まもなく4月。準備万端で新生活の人も、いきなり転勤を命じられる人も、あとは自宅ネット回線のことなんてまったく忘れてたという人も、今すぐ加入できて自宅回線としても使える組み合わせを考えてみたい。
大容量プランが充実してきて、自宅回線用途にも対応できるのが今の格安SIMなのだ。
実際に自宅回線として格安SIMを使う方法は過去の連載でも取り上げているが、今回は一人暮らしを想定し、最新でクレードルに有線LANポートのあるモバイルルーターを使おうと思っている。
まずは毎月の使用量を確認! 多い人は別の選択肢を
自宅の回線を格安SIMなど、容量制限のある回線に委ねることを検討する前に、まずすることがある。それは毎月の使用量の確認だ。
月間の利用が20GBを超えるような使い方ではWiMAX 2+を検討したほうがよく、もっと多い場合は光回線への移行も検討したい。
ただし、自宅回線を一日も絶やしたくなく、固定回線が通るまでの暫定回線として使うならアリだ。
使用量は、Windows 10なら[Windowsの設定]→[ネットワークとインターネット]→[データ使用状況]で確認。過去30日間に使ったデータ量が表示される。
使用量は使い方によってさまざまだが、オンラインストレージに写真を保存しているような人は、驚くほどの大容量になっているはずだ。また、LAN内の利用もカウントされているので、NASとだけ大量にやりとりしているなら、それも考慮しよう。
記事掲載当初、画像およびキャプションに誤りがありました。お詫びして訂正いたします(2017年4月3日)
格安SIMの自宅回線は、一人暮らしで外出が多く、家でのPC利用はほどほどで、テレビのデジタル放送で投票をしたりといった、ヘビーに使わないけれどスマートフォンのテザリングでは代替できず、自宅回線は絶対に必要という人に向いている。
20GB程度の容量をシェアするプランが狙い目
今回想定するのは、20GB程度の容量をスマートフォンとモバイルルーターでシェアするプランだ。それぞれに10GBずつ契約するよりも、例えば片方が多く使うようなことがあったとしても、無駄なく使い切れる。
一人で利用するなら、片方の利用が多くなれば、もう片方の利用は少なくなる可能性があるため、合計の容量に変動は少ないからだ。
それが可能な格安SIMはいくつかある。「BIGLOBE」「OCN モバイル ONE」「イオンモバイル」「DMM mobile」「エキサイトモバイル」などだ。追加のSIMを利用でき、容量をシェアして使うことができる。
およそ音声通話1契約に対して0~500円くらいでデータSIMを追加できる。なかには、エキサイトモバイルやイオンモバイルのように、複数枚数のプランが別途用意されているものもある。
また、上記の表にはないが、楽天モバイルは単月でシェアはできないもの、翌月繰越分を任意の楽天モバイル契約者とシェアするなどの仕組みもある。
ちなみに、WiMAX 2+では、UQの契約で通信量の上限がないプランの場合、月額4732円(ユニバーサルサービス料、消費税込み)かかる。モバイルルーターの通信で月間20GBを軽く超えることが継続するようなら検討すべきだろう。
ただし、その額はマンションタイプの光回線よりも高くなることもあるので、納期・工事日も勘案しながら光ファイバー回線も含めた広範囲に(WiMAX 2+なら外に持ちだして使えることも含めて)比較検討が必要だ。
この連載の記事
-
第271回
スマホ
2022年12月に買ったauで「月1円×24回」のPixelスマホを返却した タイミングを逃すと高額支払い -
第270回
スマホ
今、1万円台~5万円で買えるスマホはどれを選ぶ?【2024年末版】 -
第269回
スマホ
今の楽天モバイルってどうなってる? メイン回線で使える? 速度低下はどう? -
第268回
スマホ
ahamo/UQ/LINEMO、約3000円で30GBの料金プランが並んだが、さてどれがいい? -
第267回
スマホ
2万円切りで4G通信&実は通話も可なタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G」を使った -
第266回
スマホ
最新のiPhone 16が1年間はたった月3円!? まだある、安くiPhoneを使う方法 -
第265回
スマホ
2回線以上で安くなる、1人で複数回線持ちに適した格安SIMはどれ? -
第264回
スマホ
「月280円~」のHISモバイル新プランを契約して試した! 最安での利用は難しいが、月7GBで割安だ -
第263回
スマホ
SIMだけ契約がブーム!? スマホは買い換えずにSIMだけの乗り換えでトクする方法を考える -
第262回
スマホ
夏休みも後半! 8月のギガが足りないときに今すぐ解決する方法 -
第261回
スマホ
元祖携帯電話のモトローラ この夏に良コスパのスマホを多数リリースだが、筆者が買ったのはコレ - この連載の一覧へ