毎週、新製品が登場するアキバのPCパーツショップ。そんなPCパーツの売れ筋ランキングと、日々パーツに接しているPCパーツショップ店員が自信を持ってオススメする旬なパーツを掲載する本コーナー。
売れ筋ランキングは、CPU、メモリー、マザーボード、 HDD/SSD、ビデオカードといった主幹パーツからケースファンといった小物まで、旬なパーツを隔週で掲載していく。
WQHD対応のゲーム向け液晶が続々登場
Core i5シリーズやTDP 35Wの省電力モデルが登場したことで、予算と用途で選べるようになった第6世代Coreプロセッサー。
動画や写真を奇麗に表示したり、ヌルヌル描画でのゲーミングなど、目的ごとに選べる液晶ディスプレー。4K液晶ディスプレーや解像度2560×1440ドットのゲーム向けモデルも増えているが、最もラインナップが充実しており、人気なのは1万円半ばから選べるフルHD液晶だ。
ショップによって取り扱っているメーカーやオススメモデルは結構違うが、2万円を切る手ごろな価格のわりに奇麗なAH-IPSパネルを採用した製品が狙い目といえるだろう。
そんな液晶ディスプレーの売れ筋ランキングを、北海道から九州まで全国に22店舗あり通販も行なっているドスパラにお願いし、通販も含めた1ヵ月間で集計してもらった。
ちなみに、2560×1440ドットのゲーミング液晶は、東京ゲームショウ2015で国内初披露されたEIZO「FORIS FS2735」や、デル「S2716DG」が発表済みだ。
EIZO「FORIS FS2735」と同じ、27インチ、IPSパネル、144Hz駆動、AMD「FreeSync」対応の製品は、ASUSなどからも登場しているが、EIZOならではの高い品質や機能に期待が持てる。また、デル「S2716DG」はTNパネルだが、144Hz駆動やNVIDIAの画面同期技術「G-Sync」に対応している。
「FORIS FS2735」は今冬発売予定と、年末ギリギリになりそうな気配濃厚だが、「S2716DG」は、すでにオンラインショップや量販店での予約が始まっており、10月27日発売予定となっている。
2万円前半のゲーム向け液晶がトップに
液晶ディスプレー 集計期間 9月5日~10月4日 ドスパラパーツ館 | ||
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順位 | 製品名 | 実売価格 |
1位 | BenQ「RL2455HM」 (24インチ、1920×1080ドット、TN) |
2万1870円 |
2位 | Philips「234E5QHSB/11D」 HDMI-DVI変換ケーブル付き ドスパラオリジナルモデル (23インチ、1920×1080ドット、AH-IPS) |
1万7550円 |
3位 | Philips「224E5QHSB/11D」 HDMI-DVI変換ケーブル付き ドスパラオリジナルモデル (21.5インチ、1920×1080ドット、AH-IPS) |
1万5930円 |
4位 | Acer「K222HQLbmid」 (21.5インチ、1920×1080ドット、TN) |
1万4850円 |
5位 | Philips「243V5QHABA/11」 (23.6インチ、1920×1080ドット、MVA) |
1万7980円 |
6位 | BenQ「GW2460HM」 (24インチ、1920×1080ドット、AMVA+) |
2万6800円 |
7位 | Acer「V206HQLCbd」 (19.5インチ、1920×1080ドット、VA) |
1万2960円 |
8位 | Philips「274E5QHSB/11D」 HDMI-DVI変換ケーブル付き ドスパラオリジナルモデル (27インチ、1920×1080ドット、AH-IPS) |
2万7810円 |
9位 | BenQ「XL2411Z(DP)」 HDMIケーブル付き ドスパラ オリジナルモデル (24インチ、1920×1080ドット、TN) |
3万3750円 |
10位 | Philips「223V5LHSB/11」 (21.5インチ、1920×1080ドット、TN) |
1万3970円 |
※価格は10月7日時点でのドスパラ通販の価格。店頭ならびに通販での価格、在庫を保証するものではありません。
1位はBenQのゲーム向け液晶ディスプレー「RL2455HM」だ。このRLシリーズは、RTSゲーム向けで、リフレッシュレート120Hzや144Hz駆動に対応するXLシリーズの下位に位置するシリーズになる。
「RL2455HM」は応答速度5ms、中間調応答速度1msの高速TNパネルを採用。さらにゲーム向けとして、プロゲームチームが監修したというRTSゲーム向けモード、BenQのゲーム向け液晶の特徴である暗い部分の視認性を簡単に上げられる「Black eQualizer」機能を備えているのがポイント。
ドスパラパーツ館で聞いたところ、「BenQのゲーミング液晶は、ゲーム大会やイベントなどで使用されていることが多く、ウェブのレビューも多いので指名で選びに来る方が多いです」とのこと。
さらに「なかでもRL2455HMは、2万円台前半と手ごろな価格で、暗部の視認性を上げられるBlack eQualizer機能を備えているので人気がありますね」
「あくまでもPC向け液晶ですが、据え置き型ゲーム機に接続して使っている人のレビューも多いので、そちらを見て選ばれる方も多いみたいですよ」という。
「そのほかでは、Philipsが売れ筋ですね。日本ではヒゲ剃りや電動歯ブラシなどの分野で知られていますが、液晶ディスプレーも高品質ですよ」
「極薄型ベゼルのスッキリしたデザインや安心の5年間保証。手ごろな価格で人気があります。液晶パネルやバックライトなども5年間保証の対象(焼き付きや経年による輝度低下などは対象外)なので、安心して使えますよ」とコメントしてくれた。
(→次ページヘ続く 「ショップに聞いた今週のオススメパーツ」)