無線LANの規格策定を進めているWi-Fi Allianceは9月16日、プレス関係者に対しスマホやタブレットなどの機器同士を直接Wi-Fi接続できる「Wi-Fi Direct」の機能拡張について説明した。
Wi-Fi Directは、アクセスポイントがなくても無線LAN搭載機器同士の接続を可能にするもの。2010年10月から対応機器の認証がスタートしており、拡張された機能は「Wi-Fi Direct Send」「Wi-Fi Direct Print」「Wi-Fi Direct DLNA」「Miracast」の4点だ。
Wi-Fi Direct Sendはコンテンツの送受信が可能となり、Wi-Fi Direct Printはコンテンツの印刷ができる。Wi-Fi Direct DLNAはDLNA対応機器の発見をしやすくし、Wi-Fi経由でディスプレー表示ができるMiracastは接続を容易にしたという。
また、アプリケーションの開発をしやすくするために、開発者向けに「Wi-Fi Direct Toolkit」を提供を開始した。
Wi-Fi Allianceのケリー氏によると「これまで印刷をする場合、Wi-Fiの発見、接続、プリントの3プロセスが必要だった。だが、Wi-Fi Direct Printであればプリントしたいファイルを選んでボタンを押すだけで、バッググラウンドでプリンターを探し、接続して印刷が可能になる」という。
現時点で機能拡張したWi-Fi Directに対応するテストベッドデバイスは「Nexus 10」など。認定は8月からスタートしている。