D.E.S.U.N.O。2013年1月30日にASCII.jp記事内において筆者が勝手に策定したNUCを利用した次世代モバイルソリューションである。
小型ベアボーンキットとして登場したNUCがあまりにもモバイルしやすそうなので、モバイルディスプレーとモバイルバッテリーでどこでもWindowsデスクトップを実現するものだったが、2013年末にWindows8インチタブレット群が登場したことで、あっさりと終息する方向になった。
とはいえ、策定した以上、拡張したいということで、今回はD.E.S.U.N.Oプラットフォームを、白LIVAことECSの「LIVA-C0-2G-64G-W」により進化させたいと思う。

スマホと合体して生まれ変わったD.E.S.U.N.Oプラットフォーム
ストレージが増量された
白LIVAこと「LIVA-C0-2G-64G-W」
「LIVA-C0-2G-64G-W」は、黒LIVAのストレージ拡張版で、eMMCストレージが32GBから64GBに増量されている。CPUは「Celeron N2807」に変更されており、黒LIVAの1.60GHzから1.58GHzとわずかにダウンしているが、スペック差といえるほどではないので、スルーしてもいい部分となっている。
買ってきた製品の箱を開けると、ケース、マザーボード、M.2接続のWi-Fi+Bluetoothコンボカード、アンテナがバラバラの状態になっており、組み立て気分も楽しめる。といっても自作PCのパワーユーザーからすると、アニメを見ながらダラダラと組み立てて行けるレベルのものであり、組む楽しさよりはどう活用するかに注力する人が多いだろう。
前回の黒LIVAの記事のときも、SNSの反応を見るにあれこれとナイスな使い方を浮かべた人が多かった。ただ黒LIVAはあっという間に売り切れてしまい、入手し損ねた人も多いだろう。また組み立てがカンタンなので、リビングでちょっとブラウザゲームを遊ぶ用としても十分。エントリーユーザー向けな側面も実は持っている。
なお黒LIVA記事掲載時、艦これの動作は重いと記載したが、掲載以降に同タイトルにおいて軽量化のアップデートがあったため、黒/白LIVAでも快適に遊べてしまうのを確認している。ベンチマーク結果などは前記事を参考にしてもらいたい。
必要なものはスマホとモバイルバッテリー
そして白LIVA
D.E.S.U.N.Oプラットフォームは、NUCをモバイルするためのもので、拡張性がほとんど存在しないLIVAシリーズには適さない部分があるため、一部改変することにした。スマホとモバイルバッテリー、そしてLIVAの構成で成立することにし、以下のように部材を用意した。
名称は、D.E.S.U.N.O 'Plus、白LIVAと黒LIVAでD.E.S.U.N.O。つまり、白井黒子である。そろそろレールガンシリーズの第3期をお願いしたいという邪念もあるが(編注:しばらく『とある科学の超電磁砲』についてムダに長く書かれていたのですが、割愛しました。主に白井黒子について延々と書かれていました)
まず白LIVAの電源は、付属のアダプターがあるものの、端子形状がmicroUSBになっている。2.4Aを要求するため、その条件を満たすモバイルバッテリーであれば動作するわけだが、スマホ・タブレット用の多くは1~2.1A出力のものが多い。
そのため条件を満たすモバイルバッテリーは少ないのだが、探してみたところ、Anker製の「Astro E3」を発見。同製品は最大3A出力に対応しており、白LIVAの要求を満たすものになる。また容量10000mAhと多く、モバイルする上での安心感も高い。
→次のページヘ続く (スマホとモバイルバッテリーをLIVAに合体させる)

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