12月10日、CM総合研究所が主催する「BRAND OF THE YEAR 2015」の発表・記念セレモニーが有楽町朝日ホールで開催された。
BRAND OF THE YEARは、2015年度(2014年11月~2015年10月度)に東京キー5局で放送された1977社/7591銘柄のCMを対象に、放送効果と消費者への訴求効果が優れた企業を発表するというもの。2007年度から2014年度まではソフトバンクが8年連続首位だったが、2015年度は「三太郎」シリーズを展開するKDDIが過去最高スコア「4810P‰」を獲得。好感度1位となった。
記念セレモニーに登壇したKDDI代表取締役社長 田中 孝司氏は「ソフトバンクよりも上というのが、一番うれしいですね!」とコメント。過去最高のスコアとなったことは予想外とのことだが、「絵コンテで心の底から笑ったCMは初めてで、期待していた」という。
セレモニー終了後の講演で、田中氏は「笑」を広告戦略として掲げた。15秒のテレビCMという制約をまず考え、製品やサービス紹介などをそぎ落とし「シンプルに面白さを突き詰めた結果が、1位につながった」と語る。
桃太郎・浦島太郎・金太郎のほか、かぐや姫、乙姫、鬼ちゃんなどキャラクターが続々登場する「三太郎」シリーズ。今後のストーリー展開を聞かれた田中氏は「思ったより早く一寸法師が見つかっちゃったので、うーん、どうしよう……」と答えていた。