Xperiaに貯めこんだ音楽を家で聴く際、カッコよくスマートに使えるグラスサウンドスピーカー「LSPX-S1」を以前この連載でご紹介しましたが、これはこれでおシャレすぎて少し……という方もいるかと思います。
そこで今回は、お部屋にある電球の一部を間借りして、そのままLED電球とスピーカーを一体化させたワイヤレススピーカー、その名もLED電球スピーカー「LSPX-103E26」をご紹介しましょう。
家電らしからぬポップな箱から中身を取り出すと、見た目にそのまま電球に見える「LSPX-103E26」本体とリモコンがその正体です。
取り付ける口金部分は「E26型」という、口径26mmサイズのいわゆる一般家庭にある照明器具に取り付けられるタイプ。例えば天井照明から吊り下げタイプの照明、電気スタンドに取り付けられます。また、もっと小さな「E17型」でも変換アダプターを使うことで利用できます。
ガラスに覆われた部分と先端部分が口径40mmのフルレンジスピーカーになっており、SONYロゴの入るシルバーのコーンと、その周りに白いリングに覆われた形とが一体化したデザインとなっています。手に持つと、LED電球スピーカーはずっしりとした重みがあります。なんだか、SONYというロゴの入った電球をみると不思議な感じがしますね。
「どこか付けるのにいいところはないか」と悩みそうですが、ベストポジションに照明がない場合は、フレキシブルにポジションを変えられる電気スタンドを用意するといいかもしれません。特に難しい取り付け方法があるわけでもなく、ふだんどおり電球を取り替える感覚でLED電球スピーカーをクルクルとはめるだけで装着完了です。
取り付けが完了すると、リモコンで真ん中にある照明ボタンをポチっと押すとLED電球スピーカーが光ります。電球だから光るのは当たり前なのですが、なぜだか妙に凄いことのように感じます。
さて、XperiaとLED電球スピーカーをBluetooth接続しましょう。ペアリング方法は、リモコンの底面にあるNFCマークとXperiaにあるNFCを近づけるだけでピコリンとペアリングできます。とてもカンタンです。
Xperiaであれば、ペアリングさえ済ませておけば、例えばヘッドホンで「ミュージックアプリ」を聴いてLDE電球スピーカーの部屋に入ってきた場合、“Throw”アイコンからLED電球スピーカーをタップするだけで接続先を切り替えて音楽を楽しむといった使い方もできます。
Xperiaの「SongPal(ソングパル)」アプリを使えば、音楽の再生や音量調整はもちろん、調光のコントロールから、照明器具タイプ別にプリセットされたイコライザーの変更までできます。
モノラルスピーカーで出力もそこまで大きくないこともあって、そこまでしっかりとした音が出てくるわけではありませんが、いつもと違って天井のような高い位置から音が上から流れてくるという感覚がとても新鮮です。ガッツリを音楽を聴くスタイルよりは、むしろキッチンや寝室、トイレといったゆったりした空間で流れるBGM的な使い方のほうがしっくりきます。
乳白色の電球部分は全光束500lmとかなり明るく、しかも32段階と細かく調光できます。そしてLEDのカラーを192色に変化させることもできます。すごくカラフルです!
さらには、LED電球スピーカー「LSPX-103E26」を2つ用意してワイヤレス接続すると、なんとステレオスピーカーとしても聴くことができてしまいます。きちんと音が左右に分かれたステレオ感もあり、出力不足ぎみなところも2つで補い合うことでなかなかの音場で聴けます。
設定によっては同じ音を再生することもできるので、好みや気分によって切り替えて使うこともできます。ほかにも音楽のリズムや音量に合わせてカラーが自動で変わる音楽連動モードがあったり、Xperiaに着信があれば指定しておいたカラーで点滅してお知らせしてくれる機能もあります。
オマケの活用方法を考えてみました。ワイヤレス(Bluetooth)で接続されていればLED電球スピーカーから音楽が降り注ぐというのを利用して、Xperiaに「めざましマネージャー アスナ」という、「ソードアート・オンライン」に登場する「アスナ」が朝起こしてくれたり、天気や占い、スケジュールなどを教えてくれるアプリを入れるとします。
そして、あらかじめXperiaとLED電球スピーカーを接続しておけば、朝になると、目を閉じたマブタの先(天井方向)から、アスナの「おはよう!」の声が降り注いで起こしてくれるはずです……。これさえあれば擬似“嫁”効果は数倍に跳ね上がり、毎朝起きるのが俄然楽しくなるかもしれません!
……とまぁ、使い方はアイデア次第ですが、天井スピーカーのように音楽のシャワーを浴びることのできる環境が大掛かりな工事なしでも、電球をLED電球スピーカーに入れ替えるだけで実現できてしまうと考えれば、Xperiaのオトモに最適なアイテムではないでしょうか。
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©2014 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAOII Project
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