LibreOfficeって何なの?
hito:ということで、LibreOfficeに詳しい方を特別ゲストとしてお呼びして、まあなんか色々語っていただこうかと。ということで、特別ゲストさん、どうぞー!
あわしろいくや:あわしろいくやと申しますー。
編集S:いや、たしかにLibreOfficeに詳しいかもしれないけど、いいのかそれ。
さかもっちー:まずい。どこからツッコんでいいのか分からないのは新入りだから?
瀬尾浩史:大丈夫ペン、レギュラーでもツッコめないペン。
あわしろいくや:おほほほほ。人材がクロスできるのがオープンソースの面白いところですよね。
hito:実際、LibreOfficeの今の日本語翻訳って、いくやさんが周りの人を動かしてますしー。たぶん「OpenOffice.orgとLibreOffice」というワクで語ってもらうには最適な人のひとり。
編集S:もうどこからツッコんでいいのか分からないので、準備したハリセンの持っていき場所が……。
ミズノ:OpenOffice.orgとかLibreOfficeに限らず、「Microsoft Office」とかでもそうなんですけど、ワープロ部分の存在意義が分からないんですよねー。Emacsでいいじゃぺぐぅ(殴打音とともに省略されました)。
編集S:ハリセンの使い道が早速できた。
hito:そこでEmacsを語ってどうする……。いや、「pandoc」とか「reST」使うとEmacsからOpenOffice.orgのドキュメント形式(.odt)を生成できたりするのは事実ですけど、そこまでしてEmacsにこだわる必要がどこに……。
あわしろいくや:「LibreOffice Writer」で原稿書いたりしてる自分には意味が分かりませんなぁ。
ミズノ:Emacsこそ真理! とか思うけど、プレゼンとか表計算ではしばしば浮気します。
hito:その辺も、やろうと思えばEmacsだけで完結できちゃったりするんですよね……。って、そんなのはどうでもよくて。
さかもっちー:こ、これが伝説のEmacsユーザー……。なんでもかんでもEmacsでやろうとするのは本当なんですね。
ミズノ:当然です!
さかもっちー:じゃあDTMをEmacsで……。
ミズノ:くすんくすん。いぢめだー。
さかもっちー:いきなりカオス空間に巻き込まれた気分です。
やまね:大丈夫、巻き込まれた「気分」ではなく、巻き込まれてますから。
さかもっちー:そっかー。
瀬尾浩史:納得してるペン……。
やまね:えと、そろそろLibreOfficeの話をしてもらわないと、ハリセンが。
あわしろいくや:じゃあいきますかな。LibreOfficeっていうのは、「OpenOffice.orgから分家したオフィスアプリ」のことです。Ubuntu 11.04ではデフォルトで入ってますな。
編集S:OpenOffice.orgの代わりにLibreOfficeが入っている、と。
あわしろいくや:ですな。今後はUbuntuユーザーは原則LibreOfficeユーザーになります。OpenOffice.orgを使う、というのはできなくもないですが、基本的にはみんなLibreOfficeを使うことになります。オフィシャルなバイナリを持ってくれば一応OpenOffice.orgも使えるでしょうけど……。
小林:基本はLibreOffice、ということですね。
hito:わざわざOpenOffice.orgをインストールして使う意味があんまり……。
あわしろいくや:ですな。
編集S:そもそもLibreOfficeってOpenOfficeとどう違うの? という部分がちょっと気になってたり。
あわしろいくや:「出してるところ・主導権を持っているところが違う」というのがひとつですな。OpenOffice.orgは旧Sun・現Oracleが主導権を持ってリリースしています。LibreOfficeはThe Document Foundationっていう組織がやってます。
hito:The Document Foundationつーのは、まあなんつーか、「色んなLinuxディストリビューターのみなさん+Google」で設立した団体です。Ubuntuユーザーにとってお馴染みのCanonicalとか、Red HatとかNovellとか。
さかもっちー:オープンソース業界だとよくあること、と。
ミズノ:要するに、「OpenOffice.orgがOracleのものだと困るなー」っていう人たちが、自前でメンテナンスを始めたもの、って思っておけばいい?
あわしろいくや:いろいろ多大な誤解を招きそうですが、ものごとを単純化してしまえばそうなりますな。単純にしたモデルで物事を理解できたとか思われても困りますけど。
小林:世の中はいろいろ複雑ですね。
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