2月15日、キヤノンは業務用フォトプリンター市場に本格的に参入すると発表。その第一弾製品として業務用インクジェットプリンター「DreamLabo 5000」を2011年9月より販売開始する。価格は5000万円(税別)。
DreamLabo 5000は、リテイルフォト業界や印刷業界向けの業務用フォトプリンター。
高密度プリントヘッド技術「FINE」を応用して新開発した最大305mm幅のプリントヘッドを搭載する。これによりヘッドを固定したまま、1回の用紙搬送で高速にプリントする「ワンパス印刷」が可能となった。
標準装備の自動両面印刷機能を併用すれば、A4サイズのフォトアルバム1冊20ページ分を72秒で印刷できる。L判なら1分間に44枚の印刷が可能だという。
また、給紙の仕組みに印刷中でもロール紙交換ができるダブルペーパーマガジンシステムを採用。オプションの「オプションペーパーデッキ」(500万円/税別)を用意すれば、4本のロール紙が装着できる。
インクは内部に用意されたバッファータンクにいったんストックされ、そこからラインヘッドへと供給。メインタンクが空になっても、印刷を継続したままインクを交換できるダブルインクタンクシステムを採用する。
当日行なわれた発表会でキヤノン 代表取締役社長 内田恒二氏は、2010年の概況を振り返り、2011年からスタートした新たな5ヵ年計画では「Aiming for the Summit - Speed & Sound Growth」をスローガンに世界のトップ100社入りを目指すという。また、2012年には過去最高を記録した2007年の業績を回復させ、2015年には売上5兆円を実現させたいとした。
売上目標に関して、キヤノンマーケティングジャパン 代表取締役社長 川崎正己氏は、商業印刷の規模を現在の200億円から600億円まで拡大させる計画だとした。その増加した400億円のうちDreamLabo関連で100億円を目指すとした。