D&Mホールディングスは10月6日、英Bowers & Wilkins(B&W)ブランドの新製品発表会を開催。ハイエンドスピーカー「800 Diamond」シリーズ新機種の技術詳細および「802 D3」など6製品の価格を明らかにした。
モデル名の末尾に“D3”と付けられた800 Diamondシリーズの第3世代製品。第2世代(2010年発売)製品の後継ではあるが、ほぼすべてのパーツを新規開発した。発表会ではB&Wの「これは進化ではなく、革新である」というコメントを引用しながら、旧シリーズの名残はダイヤモンドツイーターとスピーカー端子部のみであることを紹介した。
革新の象徴となるのは、新型のコーン素材「コンティニュアム」の採用だ。ミッドレンジユニットのコーン素材を1974年から採用し続けていた「ケブラー」から変更したのだ。コンティニュアムは“信号が切れる際に挙動が残る”というケブラーの問題を改善しつつ、共振を高度にコントロールできるケブラーの良さを損なわない素材だという。
共振を抑えるため、あらゆるパーツを新規設計し剛性を強化した。デザインにおいても構造から塗装まで細かく見直されている。またウーファーには、剛性が必要な場所で厚みが最大になる「エアロフォイルコーン」を新導入した。シリーズの特徴であるダイヤモンドツイーターは、ダイヤモンドを超える素材を確認できなかったからという理由から変更を加えなかった。
新しい800 Diamondシリーズは、フロア型の「802 D3」「803 D3」「804 D3」とブックシェルフ型の「805 D3」、センタースピーカーの「HTM1 D3」「HTM2 D3」の計7モデルをラインアップする。各モデルの価格は以下の表のとおりで、10月下旬に発売する。
なお最上位モデルの「800 D3」については2016年春発売・価格未定とし、仕様は公表しなかった。
モデル名 | カラー | 価格 |
---|---|---|
802 D3 | ローズナット | 183万6000円 |
ピアノ・ブラック | 194万4000円 | |
803 D3 | ローズナット | 145万8000円 |
ピアノ・ブラック | 156万6000円 | |
804 D3 | ローズナット | 78万8400円 |
ピアノ・ブラック | 82万800円 | |
805 D3 | ローズナット | 47万5200円 |
ピアノ・ブラック | 49万6800円 | |
HTM1 D3 | ローズナット | 97万2000円 |
ピアノ・ブラック | 102万6000円 | |
HTM2 D3 | ローズナット | 71万2800円 |
ピアノ・ブラック | 75万6000円 |