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父 特養で看取りの方向に

特養に入所中の父。
12月13日の午前11時過ぎに特養から電話あり。
昨日から尿量が減少していて、顔も浮腫んでいるようだと。
たまたまその日、特養の配置医が来所していたので、
バルーンカテーテルが詰まっているのかもしれないと
新しいバルーンカテーテルに交換してもらった。
しかし、やはりわずかしか尿が出ない・・・というものだった。
食事、水分摂取は通常どおりで、朝食も全量摂取だと。
しかし、尿が出ていないのに、このままどんどん
昼食や飲水を続けてよいのか判断に迷うと。

ついに腎臓が動かず、尿が出なくなったか?
病院を受診したほうがよいだろう。
まず、父がいつも通院している総合病院に電話をして、
受診可能かを打診(午前11時を過ぎているため、通常は受け付けない。)
なんとか状況を説明して、見てもらえることに。
次は、夫が自宅に居る日なので、夫をデイサービスに見てもらわないと、
私が外出することができない。
でも、もしかして・・・と思って、弟の携帯電話に連絡をする。
父が病院受診が必要になっていることを伝え、
「今日、〇子さん(弟の妻)、家に居ない?」と尋ねると、
「居ると思うよ」との返事。
幸い〇子さんが自宅に居る日だったので、
〇子さんに父の病院受診の付き添いをお願いすることにした。

特養のスタッフは、病院の玄関までは父を車で連れてきてくれるが、
病院受診の際には、家族が付き添わなければならないのだ。

最初は、泌尿器科を受診し、血液検査と尿検査など。
泌尿器科的には問題がない状態だが、心臓に問題があるとのことで、
循環器科に回され、X線検査、CT検査も?した結果、
貧血が進んでおり、急性心不全になっているとのことで、
そのまま入院することになった。

貧血は、ヘモグロビンの値が7ぐらい。
これを改善するために輸血することになり、
2日間にわたり6単位の輸血をして、
10.5ぐらいまで上がった。
その後、少しずつは下がってはいるが、
便を検査した範囲では、消化管出血は認められない。
おそらく慢性腎不全の影響で少しずつ貧血が進んできたのだろう。
(それは、私も父の受診時の血液検査の結果でわかっていた。)

フロセミド20mgを投与し、尿も出るようになった。
当初は、一日2リットルから1.5リットル出ていたが、
現在は、まだ、心臓に水が残っている状態であるが、
一日の尿量は600ミリリットルほどに減っている。
腎機能の値が落ちてきているので、
これ以上、無理に身体の水を抜こうとすると、
腎臓を悪化させるので、できない。
腎臓のために、フロセミドは10mgに減量する。
今のところ、これくらいでバランスをとるのが良いと思われる。

レントゲンで見ると、心臓に水がまだ溜まっているのが認められ。
たまっている水の量は増えてはいないが、減ってもいない。
しかし、本人は呼吸が苦しそうではなく、
SpO2も97ぐらいはある。

急性期病院で今やれるところはここまでで、
この後は、定期的に血液検査とレントゲン検査をして、
心臓・腎臓の様子を見ながら、薬で調整することになる。
ついては、あと1か月ぐらいは別の病院に転院して
経過を見て落ち着いてから、特養へ戻ってはどうか?
また急変する可能性もあるので、そのほうが安全だと思う・・・
というのが、主治医の話だった。

いったん電話を切って、よくよく考えてみた。
近所で(実家または我が家)で入院できる病院と言っても、
正直言って、あまり良いところがない。
治療ということではなく、
定期的な採血をして経過観察をするために
また急変に対応するために、
病院に入院し続けるというのが
今の父にとって良いことだろうか?

コロナ禍で家族に会えない上に、
お正月も、病院のベッドの上で、天井だけ見て、
ベッドの上でご飯を食べるのが良いのか?
幸い、父は、全介助ではあるが、まだ口から食べている。
特養へ戻れば、ベッド上ではなく、
車椅子に移してもらって、皆さんと一緒にテーブルに着き、
お正月らしい食事を食べることができるだろう。
お風呂も、病院よりは多くの回数が入れるだろう。
なじみのスタッフさんから、名前を呼んでもらって
話しかけてもらえるだろう。

あとは家族の側の覚悟の問題だ。
母とも弟とも、父にとってどうするのが良いことなのか
話した。
定期的な血液検査については、
かかりつけ医となる別の病院を探して、
そこで受診することにした。

特養からは車で10分ほどのところだ。
私が先に行って、診察券を出して、順番待ちし、
順番近くになったら、私が特養に電話をして、
父を車で連れてきてもらう・・・という段取りで行う。
オミクロン株の市中感染が出ていて、
特養としては外出・通院というのはリスクのあることで
本当は避けたいだろう(私も避けたいが)。
そのあたりは、流行の様子を見ながら考えて行きたい。

また、退院にあたり、主治医より、
今後、尿が完全に出なくなり、透析が必要になった場合どうするのか?
を考えておいて欲しいと言われた。
同じ病院内の腎臓内科医にも父を診てもらった。
今の父の eGFR は 9 ぐらい。
透析を開始してもよい数値になっている。

透析となると、週に3回、4~5時間かかる。
特養から透析病院への通院というのは、実際上、かなり困難。
もし透析となると、どこか透析のできる病院に長期入院しながら・・・
という方法になるかと思うが、そのような生活を父は望んでいるだろうか?

父は90歳であり、腎臓だけでなく心臓もかなり弱っており、
透析をしても、どれだけ身体が持つかわからない。
そうであれば、このまま特養で暮らして、そして
食べたり飲んだりできなくなった時には、
身体がもう食べたり飲んだりする必要がなくなったと理解し、
無理に食べさせない、飲ませないというのを基本方針として行きたい。

心臓に水がたまり過ぎると苦しくなるだろうから。
できるだけ苦しくないように。
心地よく、あたたかい雰囲気の中で居られるように・・・
と願う。

30日に退院する予定。
退院時に、私と母と弟とで父の顔を見に行く。
長く会っていることができないので、
「顔を見に行く」だけになってしまう。

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コメント

心配ですね

ずっとアップがなく今年も残り少なくなって来たので心配していました。
コメントを入れてみようかと思っていたところでした。
お父様ご心配ですね。状態が悪くなってくると家族もそれぞれに覚悟が必要となって来ますがそれはとても難しい事です。私自身そう思いました。
それでもせめて食べられる間は食べてほしいと願わずにはいられません。
少しでもお父様とご家族の皆様の安寧な日が続く事を願っています。

Re: 心配ですね

mjijiさん、ありがとうございます。

コロナ禍なので、病院に居ても、施設に居ても、自由に面会できるわけではなく・・・

ただ、苦しむことなく、心地よく過ごして欲しいと願うばかりです。

いろいろなことを覚悟した上で、年末ぎりぎりに退院させる予定です。

お正月は特養で迎えられるように・・・と。

万理さんへ

気にかけていただき、コメントくださり、ありがとうございます。
たった一つの正解というものはない、と私もそのように思います。
それぞれが悩み考え、その時々、最善と思われることを選択する。それしかないのだと思います。
それぞれの家族、それぞれの人の選択です。
選択したことに関しては、もう振り返らない。
前を向いて進んでいくのみですね。
ありがとうございます。

No title

しばらく記事のアップがないので
心配していました。

お父様
本当に少しでも多く
心地よい時間を過ごすお正月でありますよう(#^^#)
年末年始はまた寒くなるとか、
体調に気を付けてお過ごしくださいね。

トルさん

ご心配をおかけして申し訳ありません。
私は元気に過ごしています。
明日は父の退院なので、母も連れて病院へ行ってまいります。明日の東京は少し暖かくなる(平年並み)だそうで、良かったです。
オミクロン株がどうなるのか心配ですが、なんとか乗り越えて行きましょう。
トルさんもお気をつけて良いお年をお迎えください。

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プロフィール

アワキビ

Author:アワキビ
夫と2人暮らし。子どもはいません。
それに現在は猫1匹の家族。
夫、要介護5。アルツハイマー型認知症。生まれつき耳が聞こえない。
父は2018年秋に特養に入所。要介護4。毎週木曜日に実家へ介護タクシーで帰り、2泊3日。土曜日の朝、特養へ帰るという生活も、コロナ禍でずっと特養のみの生活に。特養での看取りも視野に。
母は要介護1で、認知症。弟家族と同居していたが、コロナ禍を期に、我が家に同居することに。記憶障害がだいぶ進んできていて、話したそばから忘れるが、身体は元気。

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