格安SIM＆格安スマホの料金と最新動向まとめ 第38回

【音声付き格安SIM】1万円台のLTE対応スマホ2機種、ネット経由のMNPで不通期間がなくなる？

　今回は070/080/090番号による音声通話付きSIMの主要サービスについて、料金表でまとめている（データ通信専用の格安SIMの料金表はこちらから）。先週の話題は1万円台で買えるLTE対応SIMフリースマホ2機種に、ネット経由でのMNPでも使えない期間がなくなるサービスが9月開始の2つだ。

ベンチャー企業「UPQ」からリリースされた「UPQ Phone A01」は、これまでのSIMフリースマホにはないポップなカラーリング

UPQとコヴィアからそれぞれ1万円台の
LTE対応SIMフリースマホが登場

　まずは2万円以下で購入できるLTE対応SIMフリースマホの話題から。「UPQ Phone A01」は、「生活にアクセントと遊び心を。」をコンセプトとした、ライフスタイル家電のブランド「UPQ」の製品。ブルーとグリーンの中間色で構成されているのが特徴で、スマートフォンのほかに、スーツケースや卵形チェアなども発表しているベンチャー企業だ。

　UPQ Phone A01は1万6092円（送料込）という価格からもわかるようにエントリークラスの端末だが、ブルー・バイ・グリーン／ブラック／ホワイトの3色のカラバリとも、これまでのSIMフリースマホにない爽やかなカラーリングが特徴的。

こちらはブルー・バイ・グリーンのカラバリ

　主なスペックは、4.5型FWVGA液晶（480×854ドット）、MediaTeK製クアッドコアCPU（MT6735M 1GHz）、1GBメモリー、8GBストレージ、5メガカメラ（イン2メガ）、1800mAhバッテリー、Android 5.1など。対応周波数はLTEがバンド1/3/19/28と、ドコモXiの3バンドに対応している。8月23日の発売予定で、すでにウェブ上での予約受付が開始している。

　もう1つは「FLEAZ POP」。コヴィアの「FLEAZ」ブランドは、エントリークラスのSIMフリースマホに強味を見せてきたが、今回LTE対応モデルを発表した。4型液晶のコンパクトモデルで、予想実売価格は1万6416円。

4型のコンパクトなエントリー機でLTEにも対応

　主なスペックは、WVGA解像度の4型IPS液晶（480×800ドット）、Qualcomm製で1.2GHz動作のクアッドコアCPU、1GBメモリー、8GBストレージ、5メガカメラ（イン0.3メガ）、Android 5.1など。対応周波数はLTEがバンド1/3/19。9月上旬の発売を予定している。

音声通話付きSIMをネット経由でMNPしても
使えない期間がなくなる!?

　格安SIMはオンラインでの販売が中心だが、他キャリアからMNPで転入した際は、新しいSIMを業者側で開通してから、宅配便で発送されるため（この時点で旧SIMが使えなくなる）、到着までの数日程度、利用できない期間がどうしても発生する。

　そこで主要MVNOは、家電量販店などに窓口を置き、即日受け渡しも徐々に可能になってきたが、店舗数ではキャリアショップにはまだまだかなわないのが現状。この問題は、ユーザーが格安SIMに移行する際の1つの障壁になっていた。

　しかし先週、MVNO各社が（U-mobile、ビッグローブなど）が、新しいSIMがユーザーの手元に届いてから、転入作業を完了させるサービスを9月以降に開始することを予告している。これはNTTドコモが提供する新機能を利用するとのことなので、他のMVNOでも対応する可能性がある。正式なサービス発表を待ちたい。

人気の音声通話付き格安SIMサービス
（すべて税込）

　音声通話付きSIMは、その多くに最低利用期間が設定されており、期間内での解約には契約解除料、またMNP転出時にはそれとは別に3240円（または2160円）のMNP転出手数料が必要というパターンが多かった（これ自体は主要キャリアと同じ）。

　しかし、音声通話付きSIMでも最低利用期間を設定せず、高めに設定されたMNP転出手数料だけが必要だったり、さらに契約期間とともに徐々に減額するといったサービスが増えている。

^{※：MNPでの加入時は最大2年間、通信量が2倍となる}

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