ゲームの最速クリアを目指す大規模リアルタイムアタックイベント「RTA in Japan」が12月末に東京で開催へ
リアルタイムアタック(以下、RTA)イベント「RTA in Japan」が12月28日から30日にかけて開催される。イベントがおこなわれる場所は東京・台東区の施設「ハンドレッドスクエア倶楽部」で、JR秋葉原駅から徒歩7分の場所に位置するとのこと。観覧者としてイベントに参加する場合は入場料が無料となるほか、当日の会場の様子はTwitchで配信されるそうだ。
RTAとはゲームの最速クリアを目指すゲームプレイのひとつ。洗練したプレイを披露し短時間でのクリアを目指すそのさまは、一種の競技と呼べるほどのもので、世界的な人気を誇っている。アメリカでは「Games Done Quick(以下、GDQ)」が、ヨーロッパでは「European Speedrunner Assembly(以下、ESA)」といった大規模RTAイベントが定期的に開催されており、熱狂的なシーンがシェアされるようになってきている。どちらのイベントでも寄付金を募っており、集められた資金はチャリティとしてNPO団体へと贈られている。
今回のイベント主催するrtajapan氏によれば、日本国内でもRTAというジャンルは人気があるものの、配信サイトやジャンル性の違いから横のつながりが薄く、コミュニティが分断されていたという。氏は自身の運営するサイトRTA PLAYにて「2008年頃までは全てのプレイヤーが庭に集まっていたのですが、そこから先は配信プラットフォームごとにまず分かれ、そこからさらにゲームごとに分かれてしまっており、プレイヤーが分断しすぎていてひとつにまとめるのが物凄く困難になってしまったのです。」と語っている。GDQやESAのような大きな規模のRTAイベントを開催することで、こうしたRTAコミュニティに一体感を持たせ、盛り上げることを狙いとしているようだ。
RTA in Japanにてクリアタイムを競うタイトルは、スーパーファミコン向け『悪魔城ドラキュラ』からWii U向け『スプラトゥーン』までと幅広い。昨年リリースされ大きなヒットタイトルとなった『Undertale』のような海外発のインディーがエントリーされているのも興味深い。詳しくは公式ホームページのゲームタイトル一覧をチェックしてほしい。
対象タイトルのRTAは28日の12時から順次スタートし、約48時間にわたって熱い挑戦が繰り広げられる。タイムスケジュールはこちら。特定のタイトルには「解説者」が用意されているようで、ただ単にスーパープレイをながめるだけでなく、メカニズムやテクニックについての説明を聞けるかもしれない。
おそらく最大規模になるであろうRTAイベント「RTA in Japan」。この年末はゲームを遊ぶのはもちろんのこと、ゲームを“観て”楽しむのもひとつの選択肢だろう。