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ソニー、5G SAで外出先からPS5を遊ぶ実験。KDDIと

ゲームストリーミング検証イメージ

ソニーとKDDIは2月28日、5G技術だけで通信を可能とした5Gスタンドアローン(5G SA)環境で、PlayStation 5やPlayStation 4のゲームストリーミング、イベントを想定した8K映像のリアルタイム配信の技術検証に成功したと発表した。

5G SAは5G基地局と5G専用のコア設備(5GC)を組み合わせ、5G技術だけで通信を可能としたシステム。今回の検証では5G SAの特徴である、論理的にネットワークを分割することで、高速・大容量や低遅延など用途やニーズにあわせたネットワークを提供する「ネットワークスライシング」を活用した。

8K映像リアルタイム配信検証イメージ

検証では実際のユースケースを想定し、ゲームストリーミングと8K映像配信を検証。ゲームストリーミングでは自宅のPS5やPS4のゲームを、外出先でもスマートフォンで安定してプレイできることを、8K映像配信では離れた場所でも臨場感を持ってイベントに参加できることを確認できたという。

5G SA×ゲームストリーミング 構成イメージ

具体的には、ゲームストリーミングでは外出先を想定した施設外のXperiaと、自宅を想定した施設内のPlayStationを5G SAでつなぎ、高精細なゲームグラフィックを安定して配信できるようカスタマイズしたゲームストリーミング専用のネットワークスライスで接続。

ゲームストリーミング用スライスに接続したスマートフォンでは通常スライスに接続したものと比べ、高度なグラフィックを用いたプレイステーションのゲームをスムーズに安定してプレイできることを確認したという。

5G SA×イベント 構成イメージ

8K映像配信では、イベントのメイン会場にいる演者とサテライト会場の観客の間でのコールアンドレスポンスなどのインタラクション演出による一体感の醸成を想定。Xperiaを8K映像データの送受信機として使用し、メイン会場のカメラとサテライト会場の大型ディスプレイを5G SAによるライブ配信専用のネットワークスライスで接続し、超高精細映像によるリアルタイム配信を実施した。

5G SA×8K VR 構成イメージ

また、現地の雰囲気をバーチャル上で体験することを想定し、8K VR映像(3D 180度)化した映像をサテライト会場のビジュアルヘッドセット(Xperia View)へ配信する検証も行なわれた。

この検証結果は、3月に行なわれるイベント「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2022」(協賛:au 5G)での活用が予定されている。