ソフトバンクグループのBBソフトサービス(株)が7月31日発表した「2017年6月度のインターネット詐欺リポート」によると、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの検知が大幅に増加していたことが分かった。
大規模な犯罪キャンペーンか
同レポートは、同社のBBソフトサービス「Internet SagiWall(インターネットサギウォール)」で検知したデータを基にした詐欺リポート。
17年6月度は、ワンクリック詐欺・不当請求詐欺サイトの検知が大幅に増加。詐欺サイトへ誘導するための「アダルト動画ポータルサイト」の増加が原因だと考えられる。人気のアダルトサイトの情報をまとめた「アダルト動画ポータルサイト」の多くは、アフィリエイターがビジネスとしてサイトやブログを作成しているが、今回の検出増加の要因となった動画ポータルサイトにはワンクリック詐欺への誘導リンクが複数含まれていたことから、犯罪者自らポータルサイトを作成し、大規模な犯罪キャンペーンを実施しているものと推測される。
他に、芸能人のゴシップやプライベート映像流出などのニュースで引き寄せ、詐欺サイトに誘導する例もあるとして、同社では注意を呼び掛けている。
6月のネット詐欺総検知数は132万3497件で、前月より73.63%増加。種類別構成比は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが88.81% (前月比13.64ポイント増)、フィッシング詐欺サイトが10.24%(同13.19ポイント減)、マルウエア感染サイト0.03%(同0.03ポイント減)、ボーガスウエア配布サイトが0.76%(同0.31ポイント減)、ぜい弱性悪用サイトが0.16%(同0.11ポイント減)だった。