ソニーのVAIOシリーズの中でモバイル機を見ていくと、13.1型ワイド液晶ディスプレー搭載の「VAIO Z」シリーズがフラグシップで、11.6型ワイド液晶ディスプレー搭載の「VAIO Y」シリーズが、ネットブックに代わるライトモバイルノートと言ったところか。今回紹介する「VAIO S」シリーズは両者の中間に位置し、13.3型ワイド液晶ディスプレーを搭載する製品だ。
Sシリーズには、3月に登場して店頭でも販売されているやや安価な「VAIO S(SB)」と、5月に登場してVAIOオーナーメードモデル(VOMモデル)や法人向けとして販売される高性能な「VAIO S(SA)」(以下VAIO SA)があるが、今回紹介するのはVAIO SAの方だ。SBとSAでは、CPUやストレージ(HDDまたはSSD)などの選択肢も異なっている。
シンプルスリムで高性能
VAIO S(SA)は他のノートとここが違う!
VAIO SAには「グロッシーブラウン」「オールブラック」「ライトシルバーの3色のカラーバリエーションが用意されている。本体やパームレスト、ディスプレー天板に、硬く軽量なマグネシウム合金を採用することで、全体的に硬質なデザインを採用するのが特徴だ。サイズは幅331mm、奥行き224.5mm、高さ23.3mmと見るからに薄く、質量も最軽量構成で約1.54kg。これで光学ドライブを内蔵する2スピンドル機なのだから大したものだ。
搭載する液晶ディスプレーは、解像度1600×900ドットと高解像度な13.3型ディスプレーで、SBが採用する1366×768ドットディスプレーとは一線を画す広さがある。キーボードはアイソレーションタイプで、キーピッチ約19mm、キーストロークは約2mm。タイプの感触はこの種のキーボードではごく普通といったところ。なお、真上から見るとわかりにくいが、パームレストやベゼル部分からキーに向かって傾斜があり、一段低いところにある。明確な境界がないためポジショニングに戸惑うこともあった。
シルバーのキーにグレーの刻印はやや見えにくいのだが、暗いところで電源を入れるとキーボードバックライトが点灯して、キー周囲および刻印部が白く光る。周囲の光量に応じて自動でのオン/オフは可能だが、どうせなら光量の自動調節や、スイッチひとつでオン/オフできる仕組みがほしかった(ソフトウェアで制御可能)。
この連載の記事
-
第133回
PC
Skyrimも快適? GeForce内蔵Ultrabook ASUSTeK UX32VD -
第132回
PC
写真やゲームをより美しく見せるナナオの液晶 FS2333 -
第131回
PC
デジカメとスマホを手軽に連携する無線LAN SDカード FlashAir -
第130回
PC
無線とタッチで使い勝手が進化したペンタブレット Intuos5 -
第130回
PC
スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31 -
第129回
PC
店頭モデルも4コアCPUに パワーアップしたLets'note B10 -
第129回
PC
小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証 -
第129回
PC
Ultrabookと一緒に持ち歩きたい 超小型マウス「Cube」 -
第129回
PC
14型のUltrabookはアリか? デザイン重視のENVY 14 SPECTRE -
第128回
PC
WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す -
第127回
デジタル
高速SSDで起動・復帰が速いUltrabook Aspire S3-951 - この連載の一覧へ