クラウド会計ソフト「freee」を展開するフリー(freee)は16日、ユーザー登録している事業所数が6日時点で10万を超えたと発表した。
freeeは、簿記の知識がなくても簡単に使える、個人事業主や中小企業に向けたクラウド会計ソフト。銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取り込み、記帳を自動化することから、新しいタイプの会計ソフトをうたう。
freeeユーザーを対象にしたアンケート調査よると、freeeを使い始める前後を比較し、ユーザーが1つの入出金を入力・記帳するのにかかる時間は平均5分48秒減ったという。freee導入前の状況を尋ねると、他の会計ソフトを使っていたのは32%。これに対し、エクセルなどで代用(14%)したり、税理士等に依頼(13%)していたりなど、会計ソフトを使っていなかったのは27%にのぼり、「事業を始めたばかりなので、freeeが初めての会計ソフト」だというユーザーが39%で最多となった。
freeeは、2013年3月からサービスを開始すると、登録事業所数は12月に2万件を突破。14年3月に6万件、5月に8万件を超え、7月6日には10万件に達した。この間は、リクルートライフスタイルの無料POSレジアプリ「Airレジ」や、モバイルクレジット決済サービスの「Square(スクエア)」など、外部サービスとの連携も進めている。また、第三者割当により総額8億円の増資も実施している。
7月中には登録事業所数がさらに上回り11万件に到達すると見込むfreee。創業間もなく確定申告経験の少ないユーザーや、初めて会計ソフトを使うユーザーから圧倒的な支持を獲得し、大きく躍進している。