HDCP 2.2をサポート、4Kテレビチューナーがあればテレビとして使える!
本当に6万円以下!? 4K/HDR対応で多機能な31.5型ディスプレーがお買い得
2018年02月26日 09時00分更新
4Kディスプレーが安価になり、フルHDのディスプレーなどから買い換えを考えている人も多いのではないだろうか。高解像度はゲーマーや広い作業領域がほしい人にとっては、かなり魅力的だ。
そんな中、日本エイサーから登場した31.5型ディスプレー「ET322QKwmiipx」は、6万円を切る価格を実現したコストパフォーマンスに優れるモデルで、もちろん解像度は4Kをサポートしている。さて、ET322QKwmiipxの使い勝手はどうなのか、4Kを求めるユーザーにとって福音となるのか、詳しくみていこう。
まずは外観から。実測およそ13mmと細めのフレームはブラックと一般的だが、背面はホワイト一色でまとめられており、スタイリッシュな印象を受ける。なお、高さはおよそ529.4mmで、チルトは上に11.5度、下に3.5度まで微調整可能だ。
31.5型で4K対応の液晶は、反射のないノングレアタイプのVA方式を採用し、コントラスト比は3000:1を誇る。さらに、ACM(Adaptive Contrast Management)技術を有効にするとコントラスト比は100000:1まで向上し、高いコントラストを享受できる。VA方式は一般的にIPS方式に比べると視野角が狭いといわれるが、ET322QKwmiipxの場合は水平178度、垂直178度と十分に広い視野角を実現しており、まったく心配はない。
Gray To Grayの中間階調応答速度は4msで、ゲーム用途でも十分なスペックだ。さらに、目の疲れを軽減できるブルーライトカット機能も用意されている。リフレッシュレートは最大で75Hzまで対応しているなど、多機能な製品に仕上がっているといってよいだろう。
映像入力インターフェースは、HDMI 2.0×2とDisplayPort 1.2を備える。HDMI 2.0は、著作権保護機能であるHDCP 2.2をサポートしているため、4Kテレビチューナーを接続すれば、ET322QKwmiipxをテレビとしても活用できる。
また、パソコンとテレビなど両方の画面に表示するPIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)とPBP(ピクチャー・バイ・ピクチャー)もサポート。PIPは、サブ画面のサイズが大と小の2種類用意され、大を選択した場合、画面の4分の1ほどのサイズとなる。表示する場所も左上、左下、右上、右下の4ヵ所のいずれかに設定でき、サウンド出力のソースもメイン画面とサブ画面を選択可能だ。
一方のPBPでは、アスペクト比をソース画面のまま維持するか、それともディスプレーの表示画面サイズに合わせるかを選択できる。
さらにHDMI 2.0を利用した場合のみだが、「Acer HDR Ready」を搭載し、HDR10をサポート。これにより、明暗差を1024段階で表現でき、明るい場面も暗い場面もクッキリとした美麗な映像表示を可能にしている。
加えて、ET322QKwmiipxでは入力インターフェースに関係なく、赤・緑・青といったRGBのほか、シアン・マゼンダ・イエローのCMYの計6色で画質を調整できる「6軸カラー調整機能」を採用。RGBでの調整しか用意されていない製品と比べると、ET322QKwmiipxは細かな色設定が可能で、より自然に近い色を再現できる。
ディスプレー右側の裏には、OSD操作用のボタンを搭載。メニュー画面における項目の移動は、一番上のスティックボタンを利用し、スティックボタンを押し込めば選択内容が決定されるという仕組みだ。その下側には、輝度調整などのショートカットボタンが並び、操作性は文句なし。
sRGBやRec.709といった色域設定のプロファイルも用意されているほか、「標準」「エコ」「グラフィック」「ムービー」と4つの動作モードも備わっており、場面に応じて輝度やコントラストを容易に切り替えられる。AMDのディスプレー同期技術「FreeSync」にも対応し、ゲーミング用途で画面のカクつきを減らせるのもポイントだ。
画像レタッチからゲーミングまで幅広い用途にマッチ
6万円を切る価格はお買い得感は抜群
ET322QKwmiipxは、非常に多機能で幅広い用途で活躍できる製品だ。テレビとしての利用を視野に入れた機能が多く搭載され、パソコン用ディスプレーだけでなく、テレビとしてリビングに置ける製品といえる。
6万円を切る価格というのは非常に魅力的で、かつ十分高い画質を発揮できるディスプレーに仕上がっており、コストパフォーマンスは抜群だ。4Kディスプレーの購入を考えているのであれば、ET322QKwmiipxは一考の価値がある製品であるのは間違いない。