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一番は『ライ麦畑でつかまえて』だ。 この小説、学生時代に読んだことがあった。 そのときは正直微妙で... 一番は『ライ麦畑でつかまえて』だ。 この小説、学生時代に読んだことがあった。 そのときは正直微妙で、いまいち面白さが分からなかった。だってボンボンのガキが文句垂れ流しながら夜中をさ迷うだけの話だし。 で、今年十数年ぶりに読んでみた。 これがびっくりするほど面白かった。 何が面白いって、まずホールデンは嘘つきでとにかく大袈裟でなんでも誇張して言っているのがよく分かった。謂わば高田純次。まんま高田純次ばりに適当なこと言ってるわけ。こういうアイビーリーグ出身の阿保はもう百人以上見てきたね、みたいなことをさらりと言う。 現代の嘘松とやってることはまんま同じだし、注目を浴びたいがために、そして自分といった存在を大きく見せるための装飾。その飾りが大人になって読むとまぁよく分かるわけ! 読んでてどんだけデコってんねんwと思わず何度も吹き出した。 大人になって分かった。 ライ麦ってコメディなんだよ。 青春
2025/12/08 リンク