『パタポン』の精神的続編リズムアクション『RATATAN(ラタタン)』発表。過去作を意識しつつ、新しい要素を導入へ

株式会社TVTは7月15日、同社の進行中プロジェクト『Project JabberWocky』の正式タイトルが、『RATATAN(ラタタン)』になると発表した。本作はリズムアクションゲームであり、『パタポン』の精神的続編的な立ち位置の作品になるという。

株式会社TVTは7月15日、昨年の設立時に進行中プロジェクトのひとつとして紹介していたリズムアクションゲーム『Project JabberWocky』の正式タイトルが、『RATATAN(ラタタン)』になると発表した。本作は、『パタポン』の“精神的続編的な立ち位置”の作品になるという。

TVTは、『GOD EATER』シリーズや『フリーダムウォーズ』などを手がけた保井俊之氏が中心となって設立したゲーム開発会社。大規模ネットワークゲームの開発を目的にしたミドルウェア技術Theory Engineの研究開発をおこなっているほか、2本の新作ゲームを開発中。そのひとつが『RATATAN(ラタタン)』となる。


本作の開発では、『パタポン』や『XI[sai]』などを手がけたことで知られる小谷浩之氏がディレクターを務め、サウンドは『パタポン』や『LocoRoco』などに携わった足立賢明氏が担当。今回の発表は、京都で開催中のイベント「BitSummit Let’s Go!!」でおこなわれ、小谷氏と保井氏、そして同じくTVTの坂尻一人氏がステージに登壇した。

現時点でゲームの詳細については伏せられたものの、坂尻氏は小谷氏が携わるということに触れながら、「『パタポン』の精神的続編的な立ち位置の作品になる」とコメント。『パタポン』は、2007年にPSP向けに発売されたリズムバトルゲームで、のちに移植作および続編も発売された。ボタンを押して太鼓を叩き、その組み合わせによって謎の生物パタポンに指示を送って行進し、モンスターと戦う作品である。

本作ではグラフィックはよりカラフルになり、メインアーティストはイラストレーターのNelnal氏が務めている。登場キャラクターの数については、“ナントカ比何倍”というような数を考えているとのことで、小谷氏は「すごい楽し〜いゲームになると思います」と述べた。また坂尻氏は、過去作(『パタポン』)はしっかり意識して作っているとし、ファンを裏切ることはないとしつつ、新しいものを作るからには新しい要素が欲しいとコメント。詳細は明かされなかったが、新たなゲーム体験が待っているという。このなかでは、TVTは「みんなで遊べる」を会社としてのモットーとしていることに触れ、マルチプレイの導入を示唆した。


ちなみに本作の「ラタタン」というタイトル名は、かつてのホンダ製バイクのキャッチフレーズ「ラッタッタ」がもとになっているとのこと。小谷氏によると、のちにそれが叩く音を表す英語の擬音でもあると知り、「パタパタパタポン」を超えられる音になるのではと採用したそうだ。

『RATATAN(ラタタン)』については、7月29日に情報公開される予定となっており、そこでゲーム内容などの詳細が明らかになることだろう。また、8月1日午前1時より本作についてのKickstarterキャンペーンを実施するとのことだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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