通をうならせる“こだわりの機能”を搭載したテレビとして、まず最初に「REGZA」を思い浮かべる読者は多いだろう。超解像技術(レゾリューションプラス)や外付けHDDへの録画など、REGZAへの搭載後メジャーになった機能は多い。
中でも、REGZA Zシリーズはゲームダイレクトモードなどを通じて、マニアのとんがったニーズを積極的にくみ上げてきた経緯がある。「REGZAと言えば、やはりZシリーズ」というイメージを持つユーザーも少なくないはずだ。
ここではそんなREGZA Zシリーズに昨年から搭載された「新アニメモード」を取り上げる。隠れた目玉機能というべき存在で、秋冬商戦向けの新機種「REGZA Z3」「REGZA ZP3」も、もちろん搭載している。
新アニメモードは少々乱暴に言えば、超解像技術“レゾリューションプラス”を「線画を塗りつぶす」というアニメならではの表現に最適化したものと考えられるだろう。超解像技術のコンセプトは“原画復元”だが、これは地デジなど放送画質に落とした際に失われる、解像度などの情報を本来あるべき姿に復元する技術である。単純な画素の補間ではなく、前後のフレームや周囲の似た部分といった情報も参照しながら復元していく。
これをアニメに適用し、「テレビ放送された番組をどこまで劇場や市販BDソフトの品質に近付けるか?」。これを追究したのがREGZA Zシリーズ搭載の新アニメモードだ。失われた解像度を補い、シャープでくっきりとした輪郭線を再現するのはもちろんだが、アニメソースでは特に目立ちやすい“モスキートノイズ”や“バンディング”の低減など、様々なノイズもスッキリと取り除いてくれる。
