「桜井政博のゲーム作るには」は、なんと「すべて2年半前」に撮影されていた。新作開発まで数か月しか“休み”がなかったから

ゲームクリエイターの桜井政博氏は10月22日、YouTubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」にて最終回スペシャル動画を公開した。このなかでは同チャンネルがどのような目的で発足され、制作されてきたのかが細やかに明かされている。

ゲームクリエイターの桜井政博氏は10月22日、YouTubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」にて最終回スペシャル動画を公開した。このなかでは同チャンネルがどのような目的で発足され、制作されてきたのかが細やかに明かされている。

桜井政博氏は、『星のカービィ』シリーズや『大乱闘スマッシュブラザーズ』(以下、スマブラ)シリーズを手がけてきたゲームクリエイターだ。現在は有限会社ソラの代表取締役として活動しており、直近では『スマブラSP』のディレクターを担当。人気ゲームのプロジェクトを総指揮する立場であり、同氏自身も数多くのゲームをこなしているそうで、領域にかかわらずゲームや開発の知識に長けた人物といえる。

そんな桜井氏は2022年にYouTubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」を開設。ゲーム業界や開発に関して、【グラフィック】【サウンド】【雑談】といったさまざまなトピックのノウハウ・情報を紹介してきた。また英語版チャンネル「Masahiro Sakurai on Creating Games」でも、日本語版と同様の内容が英語字幕付きで紹介。動画の内容が国内外で話題を博すこともしばしばあった。


一方かねてより告知されていたとおり、今月10月15日には最後の通常回動画が公開。今回最終回スペシャル動画が公開された。同氏は動画において、まず「桜井政博のゲーム作るには」における動画がすべて2年半前に撮影されていたことを明かした。同氏は『スマブラSP』において追加キャラクター「ソラ」の開発を終えた後、次のプロジェクトのスタッフが集まるまでに数か月の空き時間ができたという。そこで、開発者としてのノウハウをより多くの人に資料として残したい想いから、YouTubeにおける動画が制作されてきたという。

そのため桜井氏にとって初のチャンネルながら、始まりから終わりまで最初から決め打ちで進められてきたそうだ。ゲーム開発の傍らでチャンネルへの動画投稿を続ける必要があったため、こうしたチャンネル運営が進められてきたとのこと。“想定外”だったというゲームセンターCXとのコラボ動画3話分を除き、全256話の動画が用意されたそうだ。

そうして「桜井政博のゲーム作るには」には、最終的に全260話の動画が投稿されることとなった。カテゴリ別にも分けられており、更新終了に際してはカテゴリ別のまとめ動画も作られている。ゲーム開発者、あるいはプレイヤーも含め幅広い視聴者にとって多種多様な知見を得られるアーカイブとして今後も重宝されていくことだろう。

なお最終回スペシャル動画では、このほかにも「制作費」なども含め、さまざまな動画制作秘話が語られている。ぜひチェックしておくといいだろう。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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