Googleストリートビューといえば、車だったり人の背中だったりに専用の撮影機材を背負って、Googleのスタッフが撮影している。そう思っている人が多いだろう。しかし、7月19日に公開した瀬戸内海にある粟島、犬島、伊吹島、男木島、高見島、豊島、小豆島の7島のストリートビューを撮影したのは、Googleのスタッフではない。島民や瀬戸内国際芸術祭に参加しているアーティスト、琴平電気鉄道の社員が撮影したものだという。
瀬戸内海のストリートビュー公開に合わせGoogleは、NPOや観光協会がストリートビューの撮影をする「トレッカーパートナープログラム」を開始すると、Google Japan Blog内で明らかにした。
トレッカーパートナープログラムの目的は、日本国内の魅力的な場所をストリートビューで紹介していくこと。そのために、ストレートビュー用の撮影機材「トレッカー」を、撮影地にゆかりのある団体に貸し出すとしている。対象となる団体は、観光協会や NGO/NPO 、大学または研究機関などで、応募ページで必要事項を記入する必要がある。
ということで、公開された魅力的な島々をご覧いただきたい。
のどかな自然が広がる豊島。
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風情ある木造住宅が並ぶ犬島。
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高松市の志度線は琴平電気鉄道社員が、電車の運行に気をつけながら、実際に線路を歩いて撮影したそうだ。
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そして撮影の様子、撮影者のインタビューを交えた映像も公開している。
国土交通省によれば日本には大小さまざまな島が6852もあるという(平成22年4月現在)。それだけの島、ひいては日本国内全体を巡る、というのは不可能に近いだろう。だが、トレッカーパートナープログラムが広がれば、少なくともウェブ上で日本各地を見ることはできるかもしれない。
今後の展開に期待したい。