
業務に欠かせないデータの保護を確実に行なうのであれば、バッファローの「TeraStation WS5000シリーズ」がオススメだ。最新のWindows Storage Server 2012を搭載するTeraStation WS5000シリーズであれば、導入や管理の容易なNASでありながら市販のバックアップソフトやセキュリティ対策ソフトが利用できる。
データ保護だけは手を抜けない
われわれは日々の業務で、さまざまなビジネスデータを扱っている。会計、人事などの基幹システムのデータはもちろん、商品やサービスに関わる機密情報やマニュアル、顧客名簿や受発注、在庫などのデータ、顧客や取引先のメール、総務関係の書類、マーケティングやPRのためのマルチメディア素材やその加工品など。企業においては、こうした業務データの保護は欠かせない。
業務システムやコンピューターに関しては、障害が起こったり、ダウンしても最悪復旧までは可能だ。しかし、業務で生成されたデータはいったん損失してしまうと、基本的には元に戻せない。そのため、データを確実に保護し、システムの障害やセキュリティ侵害、自然災害、人為ミスなどの事態が起きた際に、迅速にリカバリする仕組みと製品が必要になる。特に最近では、ディスクも大容量化しているため、障害が起こった場合、データ損失の影響がきわめて大きい。現在ではコスト削減や業務効率化のためのさまざまなITソリューションが存在しているが、データの保護はこうした他のソリューションに比べて、優先度が高いと言える。ITを利用する限り、データ保護だけは手が抜けないのだ。

業務データは危険が一杯
では、ITコストが限られ、スキルを持った人材を確保できないスモールビジネスにおいて、最適なデータ保護の手段はなにか? ずばりバッファローのWindows Storage Server 2012搭載NAS「TeraStation WS5000シリーズ」を導入し、確実なバックアップとセキュリティ対策を行なうことだ。以下、その製品概要と導入メリットについて説明していこう。
データ保護のためのストレージの要件を満たすWS5000シリーズ
TeraStation WS5000シリーズの特徴は、なんといっても最新のストレージOS「Windows Storage Server 2012」を搭載している点だ。Windows Storage Server 2012は、汎用サーバー向けの「Windows Server 2012」をストレージ向けに最適化したOSで、SMB/CIFSやNFSなどのファイル共有サービスのほか、iSCSI対応のブロックストレージとしても利用できる。Windows Serverを使い慣れているユーザーには特にオススメできる。
Windows Storage Serverならではの機能として、Active Directoryと連携した、きめ細やかなアクセス制限が挙げられる。複数部門で利用する際にも、ドメインコントローラーに登録されているアカウント情報を利用し、ファイルやフォルダー個別にアクセス制限をかけられる。部署ごとにアクセスや利用容量も制限できるので、管理の手間を大きく軽減できる。

Active Directory連携により、きめ細かなアクセス制限が行なえる
また、複数のサーバー間でフォルダーを効率的に同期する「DFSレプリケーション」、ファイルのスナップショットを作成することで、ユーザーが誤消去したファイルを復元したり、過去のバージョンにさかのぼれる「シャドウコピー」、Windows 8との組み合わせで高速なファイル転送が可能な「SMB 3.0」への対応など魅力的な機能が数多く提供されている。ライセンス的にもクライアントごとのCAL(Client Access License)の購入が不要で、通常のWindowsサーバーよりもお得。なにより信頼性や汎用性の高いマイクロソフトのサーバーOSだけに、データ保護を行なうストレージとして使っても安心だ。
ハードウェアに関しては、Intel Atomデュアルコアプロセッサー、DDRメモリ、SATA HDDなどを採用し、ボトルネックを抑えた高速な処理を実現。さらにUSB 3.0を搭載し、外付けHDDへのバックアップ時間も大幅に短縮される。RAIDはRAID0/1のほか、データ保護と容量効率を重視したRAID5に対応。2/4/6ベイを持つデスクトップ型モデルのほか、4ベイ搭載のラックマウント型モデルも用意されている。最大24TB(6ドライブのWS5600Dシリーズ)まで対応し、容量にあわせた豊富なラインナップから製品を選ぶことができる。
高機能・高性能なこのTeraStation WS5000シリーズを社内のファイルサーバーとして導入し、サーバーやクライアントPCの重要なデータを一元管理。TeraStation WS5000シリーズ自体の障害に備え、バックアップやセキュリティ対策をきちんと施す。これにより、業務システムで重要なデータの損失を防ぎ、業務を継続することができる。

重要なデータを一元管理し、バックアップやセキュリティ対策を施す
実際、TeraStation WS5000シリーズを試用してみると、導入のしやすさに驚く。TeraStation WS5000シリーズ本体を箱から取り出し、背面のLAN1ポートとスイッチをLANケーブルで結線。IPアドレスが自動で割り当てられる環境であえば、リモートデスクトップからすぐに使える。LAN内のPCからIPアドレス、ユーザー名、パスワードを入力し、すぐにWindows Storage Server 2012のデスクトップが現れる。
割り当てられたIPアドレスは前面のLCDに表示されるし、同梱されるUSBメモリに搭載された「NAS Navigator2」というツールを使って、IPアドレスを指定することも可能だ。あとはOS上から共有フォルダーを作れば、すぐにファイルサーバーとして利用できる。その間、わずか10分程度。インストールも、RAID設定も済んでいるNASならではの導入しやすさを実感する。
さまざまなデータ保護ソリューションに対応
では、このTeraStation WS5000シリーズがなぜデータ保護に最適なのか? これは対応の市販ソフトが利用できるというWindows Storage Server搭載NASならではのメリットがあるからだ。
一言でデータ保護といっても、ユーザーのニーズや環境によって、実はさまざまなソリューションが存在する。単にデータをコピーしておくだけであれば、USBポートで外付けストレージをつなぎ、定期的にスケジュールバックアップをかければよい。しかし、障害時のデータ損失を最低限に抑えたいという話であれば、NAS同士でデータを同期するレプリケーションが必要になる。
さらに地震や台風などの自然災害に備える場合は、拠点間をまたいだデータのコピーが必要になる。いわゆるDR(Disaster Recovery)やBCP(Business Continuity Plan)対策といったものだ。この場合は、インターネットやWANを介した遠隔地へのレプリケーションやバックアップが必要になる。
最近では、NASが高機能化しており、こうしたデータ保護機能を搭載している製品も増えている。TeraStation WS5000シリーズでも標準でDFSレプリケーションやシャドーコピーなどの機能を持っており、データ保護に関しては機能面で優れている。これに加え、TeraStation WS5000シリーズでは、サードパーティの市販ソフトウェアを用いて、多彩なバックアップソリューションを実現する。
たとえば、「Symantec System Recovery 2012 Server Edition」(シマンテック)であれば、データやシステムを丸ごとイメージとしてバックアップするので、OSやアプリケーションのインストールや再設定の手間がかからない。Symantec System Recovery 2012 Server EditionをTeraStation WS5000シリーズにインストールして使っても、バックアップ先として使ってもOK。バックアップ対象のデータ、バックアップ先のNASを選択し、スケジュールを設定すれば、自動的にバックアップすることが可能だ。バックアップ/リカバリはもちろん、新しいハードウェアへのマイグレーションや仮想環境への移行にも利用できる。

イメージバックアップを容易に行なえる「Symantec System Recovery 2012 Server Edition」
また、DR・BCP対策として、各拠点のNAS同士でデータを保存した同期する遠隔レプリケーションを実現するのであれば、「CA ARCserve Replication」(CA technologies)と組み合わせるとよい。CA ARCserve ReplicationではリアルタイムにNAS同士で同期を行なうため、障害時でも直近のデータを確保できる。CA ARCserve Replicationでは、WAN環境を前提に事前のアセスメントや帯域制御、圧縮転送、遅延を抑えた独自プロトコルなどさまざまな工夫が行なわれている。
さらにCA ARCserve HAを導入することで、一方のTeraStation WS5000シリーズに障害が起きた場合には、複製サーバーの方に自動で切り替えることが可能になる。ユーザーは普段通りにショートカットを使えば、NASの切り替えを意識せずにサービスを継続的に利用できる。レプリケーションにHAを加えた、もっとも耐障害性に優れたソリューションといえる。

CA ARCserve HAでサービスを継続できる
データ保護という観点では、セキュリティ対策も重要だ。特にWindows Serverを搭載しているNASの場合は、ウイルスやマルウェアなどへの対策はしっかり施しておきたい。その点、「ServerProtect」(トレンドマイクロ)をインストールしたTeraStation WS5000シリーズであれば、ファイル保存時にデータをオートスキャンし、疑わしいファイルを自動隔離・駆除してくれる。

ファイル保存時にデータをオートスキャンするServerProtect
高機能なソフトウェアを使え、コストメリットも高い
これらのソフトは、NASとは別に導入する必要があるため、Linux版TeraStationの標準機能を利用するよりコストはかかってしまう。その代わり、高機能で、実績のある市販ソフトを利用できるので、ソリューションとしての柔軟性はピカイチだ。
また、Windows Storage Serverということで、既存のLinux搭載NASに比べて高価というイメージもあるが、実売で見ると価格の差は1万5000円以下(4ドライブモデルの場合)にとどまる。この価格差で、レベルの高いバックアップやセキュリティ対策が実現できるのであれば、導入の選択肢に入れるべきであろう。とにかく手間なくデータ保護を実現したいユーザーはLinux版のTeraStationを、ユーザー環境にあわせたきめ細かな設定が必要な場合は、TeraStation WS5000シリーズを選ぶとよいだろう。
導入しやすさや高いコストパフォーマンスに加え、幅広いデータ保護ソリューションを実現にするTeraStation WS5000シリーズ。スモールビジネスのバックアップストレージとして、ぜひ選択肢に入れておきたい。
(提供:バッファロー)
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