2月24日、アイ・オー・データ機器は企業向けNAS製品「LAN DISK XR」がオンラインストレージサービス「Dropbox」に対応したと発表した。
これは、無料提供の新ファームウェア(Ver.1.40)適用により、LAN DISKの指定フォルダをDropboxと同期させることが可能になるもの。指定フォルダ内のファイルが自動的にサーバーに保存され、他のPCからサーバーに保存されたファイルが自動的に指定フォルダ内にダウンロードされる。DropboxのクライアントソフトはWindowsやMac OSに加え、iPhone/iPad、Android端末向けにも用意されており、社内でLAN DISKに共有しておいたファイルを外出先のPCやスマートフォンから表示し、編集保存することが可能となる。
この対応は、Dropbox APIを利用してアイ・オー・データが独自に実装した機能によるもので、同期は1分ごとに行なわれる。1台のLAN DISKで、複数のDropboxアカウントを設定できる。このため、担当者別にフォルダを使い分けていても、それぞれのフォルダに異なるDropboxアカウントを設定できる。
また、複数拠点のLAN DISKのフォルダを1つのDropboxアカウントに設定することで、ファイルの分割保管が可能となる。Dropboxとの共有はLAN DISKが自発的に実施され、VPNによる拠点間接続や固定グローバルIPアドレス付与などの手間は必要ない。プロキシ接続にも対応し、SSL暗号化(AES256bit)を使用しているので、セキュリティ面も安心だという。
なお、新ファームウェアではIPv6への対応も行なわれる。これにより、今後普及するIPv6ネットワーク上でもLAN DISK XRを使うことが可能としている。