横では無く上に上に、ブロックを積み上げて町を築く都市建設シミュレーション『Block’hood』が3月10日にSteamで配信へ

開発チームとパブリッシャーのDevolver Digitalは、3月10日に都市建設シミュレーションゲーム『Block'hood』をリリースすると発表した。Steam早期アクセスを通じて配信され、およそ半年後の2016年夏には正式リリースを迎える予定となっている。

開発チームとパブリッシャーのDevolver Digitalは、3月10日に都市建設シミュレーションゲーム『Block’hood』をリリースすると発表した。Steam早期アクセスを通じて配信され、およそ半年後の2016年夏には正式リリースを迎える予定となっている。価格は現時点では不明だが、Steam早期アクセス版は正式リリース版よりも20パーセント安くなるようだ。

昨年AUTOMATONでもIndie Pickの第174回にて紹介した『Block’hood』は、「ブロック」を積み上げるように町を築く都市建設シミュレーションゲーム。プレイヤーは『SimCity』や『Cities Skylines』のように広大な土地に町を広げてゆくのではなく、限られた土地の上で様々な効果を持つブロックを積むことで都市をデザインしてゆく。1990年代にリリースされたビルを高く高く積み上げる『The Tower』を思いだす人もいるかもしれないが、本作では平面では無く奥行きのある3D環境で都市を築くことになり、ブロックも90種類以上とさまざまなものが登場する。

また一般的な都市シミュレーションゲームと同様に、本作にも「電力」「水力」といっ20種類以上のたエネルギーや資源が存在する。たとえば森林のブロックは水があれば空気を産出し、商店街のブロックは人が集まれば金を生みだす。プレイヤーはこれらのエネルギーや資源が”循環”するように、都市を上手くデザインしなければならない。使い込んだブロックは”老朽化”することもあり、それが原因で都市の循環が止まったりすることもあるようだ。

各ブロックは配置してからクルクルと回すことも出来る。建物の向きや積み上げ方などを考えなければ、もう積み上げられないジェンガのように、都市開発はどこかで行き詰まることになるだろう

『Block’hood』の開発はゲームデザイナーのJose Sanchez氏とデザイナーのGentaro Makinoda氏の2人で進められている。すでに1年半の開発期間が費やされているが、より開発に専念しフィードバックを得るために、今回Steam早期アクセスでの発売を決断したという。早期アクセス版は8種類のチュートリアルレベルと6種類のチャレンジレベル、サンドボックスモードを搭載。今夏の正式リリースへ向けパフォーマンスを改善し、さらに地形モジュールや人口モジュールなどが追加されてゆく。

資源やエネルギーの循環を考えつつ都市を積み上げてゆくチャレンジ性、そしてまるで箱庭や盆栽のように都市をデザインするゲームプレイはとても楽しそうだ。3月10日のリリースが待ち遠しい。

Shuji Ishimoto
Shuji Ishimoto

初代PlayStationやドリームキャスト時代の野心的な作品、2000年代後半の国内フリーゲーム文化に精神を支配されている巨漢ゲーマー。最近はインディーゲームのカタログを眺めたり遊んだりしながら1人ニヤニヤ。ホラージャンルやグロテスクかつ奇妙な表現の作品も好きだが、ノミの心臓なので現実世界の心霊現象には弱い。とにかく心がトキメイたものを追っていくスタイル。

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