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隕石重爆撃期

 

よみ方

いんせきじゅうばくげきき

英 語

heavy bombardment period

説 明

火星水星の地表の古い地域は衝突クレーターに覆われている。月では38億年前まで、小天体の衝突が激しい時期があったことがわかっている。この時期を隕石重爆撃期と呼んでいる。惑星形成段階と区別するために、後期隕石重爆撃期(Late heavy bombardment period)と呼ぶこともある。隕石重爆撃期が、惑星形成段階から継続した隕石衝突時期の最終段階なのか、それとも隕石衝突の頻度が増加した時期なのか、議論が分かれている。ニースモデルと呼ばれる太陽系天体の軌道進化モデルによると、太陽系が形成されてから、5-7億年前後経った時期に、木星土星が1:2の平均運動共鳴の状態に入り、巨大惑星の離心率が増加して小惑星帯内の軌道不安定領域が広がった。結果として小惑星の離心率が上がり近日点が小さくなり、多数の天体が太陽系の内側に飛来して、隕石重爆撃期をもたらすとされている。クレータークレーター年代学も参照。

2024年01月04日更新

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