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大ベストセラーを記録している島田裕巳氏の「葬式は、要らない」を読んだ。 めちゃくちゃおもしろかった... 大ベストセラーを記録している島田裕巳氏の「葬式は、要らない」を読んだ。 めちゃくちゃおもしろかったので、つい続編の「戒名は、自分で決める」まで読んでしまったが、まあこちらはいかにも「儲かったのでおかわりしちゃいました」というお茶目な内容ではあったけれど。 「イギリスでは12万円、ドイツでは20万円。しかし日本じゃ葬式の平均費用は世界一の231万円ですよ!」という目をひくには十分すぎる文句、「人間みな平等」と教え込まれている時代にあっても、院号だの居士だの信士だのとゼニによってランクづけする戒名という謎のシステム、多様化していく葬式の形態などなど、死の儀式にまつわる事柄から、戦後日本の栄枯盛衰が見えてくるおもしろい本だった。 ことさらおもしろく思えたのは、たぶん私が坊さんというものに対してもともと懐疑的だったからかもしれない。世の中にはいい坊さんもたくさんいるのだろうけれど、地元の坊さんに関
2010/08/10 リンク