2022年秋から往年のオーディオブランド「aiwa」の名前を冠したスマートフォンやタブレットがJENESISより発売されている。「JA2-TBA1001」はその中でも中核製品と言えるミドルレンジのタブレットだ。
JA2-TBA1001は10.3型IPSディスプレーを採用し、解像度は2000×1200ドット。表面はゴリラガラスに覆われており傷に強い。本体サイズは248.8×158.5×7.9mm、重量は490gで、このクラスのタブレットとしては一般的な大きさだろう。チップセットはMediaTekのMT8183を搭載、このSoCはAmazonのKindle Fireシリーズなどにも採用されているものだ。メモリーは4GB、ストレージは64GBと内蔵ストレージは少ないが外部ストレージとしてmicroSDカードも利用できる。ビデオ会議などに利用できるフロントカメラは800万画素で、横向きにしたときに中央上部のベゼル部分に内蔵されている。
aiwaのロゴが入った特別感
オーソドックスなデザインで万人向け
本体の作りはかなりしっかりしている。背面はツヤを抑えた仕上げになっており、指紋の跡などは残りにくい。中央に誇らしげに表記された「aiwa」のロゴに懐かしさを覚える人もいるだろう。背面右上のカメラは1300万画素のシングル構成で、タブレットとしては十分。本体からは若干出っ張っているのが気になるところだ。IP65の防水防塵にも対応し、水回りでも安心して利用できる。
側面を見ていくと、左側にはUSB Type-C端子を備える。また底部側には専用の5PIN端子が見える。これは別売のキーボード付きカバーを装着するためのもの。キーボードカバーはBluetoothではなく、接点接続のため取り付けるだけですぐに利用できる。今回キーボードは試せなかったが、日本語配列の80キーで重量は340gとのこと。
右側面には電源ボタンを備えている。また、スピーカーは左右合計4つを搭載しており、音楽再生機能も悪くはないので、ストリーミング配信の動画視聴にも向いていそうだ。本体上部はカメラ側の上にボリュームボタンを備えている。この方向から見るとカメラの出っ張りがわかるだろうか。
12型クラスのタブレットは片手で縦向きに持つとやや不安定になるが、10.3型のJA2-TBA1001は縦向きでもラクに持てた。混雑している電車内などはこの向きで持つのも良さそうだ。
標準のホーム画面はきわめてオーソドックスなデザイン。OSはAndroid 12で、ほぼ「素」の状態でインストールされている。操作マニュアルは「マニュアル」アプリからオンラインで閲覧可能だ。aiwaデジタルはイメージキャラクターにミュージシャンで俳優の石橋 凌氏を採用しており、ターゲットユーザーの年齢層はやや高め。紙のマニュアルを添付するのはコスト的に難しいため、ホーム画面からすぐにオンラインマニュアルにアクセスできるのは利用者のことがよく考えられている。
プリインストールアプリも、マニュアル以外はほぼAndroid 12の標準的なもの。aiwaデジタル製品の特徴として「MAMORIO」がプリインストールされている。MAMORIOは多くの鉄道の駅の忘れ物センターに検知器「MAMORIO Spot」を設置するなどして、MAMORIOを発見しやすくしている。JA2-TBA1001もMAMORIOサービスをONにしておけば紛失時の捜索もより容易になるだろう。

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