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ARTNE › FEATURE › 連載記事 › 遮られる世界 パンデミックとアート 椹木野衣<8>リモート・アート 日... ARTNE › FEATURE › 連載記事 › 遮られる世界 パンデミックとアート 椹木野衣<8>リモート・アート 日本の在宅芸術の原点? NTTの電話網仮想館【連載】 インターコミュニケーション’91「電話網の中の見えないミュージアム」カタログ (写真提供:NTT インターコミュニケーション・センター[ICC]) 1990年代以降、アートはグローバルな世界環境をバネに飛躍的に発展してきた。これにしたがい、国際現代美術展などの先端的な発表の場で見られるアートの主流も、かつてないほど社交的でヒトやモノが入り乱れる不定形の表現へと姿を変えていった。 「ソーシャリー・エンゲージド・アート」(社会へと参与する芸術。以下、SEA)と称されることが多いこれらの動向は、批評家/キュレーターのニコラ・ブリオーが98年に発表した著書『関係性の美学』で、「リレーショナル・アート」と呼ばれたアートの活動に端を