書とかソフトカバーとか、頑張れば自分で買える価格帯の本が多い。 予算が減らされてる~と如実に思いました。 思えば私はケチだからそこそこ貯金あるんですけど、収入自体は少ないので税金はそんなに払っていません。この貯めたお金、ちょっと行政に払ってみるか……という気持ちになってきました。 そもそも私が図書館で読んだ本の総額、10万円は下らないだろうと思うので、これは正当な課金……!! 寄付の手順 大阪市立図書館への寄付についてはこのページに書いてあります。 www.oml.city.osaka.lg.jp 児童図書向けの寄付しかな
【どうしてこうなった?】治安極悪ロンドンを"英国政府機関の人"と観光してみた【Watch Dogs Legion】 ロンドン在住の人たちとイギリスを舞台にしたゲームをさんぽする話。 観光庁コラボなのもあり、いいことしか言わないので物足りないな……と思っていたら少しずつ黒いネタが漏れ出してきて笑いました。 郷土愛ネタ(全員日本出身なので厳密には郷土ではないが)としては面白かったです。 www.youtube.com 松苗あけみ『松苗あけみの少女まんが道』 少女漫画ブームの時代を駆け抜けた漫画家が、当時を回想する話。 当時の景気のよさや平気で無理をする文化など、空気感がわかってよかったです。 しかし著者の語り口がものすごく自虐的で癇に障りました。遠回しの自慢か……? と思うくらい。 たとえ自慢ではなかったとしても、きちんと肯定的な評価をしてくれた人たちの前で「自分はだめ」と言い続けるのはいらい
あらすじ・概要 「五年に一度の青い満月の夜、魔法使いが現れて夢を叶えてくれる」という伝説を聞いて、月を見に出かけたすみっコたち。そこで出会ったのは、五人の魔法使いたち。魔法使いたちは一晩一緒にすみっコたちと遊んでくれ、やがて魔法使いの世界へと帰っていった。しかしその末っ子であるファイブが、すみっコの世界に取り残されてしまい……。 なりたいものになれなかったとしてもあなたの人生は美しい ものすごく自分語りで恐縮なんですが、この間仕事中にふと「私って全然なりたいものになれなかったな……」と思ってしまい、職場のトイレで泣いていました。 そんな私にこの作品のテーマはすごくタイムリーでした。 ファイブは魔法の奇跡がある世界に生まれたので、こうだったらいいなという「夢」の概念がわかりません。わからないゆえに、すみっコたちの夢に対してあることをしでかしてしまいます。その過程と解決に何だか安心してしまいま
創作を志すオタクが多いせいか、創作をテーマにしたラノベやライト文芸って結構多いですよね。 今回はその中からおすすめをまとめてみました。 文芸 先輩のおかげで創作活動に再び前向きになる『きみって私のこと好きなんでしょ?』 ラノベ作家が幼馴染と恋をしつつ美少女作家に振り回される『ラノベのプロ!』 腐女子と純文学出身のラノベ作家の奇妙な恋物語『ラ・のべつまくなし』 猫と暮らした私小説ライトノベル『先生とそのお布団』 盗作から始まるラブコメ『ラノベ作家になりたくて震える』 小説家のゴーストライターになってしまった少女の崩壊 『私が大好きな小説家を殺すまで』 演劇 シェイクスピア劇をテーマにした虚実入り混じるステージ『ハムレット・シンドローム』 古い台本に呪われてハーレム状態になる『ロミオの災難』 吸血鬼になった少年が演劇の道へ 『吸血鬼になったキミは永遠に恋をはじめる』 映画 映画を制作しながら三
あらすじ・概要 長野の丸子実業高校で、バレーボール部の男子部員が自殺した。母親、高山かおりはいじめが原因だと怒り狂い、高校を相手取って裁判を起こす。だが、母親の主張のほとんどは虚言だった。丸子実業は逆に母親を訴え返し、部員と学校の無実を証明しようと団結する。 結局一番の被害者は自殺した生徒なんだよね 怖い……おそらく精神的な病理があるんだとは思うんですが、「この女性どうすればいいんだろう」と思うくらい怖いです。 自分と対立する意見が許せず、すぐ激昂する、恐ろしいほどの虚言癖がある、他人を巻き込むことをためらわない、まさにモンスターです。 「裁判で勝つ」という結果がわかって読んでいるからそこまでつらくなかったですが、そうでなければホラー並みに怖かったと思います。 読んでいて腹が立つのは、事件を報道するマスコミの杜撰さ、「ウケる」ニュースにするための恣意的な情報操作です。 しかし、いじめ自殺の
素材:Canva(https://www.canva.com/) もう5月も終わりに近づいてきました。少し早いですが、「夏に読みたいライトノベル・ライト文芸」を紹介したいと思います。 夏が舞台なだけではなく、「これって夏っぽいよね」というものも多く含まれております。大事なのは雰囲気です。 ないスポーツをさもあったかのように語る『サマー・ランサー』 自殺志願者と芸術家のガールミーツガール 『幽霊列車とこんぺい糖』 青春小説とゾンビものを混ぜたらこうなる『オブザデッド・マニアックス』 孤独な少年少女のボーイミーツガール『陸と千星 世界を配る少年と別荘の少女』 描写を堅実に積み上げる時間SF『きょうの日はさようなら』 水族館の飼育員になった板前の奮闘『水族館の板前さん』 美少女アイドルと沖縄へ旅行 『ニライカナイをさがして』 吸血鬼と人間が出会って恋をする『ヴァンパイア・サマータイム』 かわいい
素材:Canva(https://www.canva.com/) 2010年代SF傑作選が出るんだ、俺たちも2010年代ライトノベル短編傑作選やろうぜ。#俺たちの2010年代ライトノベル短編傑作選 — 羽海野 渉 (@WataruUmino) January 23, 2020 というツイートを見かけたので、出遅れた感がありますが記事を書きました。 ただライトノベルだけではいまいち数が集まらなかったので、ライト文芸を混ぜております。 それではいってみよう! 策謀渦巻く連作短編『給食争奪戦』 駅に飲み込まれた日本で起こる事件『横浜駅SF 全国版』 シリアスな本編に対してギャグの切れ味がいい『エスケヱプ・スピヰド/異譚集』 ほのぼのブラックSF童話 『人類は衰退しました』 スマートフォンやbotなどのテクノロジーをめぐる青春譚『青春離婚』 高校野球をテーマにしたシリーズ『雲は湧き、光あふれて』
素材:Canva(https://www.canva.com/) 今日の更新は、恋愛ライトノベルおすすめまとめです。 あまりフィクションの恋愛に関心のない人間なんですけれど、それでもときどき「面白いな」と思うものがあります。 今回はそれをまとめてみました。 『ヴァンパイア・サマータイム』石井博品 ファミ通文庫 『森の魔獣に花束を』小木君人 ガガガ文庫 『ロミオの災難』来楽零 電撃文庫 『ボンクラーズ、ドントクライ』大樹連司 ガガガ文庫 『陸と千星 世界を配る少年と別荘の少女』野村美月 ファミ通文庫 『青春離婚』紅玉いづき 星海社FICTIONS 『サクラコ・アトミカ』犬村小六 星海社文庫 『ヴァンパイア・サマータイム』石井博品 ファミ通文庫 吸血鬼の少女と人間の男の子の異種間恋愛ラブストーリー。 丁寧な心理描写で、純粋に「恋愛っていいな」と思える作品です。もう胸がきゅんきゅんしまくり。 吸
素材:ぱくたそ https://www.pakutaso.com/ 以前にこういう記事を書いたら、うちのブログ至上最高のPVを叩きだしてしまい、もっと真面目に書くんだったと後悔しました。 honkuimusi.hatenablog.com というわけで、この記事のリライト版を作りましたよ! ブログの数を増量し、文章も書き直しました。 読書する日々と備忘録 快適読書生活 基本読書 みちぱん書評録 社会科学読書ブログ 読書熊録 本やらなんやらの感想置き場 読書LIFE ~毎日が読書日和~ ぶくぶくブックレビュー うずまきぐ~るぐる BookCites みみの無趣味な故に・・・ トーキョーブックガール 海外文学読書録 まとめ 読書する日々と備忘録 ライトノベルやライト文芸を中心に、月ごとのおすすめまとめなどを書いていくブログ。 とにかく読んでいる冊数が多いことに感嘆させられます。更新頻度はそれほ
素材:写真素材足成 http://www.ashinari.com/ ※追記 人気のためリライトしました。 honkuimusi.hatenablog.com 読書ブログがあるとついつい「読者になる」ボタンを押してしまうタイプです。その中で気に入っているものをピックアップしました。 グループで探すと決まったブログしか浮上してこないので、この記事が読書ブログを探すきっかけになればと思います。 みちぱん書評録 michipan.hatenablog.com 著者のみちぱんさんと、文鳥のブンちゃんの対話形式で本を紹介していくブログです。 漫才のような会話から、あらすじや本の面白さが語られていくのが小気味よいです。 ゆるめのブログなので、あまり読書に縁がない人にも気軽に読み始められそうです。 連想読書日記 kinob5.hatenablog.com 「連想」した二冊の本を挙げ、紹介していくブログ。
同人、商業の壁はなく、「分厚い本が好き」という人はよく見かけます。しかし、逆に「薄い本が好き」と主張する人はあまり見かけない気がします。 個人的に、「分厚い=作品への愛」みたいな発想は好きではありません。ページ数なんてただの数字なので、そんなもので愛をはかるのはおかしいと思います。 薄い本には薄い本なりの良さがあります。それは内容のインパクトだったり、テンポの良い展開だったり。今回はおすすめを紹介しながら薄い本への愛を語ろうと思います。 『悲しみよこんにちは』フランソワーズ・サガン 新潮文庫 197ページ 『僕たちは歩かない』古川日出夫 角川文庫 112ページ 『水妖記―ウンディーネ』フーケー 岩波文庫 165ページ 『春琴抄』谷崎潤一郎 新潮文庫 106ページ 『クワイエットルームにようこそ』松尾スズキ 文春文庫 148ページ 『薬指の標本』小川洋子 新潮文庫 185ページ 『ハゴロモ』
「面白かったファンタジーの記事を書こうかな」ととりかかったら字数がびっくりするくらい増えました。昔ほど読まなくなったとはいえ、ファンタジーは私の青春でした。記事を書きながらその青春を思い出すのは楽しかったです。 注意点として、「ファンタジー」の定義をかなり広くとっているので、中には「これはファンタジーじゃないだろ」と言われそうものもありますが、そういうものとして許していただければ。 このブログ最大の文字数(2017年2月現在)でお送りする記事。楽しんでいただければ幸いです。 『これは王国のかぎ』萩原規子 角川書店 『流血女神伝シリーズ』須賀しのぶ コバルト文庫 『王女コクランと願いの悪魔』入江君人 富士見L文庫 『魔女の宅急便』角野栄子 角川文庫 『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 徳間書店 『天山の巫女ソニン』菅野雪虫 講談社文庫 『煌夜祭』多崎礼 中公文庫 『森の
年末年始のお休みには何をしますか? 読書もいいんじゃないかなと思います。 今回はKindleで買えるおすすめ合本版ライトノベルをまとめてみました。セールを狙うもよし、気前よく全額で買うもよし。自由です! 『円環少女』長谷敏司 角川スニーカー文庫 あまたの魔法世界から地獄とされている現代世界で、魔法使いがチートな能力を使ってドンパチ。SFファンタジーな世界観で綴られるチートなバトルが魅力です。 ヒロインのサド幼女、全裸、うっかり最強になってしまったヘタレなどキャラクターもとても濃いです。魔法使いは変態しかいないのだろうか。 【合本版】円環少女 全13巻<円環少女> (角川スニーカー文庫) 作者: 長谷敏司 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2015/01/09 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 『人類は衰退しました』田中ロミオ ガ
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