Bethesdaの新作宇宙探索RPG『Starfield』高自由度キャラ作成から宇宙船のカスタマイズ・運用まで詳細情報どどんと公開

Bethesda Softworksは6月12日、RPG『Starfield』の詳細情報を届ける番組「Starfield Direct」を放送した。本作はPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに9月6日発売予定。

Bethesda Softworksは6月12日、RPG『Starfield』の詳細情報を届ける番組「Starfield Direct」を放送した。本作はPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに9月6日発売予定。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。

本作は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズで知られるBethesda Game Studiosが、25年ぶりに手がける完全新作RPGだ。人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、プレイヤーは希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険する。本稿では、Starfield Directで公開された情報をかいつまんで紹介する。

*Starfield Directは1時間52分頃から




宇宙の文化とナビゲーション

『Starfield』という作品の壮大さについて、ゲーム内には100以上の星系に1000以上の惑星が存在し、有人星系の各地でクエストを請け負えることがこれまでに案内されていた。今回の番組冒頭では、星は種類や雰囲気に応じて、新たな技術を活用しながら表現しているとコメント。プレイヤーはそれらの惑星から軌道上の衛星までを、自由に訪れることができるとのこと。

プレイヤーやクルーの家となる宇宙船では、星図を確認しながら次に向かう星を決めることとなる。それぞれの星については基本情報や存在する資源などが表示され、一度訪れたことがある星なら既知の地点へのファストトラベルが可能だ。

また星図の視点を引けば、その星系にあるすべての惑星を表示し、重要な地点や生命反応、ミッションがある惑星を確認できる。さらに視点を引くと銀河内を見渡すことができ、宇宙船の移動先を計画する際に役立つ。目的地があまり遠方になると、宇宙船やスキルのアップグレードが必要とのこと。この点については後述する。


惑星によっては高度に発展した都市があり、たとえば最大規模の都市が存在するニューアトランティスには超高層ビルが建ち並び、多数の住民が生活しており、そしてクエストも大きな規模のものが用意されているという。また、都市内には小さな物語が詰め込めれていて、そこでの日常がリアルに感じられるそうだ。

宇宙探検家集団コンステレーションとしての冒険は、このニューアトランティスから始まるとのこと。コンステレーションは、貴重なアーティファクトを探し求める伝説的な集団であり、出自のまったく異なる個性的なメンバーが揃っている。プレイヤーはその一員となり、宇宙へと冒険に繰り出すわけだ。

なおニューアトランティスは、コロニー連合に所属する人類初の大規模入植地。同連合にはほかにも、もっとも大きな採掘施設を有する火星のシドニアなどが所属している。一方で、コロニー連合とは別の連合を組織する星系も存在し、それぞれ異なる文化をもつ。さらに、文明化が遅れた手つかずの星系もあり、そうしたエリアは特に敵対的な勢力が拠点にしているという。




キャラメイクは自由度大

キャラクター作成システムについて、まず最初に40種類用意されたプリセットからベースを選択し、そこからカスタマイズしていくことになる。身体や顔の特徴といった要素には、非常に多くのカスタマイズ項目があり、プレイヤーは自分の好みに最大限近づけることができるだろうとのこと。

またここではキャラクターの見た目だけでなく、人物のバックグラウンドも設定。用心棒や料理人、ギャングスター、学者など多数の経歴から選択できる。それぞれの経歴には固有の基本スキル3種類が設定されているほか、ゲーム中では選択した経歴によって特定シーンでの会話内容が変化するなど、意外な効果を得られることもあるという。

さらに、キャラクターの特性を3種類まで選ぶことが可能。各特性にはメリットとデメリットがあり、たとえば単独行動時には空気消費量が減るが、仲間と行動していると逆に増加するものや、熱烈なファンに付きまとわれるが、その人物をクルーに引き入れるとプレゼントを受け取れるというユニークなものなどがある。また選択した特性によっては、遭遇した敵との相性によって戦闘を回避できることもあるとのこと。なお、特性を付与するかどうかは任意となっている。




スキルシステムは過去作参考にしつつ刷新

本作のスキルシステムについては、Bethesdaの過去作のスキルやPerkを参考にしながら、新たなものを制作したとのこと。プレイヤーはバトルなどを通じて経験値を得て、レベルアップするとスキルポイントを獲得。そのスキルポイントを消費して、スキルのアンロックやランクアップをおこなえる。

各スキルには関連するチャレンジが設定されており、クリアするとランクがアンロックされる。たとえば電子ロックの解錠スキルでは、指定回数の解錠に成功するとより高度な電子ロックに対応でき、さらに同時に複数こなせるようにもなる。高ランクになるほどチャレンジも高度になるとのこと。

またスキルは、戦闘や身体、ソーシャルなど5種類のスキルツリーに沿って存在。たとえばソーシャルの項目には、異星の生物をマインドコントロールできるスキルがあり、襲撃された際に役立つようだ。身体スキルツリーを極めれば、己の拳だけで十分戦えるようになるという。ほかにも、ステルスや交渉術に長けたものなどが存在し、スキルの選択によって幅広いプレイスタイルを表現可能。どのスキルツリーに投資するのか頭を悩ませることになりそうだ。




宇宙船の改造・運用も本格的

プレイヤーの宇宙船について、各所に点在する宇宙港には技術者がおり、宇宙船の購入や売却、改造が可能。宇宙船には、高速な戦闘機から巨大貨物船までさまざまなタイプが存在し、購入した宇宙船は自由にカスタマイズ・アップグレードすることができる。

宇宙船は、コクピットや居住エリア、エンジン、燃料タンク、着陸装置、武装など非常に多くのパーツで構成され、そのすべてがカスタマイズ可能。カスタマイズには2種類の方法があり、ひとつは個々のパーツを入れ替えてアップグレードするというもの。そしてもうひとつは、宇宙船のシステムや外見、レイアウトなどを細かくいじれるシップビルダーモードの利用だ。たとえばクルーを増やしたいなら、同モードにて居住モジュールを追加する。自由な色に塗装することも可能とのこと。

宇宙船のカスタマイズ要素は外見や性能だけではなく、内部にも及ぶ。たとえばクラフト用設備や武器の保管・展示エリア、食堂、貨物室などを配置可能。宇宙船はクルーの拠点であり生活の場でもあるだけに、どのように利用するのかも考えながらカスタマイズすることになるだろう。


また、プレイヤーは宇宙船のコクピットに座って自由に操縦可能。宇宙船には動力配分システムが用意され、そのバランスを調整しながら航行させる。戦闘に向けては武器やシールドに優先的に動力を回し、速く飛びたいならエンジンに動力を回すといった格好だ。

特にバトルにおいては、動力配分システムを随時調整することが求められる模様。さらにバトルでは敵船に乗り込んで戦うこともでき、最終的に相手の宇宙船を奪うことが可能とのこと。また宇宙では敵だけでなく、交易したり情報交換したりできる宇宙船と出会えることもあるそうだ。

最後に、仲間となるクルーについて。クルーは宇宙港で雇ったり、惑星を探索中に出会った人物を引き入れたりできる。また、先述したコンステレーションのメンバーも、クルーとして連れていくことが可能だ。そして宇宙船や拠点に配置すれば、それぞれがもつスキルに応じて活躍してくれるとのこと。またクルーは独自のクエストをもっており、友情が恋愛に発展することもあるという。

『Starfield』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに9月6日発売予定。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。また、Premium Edition以上のバージョンを予約購入すると最大5日間のアーリーアクセスが可能。予約特典としてゲーム内アイテムが含まれる「Old Mars Skin Pack」も用意されている。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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