三井生命保険(三井生命)では、10月からWindowsタブレット端末約1万台を導入、全営業職員に配布し、顧客との対面コンサルティングや保険申し込み処理などに活用する。訪問先でも契約内容の確認や保険設計の修正が可能となり、さらに保険契約手続きのペーパーレス化による顧客の手続き負担軽減も促進する。
9月9日、三井生命および同社に端末を納入した富士通から発表された。
同端末は三井生命向けにカスタマイズされた特別仕様のもので、愛称は“三井生命のタブレット”を省略した「ミレット」となっている。10月から国内営業拠点でミレットの活用を開始し、来年(2015年)1月から順次、契約手続きのペーパーレス化を実現していく。
ペーパーレス化後の申し込み(保険契約および健康状態の告知)手続きは、契約者がミレットの画面表示に従って、タッチペンで必要項目を選択/入力していく方式となる。契約者の署名もタッチペンによる“電子サイン”となる。これにより、申し込みから成約までの時間短縮が図られるほか、契約内容も顧客専用のWebページから確認できるようになる。
なお、ミレットはLTE通信機能を備え、端末上には顧客情報を保持しない仕組みになっている。また、パスワード入力とIDカードによる二要素認証、リモートワイプ、SSD暗号化などの採用により、紛失や盗難に遭った場合にも情報漏洩を防ぐとしている。