2009-05-31

2009-05-31

はじめは気晴らしのつもりで、昔話の解釈の可能性を探っていたが、気がつけば「解釈」を行っている自分...概要を表示 はじめは気晴らしのつもりで、昔話の解釈の可能性を探っていたが、気がつけば「解釈」を行っている自分がいる。この「解釈」は、決して「断定」ではなく、あくまでも「可能性」として、再解釈にさらされる概念としてとらえているという意味である。 現代においては、昔話の解釈ツールとしてもっとも有力なのは「精神分析」である。しかし、私はこの方法があまり好きにはなれない。たしかにそれは一つの可能性を示してはいるものの、精神分析的解釈のそのほとんどが、昔話の解釈に際して、物語の総合的解釈を行わず、そこで登場する象徴的なものの解釈に注力する傾向があるからである。精神分析は、それまで「隠されていたもの」を明るみに出す使命を負っていたし、その隠されていた（抑圧されていた）ものの代表が「性的」なものであるのはわからないでもないが、私に言わせれば、精神分析的解釈とその説明は、分析的な立場でるにすぎないということも関係して