天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3300語以上収録。随時追加・更新中!専門家がわかりやすく解説します。(すべて無料)

New

お詫び: 現在、サイト表示に不具合が生じており、LaTeX数式が含まれる用語おいて、正しく数式が表示されておりません。文中に$$・・$$と示されている箇所です。現在、原因を調査中ですが、ご利用の皆様にはご不便をおかけしますことを心よりお詫びいたします。

-->

難揮発性物質

 

よみ方

なんきはつせいぶっしつ

英 語

refractory material

説 明

蒸発温度(凝縮温度)の高い物質(元素)を原始惑星系円盤が冷却していくときに最初に凝縮する物質である。元素としては、一般に鉄やケイ素と比べて蒸発温度の高い、Ca, Al, Ti, Zr, Mo, Nb, Hf, Ta, W, Ti, 白金族元素、希土類元素, Th, Uなどを指す。隕石の化学組成を比較すると、CIコンドライト以外の炭素質コンドライトは難揮発性元素に富む一方で、普通コンドライトやエンスタタイトコンドライトは難揮発性元素が少なくなっている。原始惑星系ガス円盤の中で、温度の違いによる元素分別が起きたことを反映していると考えられる。コンドライトも参照。

2018年03月11日更新

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます