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SAO作者が"ネットで授業"カドカワが「N高校」を作る理由

2015年10月14日 16時30分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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「普通の高校生になって将来どうするの?」──。

 カドカワが14日、インターネットの通信制高校「N高校」2016年4月開校を発表。授業やレポートなどすべてにインターネットを使う。デジタルネイティブ世代が夢見るネットの新しい学校をめざすという。本校は沖縄県うるま市。

 授業料は3年間で65万円。国の就学支援金制度を入れると実質負担額は29万3912円で年間10万円以下に。1単位5000円という通信高校最安級の学費が強みだ。14日から願書の受け付けを開始している。募集定員は1万人。

学費。就学支援金制度を使えば年間10万円以下におさまる

 カドカワの強みを生かした課外授業も展開。小説家の森村誠一さんをはじめ『ソードアート・オンライン』川原礫さん、『キノの旅』時雨沢恵一さん、イラストレーターいとうのいぢさんなどが“教師”として、創作の秘密を教える。

 N高校は不登校問題を解決するために始まったプロジェクト。

 学校に通えず不登校になった子供たちは「ネットに毎日アクセスしている人が非常に多く、まず100%ニコ動のユーザー。カドカワのコンテンツに精神的に救われている人も多いはず」(カドカワ川上量生代表取締役社長)。

 社会的に行き場を失った子供たちのため、インターネットに「最先端の学校」を開きたいというのがそもそもの発端だ。「初年度から黒字になるかはわからないが最終的にはビジネスとして成り立つ仕組みで考えていく」(川上社長)。

 通信制高校は昔からあるが、N高校の強みは3つある。

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